『いろは』は言えますか 6月19日(金)の学級日誌

6月19日の学級日誌 『いろは』言えますか

先週、担当の学習者さんから『いろは』ってなんですかと質問されました。
その時は、うろ覚えの知識で説明しましたが、それではいけないと思い、ネットで調べて印刷したもので改めて説明しました。
『いろはにほへと(色は匂へど) ちりぬるを(散りぬるを)... 』と全文を説明したところ、今度は『うゐのおくやま』ってなんですか、という質問です。ネットで調べた説明によると『この無常の、有為転変の迷いの奥山』とあります。『有為』は『無為』の反対でと分かったような分らない説明をしていると、『転変』は分りますと助け舟を出してくれました。同じ言葉が中国語にもあるそうです。しかし以前に色々な『はかる』の学習をしたときに、『便宜を図る』の『便宜』は中国語にもあるので分ると言いましたが、よく聞いてみると中国語の『便宜』は『安い』という意味で、日本語の『便宜』とは意味が違います。同じ漢字を使っていてもお国によって微妙に違いがあるのですね、勉強になります。

そんな感じで毎回、教えたり教えられたり、楽しい時間を過ごさせてもらっています。
先日は、『你好』と『您好』の違いを教えてもらいました。
市岡日本語教室で過ごす時間は、私にとっては仕事で疲れた体・心をリフレッシュ出来るとても大切な週末のひと時になっていますが、学習者さんにとって日本語を学ぶ有意義な時間になっているのか心配です。もっと精進しなければと反省の日々です。
(1班 Mさん)

蛇足の感想(札葉)
ある時、中国人の生徒と話をしているときに、「いろは」の話になって、「何それっ?」と聞かれました。一緒にいた通訳の中国人の先生も聞いたことがないということでした。
「テスト問題の選択肢の記号に「イ」「ロ」「ハ」を使ってあるでしょう?」ときくと、「それは知ってる、でも意味は分からずに記号として写してた」ということでした。
私たちがふだん何の意識もせずに使っていることが、外国人にはわけのわからない障壁になっていることもあるという一例でした。

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