「当たり前」を教えるむずかしさ 12月2日(金)の学級日誌

12月2日(金)
 市岡日本語教室に参加しはじめて一年以上経ち、二人目の学習者さんを教えるようになりました。日本語を教えるのにも慣れてきたと思っていたのですが、新しい学習者さんを受け持つようになってから改めて日本語を教える難しさに気が付きました。
 一つ目は、似ている言葉の説明です。先日の教室で、学習者さんから「あきれる」と「嫌」の違いは何ですかと質問を受けました。日本人にしてみたら、当たり前に区別をして使っている単語です。でも、いざ簡単な日本語を使って説明をしようとすると、これがなかなか難しい。あわてて広辞苑で二つの単語の意味を調べてみても、説明に使われている日本語が学習者さんにとっては難しいようでした。とりあえず、使い方の具体例を示して納得してもらいました。
二つ目は、文法です。日本語能力試験N2の受験を目指す学習者さんと、問題集を一緒に解いてみました。「ともかく」、「だけあって」などの文法が分からなければ解けない問題が沢山出ています。これまであまり文法について教えたことがなかったので、説明をするにもどうしたらよいのか分かりません。
 日本語で生まれ育った私は、何も考えず「当たり前」に日本語を話してきました。しかし、学習者さんに教えはじめてから、「当たり前」に使う方法を教えるのがどれだけ難しいか気が付きました。色々な教え方を試しながら、学習者さんに本当に納得してもらえるように頑張りたいと思います。
(2班 Fさん)

「文法はネイティブには教えられない」というのが、長年語学に携わってきた私の感想です。ネイティブは文法のことなど考えずに自然に言葉が出てきますから、その仕組みを教えるためには自身が相当勉強しないと難しいですね。例文をたくさんあげることにつきると思います。それをどれだけ思いつけるかが、教える側の力量になるのかなと思います。若いFさんの今後の頑張りを楽しみにしています。
(広報担当)

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