日本語実践週

20151024_1ある日本語教師から聴いたことだが、中国でも大連は日本語教育が盛んな処だという。
しかも会話が。私は他の処は知らないが、確かに学生たちを見ているとそのことを感じる。
そして、その日本語教育には日系企業が様々な形で絡んでいる。

たとえば、某企業の名前を冠したスピーチコンテスト。
大連日本語教育界隈ではかなり有名で、毎年5月に行われるそのコンテストを目指して名門大学が入賞目指して挑むらしい。20151024_2
ある中国人の先生によると、有名大学ともなるとメンツがあるそうで、指導される学生も指導する教師もなかなか大変なものらしい。

確かに、来年の5月に向けて、そういった大学はすでに動き始めているようだ。
学内選抜を行い選ばれた学生を徹底的に指導するわけだ。
何でもいい成績を取れば学生にも教師にも報奨金が出るらしい。

20151024_3で、うちの大学はと言うと、甚だ消極的であることこのうえない。
それを批判する同大学の日本人教師もいるが、しかし、どうだろうか。
先週と今週行われた日本語実践週と呼ばれる取り組みを見ていてそう思った。

実践週というのは、1週間授業は休みとなり、2年は観光案内、寸劇、アフレコに取り組む。
3年は模擬通訳、ディベート、アフレコ。
各クラス6つのグループ編成で競い合うものだ。
20151024_4週の最後には、各クラスの1、2位4クラスで8チームがアフレコ合戦を行う。
グループ分けや運営などは学生たちに任せられているらしく、力のある学生もそれなりの学生も同じチームで取り組むことになる。

他の大学では、スピーチコンテストに向け「優秀な」学生がすでに個人指導が行われている時期に、牧歌的ともいえる光景だ。
しかし、いいではないかと思う。
何も大学の名を高めるために、一部の学生を指導しコンテストに送り込まなくてもよい。20151024_5
うちの学生たちの実践週の取り組みはそれとは違う何かを確実に学生たちは学ぶ機会であるように思う。

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