1月20日(金)学級日誌

『今夜 来るかな?!』
連日続く冷たい雨の中、仕事を終え教室へ向かう電車の軽快なリズムに揺られながら、ふっとそんな想いに気を巡らせていました。この教室におじゃまし始めた頃は毎回の様に『上手く話せるだろうか・・?』、『尋ねられた事柄に素早く応えてあげられるだろうか・・?』と空一点を見つめてた事が多かった気がします。(今でも戸惑う事もありますが・・・。) しかし、その霧をいつも「柔軟で勢いある風達」が吹き消してくれます。教室に集う仲間達のおかげで、迷いも少なく晴れやかに進むことが出来ています。
そんな私をこの教室へ後押ししたのは、『タイでの出張滞在生活』があったからかもしれません。
その頃お世話になっていたある日本の会社が『タイにも工場を構えたい』と言うことで、そのお手伝いをする仕事でした。『今回は1ヶ月弱くらいで長丁場になるよ』と打合せの時から決まっていて、現地日本人スタッフの皆さんが住む一軒家に間借りをし、車で一時間離れた新設工場の間を往復する〔ほぼ合宿生活!〕をドップリ満喫しました。完成までの進行上に、現地手配・協力業者さん達のおおらか過ぎる習慣に驚かされ忍耐力がシコタマ身に付いたりなど、気候や風習の違いに滞在中ずっと“暑・熱!”だった記憶があります。
ようやくアツさにもカラダが慣れてきた早朝のこと・・・。いつもの様に仕事開始までの時間を仮設(超・手作り)休憩所で私が腰を下ろして過ごしていると、少し離れたベンチで地元採用スタッフの若者がそれぞれ和気藹々と持参した軽い朝食をとっていました。その楽し気な光景をぼんやり眺めていました。すると… その中の一人と目が合い『食ベル?』目がささやくと笑顔で近付いて来るのでした。『ありがとう』と差し出されたアジア風味の焼き鳥をポンッとひとつまみ食べてみました。…『美味しい!』瞬時に笑みがこぼれました。待ってましたとばかりに『美味シイデショ!?日本人デスカ?』と好奇心いっぱいの瞳と共に隣に腰掛けました。その当たり前に振る舞ってくれる行動に心が軽くなり、そんなに私が「余裕もない顔をしてしまっていたのか~」と気付かされるくらいに溶けていきました。(後々聞くと、通勤途中の朝屋台で焼き鳥は大人気らしいです。) そこから自然と毎朝・毎休憩時にその場所で集い、お互いが必要とし興味深い言葉をやり取りしながら次第に輪が拡がっていきました。手始めは〔辺りに見えるモノの名前〕から・・・ そして、いつの間にかバイクタクシーに唱える〔行き先名〕+〔魔法の呪文?!〕の大特訓に熱中していました。早速、覚えたての呪文を使ってみると、行き先を遥かに通り過ぎてしまうハプニングもありましたが、それは私の発音が微妙に違っていたからだったそうです。
そんなこんなで仕事も落ち着き帰国直前までには、行動範囲が3倍以上に拡大してました。地元の人々と同じ食事をし、汗を流し、タイ時間(習慣)には最後まで慣れませんでしたが…毎日が〔連続チャレンジ大会〕で困惑刺激&クタクタ充実感に包まれていました。この感覚は今も私のどこかで根付き芽吹いています。きっと日本に訪れている仲間達は、少なからず同じ風を感じ合ってることでしょう。これからも私は、出来る範囲で最大限のお手伝いが出来ればいいなと思っています。
余談ですが…先週の教室終了後に『新年会』と名を打ち仲間達と一緒に〔お鍋〕を囲みました。鮮やかな鍋料理を各テーブルに並べて、それぞれが『コチラ、食べテミマスカ?』などと取り分け合ったり、話に華が咲き麦の泡に満たされた元気クンは突然『ソウソウ、僕ハ、コウ言ウ日常使ウ話シ方ヲ、モット知リタイネン\(^o^)/』と希望を膨らませていました。この空気感はタイで感じたあの香りとどこか似ているところもあり、お腹も気持ちも暖まった私は帰宅途中やはり気が付けばあの言葉が浮かんでくるのでした。『来週も 来るかな?!』ってネ…。
(3班 Kさん)

今週はいつもお借りしている松竹の間が使えず、小さい部屋を2つ借りての開催となりました。当然、場所が足りないため、急遽、和室も貸していただけることに。めったにない和室での学習に、畳初体験だった学習者もいて、坐り方からの学習になりました。考えてみると、私たちも家以外で、和室で話しこむという経験はめったにありません。珍しいので記念に一枚撮影しました。

ベトナム出身のギン君が帰国することになりました。人懐っこいギン君は、YMCAのイベントでベトナムの紹介をしてくれたり、七夕では日本語で歌を披露してくれたりしました。また、夏のお国自慢のイベントでも再度ベトナムの紹介をしてくれました。帰国後はホーチミンで日系の企業で働きたいとのこと。将来の夢は社長になることだそうです。ご活躍をお祈りします。
(広報担当)

1月20日、毎年恒例の3班の新年会を行いました。

今年は残念ながら学習者が少なく総勢20名でしたが、ベトナムに帰国する研修生のチュオンギン君の送別会をかねた為、大西副理事長や前班長の上田理事、そして大連海洋大学に赴任している永野さんも参加してくれ、大変盛り上がった宴会でした。

最近は学習者が少なく、また一度きても次回からこないという形が増えているように感じます。学習方法に問題があるのか、いろいろと考えないといけない点があると思います。当面は最初の聞き取りを重視して、責任ある立場のものがヒアリングを行い、ボランテイアとの相性等を考え対応して行くことが大事ではないかと思っています。
(3班 Aさん)

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