恒例のボランティア研修会 大阪大学留学生センター教授西口光一先生

夏休み恒例のボランティア研修会を開催しました。講師は大阪大学留学生センター教授の西口光一先生。5年ぶりか6年ぶりに来ていただきました。出席者から立派な感想をいただきました。掲載します。

目からうろこー7月31日「市民による日本語習得支援」研修会に参加して

「日本語教えるボランティアに行きませんか?」と誘われて、(英語をちょっと勉強しているし・・日本語教えるのも勉強になるかも)気軽に「行きます」といってから3ヶ月余。「4回は見学者ですよ」といわれたのに、3回目にはインドネシアの人が「敬語を教えて欲しい」と言っていると1枚のプリントを渡され、4回目には「祇園祭へ行ったから、祇園祭りのことを教えて」という中国の人を担当することに。隣のボランティアさんを見ると「は」と「が」の違いを説明されていて、「そうか、なるほど」と私が感心し、反対側では「祇園祭とは・・・」といろいろと説明もされていて、「私には無理!」「教えるより、日本語や日本文化を勉強しないと!」と思っていた矢先に、初めての研修を受けることになりました。
大阪大学西口光一先生は、開口一番「日本語を教えるのはやめなさい!日本語を教えようとすると文法や発声がつきまとう(いやそうな顔で)」とおっしゃいました。プロの日本語教師は正しい文法や発声と同時に日本語をたくさん話す環境も準備します。が、アマチュアのボランティアは「おしゃべり」すればいい。
自然習得する機会を与えるだけでよい。それこそが、日本語習得支援です。といわれました。
そのためには
1 辛抱強く外国人の話を聞くこと 下手な日本語を1時間以上も聞いてくれる人はボランティア以外にありません。そして、ときどきわかりにくいところは聞き返してください。
2 うまく表現できないときには、道を教えるが如く、「それはこのように言ったらいい」と日本語を教えてあげてください。
3 外国人の日本語のレベルに合わせて、面白がる話をしてください。
話のねたは「日本語 おしゃべりのたね」(西口光一監修、沢田幸子他著)をご参考に。
要は外国人の「連れ」になることです。 
西口先生ありがとうございました。ちょっとボランティアをかじっただけで外国人から「先生」と呼ばれ、「先生」らしくしなくっちゃと思った私にとっては、目からうろこ。これからは「連れ」を目指します。「連れ」になら、わたしも何とかなれるかもしれません。

日本語支援のための参考書
「日本語 おしゃべりのたね」西口光一監修、沢田幸子他著(スリーエーネットワーク)
「にほんご 宝船」春原憲一郎著(アスク)
「例文で学ぶ漢字と言葉(3級編)-イーさんと日本の友だち」

(5班 Mさん)

さすが!という感じの講義でした。長年の経験と実績からくる自信ある講義に「へぇ~!」と思わず感嘆をもらしてしまいました。特に「らりるれろ」が言えない学習者の対処法、母音を小さく発音する事で聞き取りやすくなる事などは目からうろこって感じです。SHOW&TELLは市岡のイベントでも使えそうだと思いました。試行錯誤し、学習者の気持ちになって一生懸命やってこられた西口先生ならでこその講義だったと思います。受講できてちょっと得した気分。年々研修会がレベルアップし尚且つ楽しいものとなっていっていますね。段取りをしていただいている方々に感謝です!ありがとうございます。
(Kさん)

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