10月19日(金)学級日誌

「台湾と日本の架け橋になりたい」。これは二年半の日本での生活を終え、帰国することになった顧さんの終了式における 言葉です。班が異なり、彼女を知らなかった私ですら「いいなー」と胸が熱くなったのですから、直接関わった方の胸中は如何ばかりかと。ボ ランティア冥利に尽きるとはこのことではないかと思った瞬間でした。
今日は、何時にも増して大勢の学習者とボランティアが教室に集い、活 気溢れる二時間でした。尤もそれに気付いたのは終了を知らせる予鈴を聴いてからのことです。学習者と向き合っている時間は、学習者の顔を 見ているか、下を見ているかで教室全体を見る余裕もなく過ごしているからです。今、私は台湾出身のお嬢さんを受け持っています。今日が3 回目。先週は郵便局で目にした様々な用語を書き出していました。払い出し、払い戻し、振替、振込み、為替、太枠等等。私達が普段何気なく 使い分けている言葉の数々を改めて考える機会を頂いています。料金と代金、用意する・仕度する・準備する、そんな言葉が頭の中でぐるぐる 回る毎日は結構愉しく、私でいいのかな?出来るかな?と常に不安が付きまとっている日々を、払拭できないまでも、教室に居られる事に感謝 する日々に少しずつ変えてくれています。最近買った「類語例解辞典」と友達にもなれそうで楽しみです。
(2班 Mさ ん)
顧さんは、ずいぶん長い間、市岡に通ってきてくれました。日本の会社で働いておられたので、もっと長い間おられるのかと思っていたら、 突然の別れでした。今後の活躍が楽しみです。
今日はずいぶんたくさんの新規学習者が訪れました。おそらく20人を越えていたと思います。日本語学校の10月新学年が始まり、留学生 が団体で来ました。このまま定着してくれることを期待したいと思います。おかげで、どの班もボランティアが足らず、てんてこまい。私も久 しぶりに学習者を担当しました。みなさん、休まずに来てください。
(広報・札葉)

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