3月8日(金)学級日誌

 来週はオープンクラス、3月末2週はボランテイア研修の予定で事実上は今日 が今年度の最終の学習日となった。私の長年のパートナーのOさんは仕 事が忙し くなかなか出席できない。支援センターの職に就いて2年、残業、講習。彼女自 身が講師を務める中国語教室。そして新しく秘書検定の資格取 得にもチャレン ジしていて私はそのエネルギーに圧倒されっぱなし。先年私の近くにご家族で転 居してこられたのを幸いに近所のカフェや私の家で課外 レッスンと称してほと んどお喋りを愉しんでいるこの頃である。
そんなワケで今年に入ってからは、台湾から日本語学校に短期留学している許 さんのお相手を8週間連続でさせていただいた。「1月7日に大阪に来 て今日 で4日目です」という彼は台湾で4カ月だけ日本語を学んだと言う。エッ!?そ れでどうしてこんなに話せるの?とびっくり!完璧な発音ではな いにしても 「話」が通じることに驚く。大学院の修士をマスターして2年間、公務員の仕事 をしていたが毎日、単調な仕事をするのがイヤになり悩んだ 末父上に相談した ところ「君に夢があるならがんばりなさい」と励まされ日本語を学び始めたとの こと。短期滞在なのでカレンダーを見ると市岡には残 り7回しか通えないので とにかく休まないで必ず出席してほしいと伝えた。90分間、耳を澄ませ気持ち を集中させて、お互いに用紙に走り書きをした り時には媒介語として簡単な英 語を使い不明の点はすぐに「先生ちょっと待ってください」と頻繁に質問。私が 書きちらしたメモ用紙もすべて持ち帰 る。Oさん相手ではもはや必要のない自作 (?)のテキストを2回目からは持参した。「人の気持ちや物を形容する言葉」 「身体の部分」「日常の挨 拶」、中でも「カタカナ英語」が難しかったよう だ。(日本語になってしまった、へんてこりんな英語。テーブル・テキスト・ト レンド・・・膨大な言 葉の習得も日本語の日常会話では必須)最終の3月1日 に終了証書を頂く日まで無遅刻で休まず来てくれた許さん。週末の東京行きが中 止になれば8日 も来ますと言っていたがやはり1日(金)が最終になった。携 帯電話を台湾に置いてきた彼は友だちの電話を借りて私の携帯に電話をしてきてく
れた。丁寧なお礼の挨拶のあと「台湾に遊びにきてくださいね、案内します」 と。聡明で爽やか、律儀な許さんの言葉に胸がいっぱいになって「ありが と う!元気でね・・・再見!」しか言えなかった。
(4班 皇暢子さん)

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