6月8日研修生たちの学習風景

学習者もボランティアも、多くが学校や仕事帰りに来ているので時間ギリギリか遅れ気味にやってくる。
私が担当して1ヶ月余になるタイの青年N君も 10分ほど遅れてやってきた。

  このボランティアを始めて2年近くになるが、今まで継続して担当したのは台湾の人が2人。
2人とも日本語学校に通い、教科書での勉強は基本的にしていて、「実際に日本語がどのくらい通じるか」「理解できるか試したい」という要望で日常会話の相手をするといった学習内容だった。

  現在、担当するN君は仕事をし、仕事場の上にある寮に住み、上司が「しんにほんごのきそⅡ」の教科書を与えて教えてくれるそうだ。
その教科書を持って休まず通ってくるので、今までにない責任を感じている。
その日の学習内容は一日にこなす内容をシミュレーションしてざっと予習をしていくようになった。
3級をめざしているので、漢字も勉強しようと進行している教科書と同レベルの漢字帳を用意したが難しすぎたようだ。
自分で小学校1年レベルの漢字を練習していると聞く。
次回は、漢字については小1レベルから復習していこうと思う。
仕事をしているだけあって、なんとなく会話はでき、特に聞くことはできるようだ。正しく話すこと、また、文章も書けるようになっていってほしいと思っている。

(6班 Yさん)
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  日本語指導のボランティアを始めて、早いもので2ヶ月が過ぎようとしています。
私の担当する学習者は私と同い年のインドネシアから来た男の子です。
同い年ということで、話も合い、いつも笑顔が絶えません。

最初、彼に会った時、日本語がとても上手だったので、てっきり日本に住んでもう長いと思っていました。
しかし、最初の自己紹介で、去年の秋に来たばかりと聞いてとても驚きました。
話すだけでなく、漢字もいっぱい知っていたので、彼の日本語の学習能力に大変感動しました
。だから、教えがいがとてもあります。
現地に行けば、そこの国の言葉の習得が早いと前に聞いたことがありましたが、彼の場合は「日本語をもっと学びたい」という熱意があるからこそ、より上達が早いのだと思います。

  彼は今、工場で働いていて、職場でも日本語を習っているそうです。
経験のために日本に来たと言っていたのですが、やはりインドネシアにいる家族を思い出し、寂しく感じることもあるそうです。
私も今は親元を離れて1人暮らしをしているのでその気持ちがよく分かります。でも、元気に楽しく目の前のことを頑張っていれば、遠く離れている家族も喜ぶはずです。今の経験が将来の幸せにつながるように、これからも彼の日本語上達のためにいっぱい尽くしたいと思っています。

  今、私は大学生活を送っていますが、アルバイトではなく、あえてボランティアに精を出しています。
時々、何故アルバイトはしないでボランティアなのかと聞かれることがあるのですが、それは人のためにという動機で頑張った方がいっそう喜びや達成感があると思ったからです。
そして、ボランティア経験を通じて、相手の方達だけでなく、自分も喜びを感じ、それを自信へとつなげたいと思っています。
アルバイトも勿論、社会勉強になりますが、そこに「お金」が入ってしまうと、今の私は利益のことをどうしても考えてしまい、結局は自分のために頑張るという気持ちになってしまうのではないかと思っています。
それなら、「お金」とは関係なしに、心から人のために尽くしたい!!そんな気持ちでボランティア活動をし続けています。学習者のみならず、市岡日本語教室で出会った方達との出会いは、お金には変えられない「Priceless(プライスレス)」なものです。これからも人と人との出会いを大切にして、周りの人達が心から幸せを感じるように笑顔で楽しくボランティアを続けたいです。

(2班 Mさん)

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