Category Archives: 大連だより

星海広場の休日

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大学のすぐ前が星海公園、そしてそこをずっと行けば星海広場だ。近くにありながらなかなか星海広場まで行くことができなかった。何でもアジア一大きな広場だと言う。もっとも、ある学生は、そう言っているがどうだか?とシニカルな口調で疑問だと言った。私は、中国でも、日本でも、何でも1番が好きな人っているのよ、と応じた。

さて、昨日は、初めて星海公園から広場まで足を延ばすことができた。朝方、多くの熟年の方が太極拳にダンスに音楽に興じておられた。学生は、彼らは余裕がある、しかし私たち若者は余裕がないと。日本と同じである。若者にとっては生きにくい時代だ。

星海公園から星海広場へ

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大連徒歩大会

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今日は、大連徒歩大会に参加します。徒歩の文字通り、大連の風景を味わいながら5キロ、20キロ、30キロの歩くコースが用意されています。

本当は20キロコースに参加したいところですが、自分の体力を考えて5キロコースにします。

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九・一八記念館を訪ねて~まだまだ序章~

a38fb82d3ba81e2504a6b9d74d523c34大連で会ったほとんどの中国人、いや、すべてと言ってもいいくらいだが、日本人に対していい印象を持ってくれていることがわかる。このことが意外だと思う私は、日本のある種“偏見”に惑わされていたのかもしれない。実際、日本で生活して日本のマスメディの影響下にあれば、中国に対して偏見を持たない方が不思議かもしれない。中国に行く前と来てからでは、中国人に対する印象がまるで違うのだ。

日本人の勤勉さ、親切なこと、真面目なこと、日本製品に対する信頼、日本という国の素晴らしさ、多くの中国人が日本人に対していい印象を抱いていることはあらゆる場面で痛感して来た。

そして、そこから来るのかもしれないが、歴史の話を日本人である私とすることを好まない。少し水を向けると、「歴史は歴史」ー歴史は歴史であって、今が大事という対応をされるのが常である。

日本語を学ぶ学生たちも色々いるが、総じてそういう傾向が強いように思う。

さて、瀋陽故宮博物館で、LBは、九・一八記念館に早く行こうとする私を何度も制した。ひょっとすると、行かせたくない?両親からそう言われた?連れて行かない方がいいと。だんだん、そんなふうに思えて来た。

皇帝、ヌルハチだったか、もうその時に私にはどっちでよく忘れてしまったが、皇帝の正室の建物を混雑する人の後に続きながら彼の案内に従って入ったが、もう限界であった、私は皇帝の権力をほしいままにした豪勢な暮らしぶりを見るために瀋陽に来たのではない!さすがにそのままには口に出さず、「もう時間がありません。私は九・一八記念館に行きます」と引き戻った。

LBたちも後へ続き、九・一八行きのバスを探すという。えっ~、今からバス停や順路を探していったい何時に着くというのか?私は「タクシーで行きます」と宣言した。「先生、高いです」私、「かまいません。時間がありません」

タクシーでも、結構距離はあり、着いたのは4時だ。喉がからからだ、2人の学生にはコンビニで飲み物を買った方がよいと勧め、私ははやる気持ちで向こう側の大きな記念碑を眺める。ここで関東軍は戦争をしかけるために爆破事件を起こしそれを中国人の仕業だと因縁をつけ、大陸侵略のあしがかりとしたのか。

LBは私にアイスキャンディーを買って来てくれた。そして、会館前の案内を見て「先生。もう終わりです」という。ガイドブックには5月1日からは夏季時間で5時閉館と書いてあったが、どういうわけか、4時半に閉館だという。私はアイスキャンディーを捨てた。「失礼になります。急ぎましょう」と言って。今考えると、せっかく買ってきてくれたアイスキャンデーを捨てることはなかったとLBに悪いことをしたと反省するが、その時の気分は、アイスキャンデーにも腹立たしかったのである。

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九・一八歴史博物館を訪れて~序章~

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労働節の休暇(5月1日から3日)を利用して、营口が故郷であるLBの案内で瀋陽を訪れた。
营口に一泊した後、5月2日早朝、私たち2人は瀋陽行きの列車に乗った。約4時間の長旅である。瀋陽では、もう一人学生が駅で待っていてくれた。

今回の旅は、何から何までLBにお任せの頼り切った旅である。なにしろ、中国では、列車の切符の手配はなかなかたいへんそうである。ネットで予約し、当日駅の窓口で並び切符を購入し、外国人の場合は、パスポートの点検もある、とても一人ではまだ乗れそうになり感じだ。

彼は、今回の旅行において、故郷である营口の案内にプラスして1日瀋陽に遊びに行くというプランを立ててくれた。瀋陽は遼寧省の省都である。私も一度は行ってみたいと思っていただけに、一にも二になく彼のプランの乗った。そして、唯一の希望として、かつて、日本軍の謀略により柳条湖が爆破された、その後に立つ九・一八歴史博物館へ行くことを希望していた。

さて、9時に瀋陽に到着、たいへんな人である。その上に暑い。なんで、大連より北側にあるのにこんなに暑いのだと聞くと、内陸であるので気候が違うとのこと。フムフム、大陸性気候というやつか。

さて、3人で腹ごしらえをした後、彼が案内してくれたのは、瀋陽故宮博物館。北京故宮博物館と並んで世界遺産にも指定されている。広い、見どころ満載である。しかし、私が行きたいのは九・一八歴史博物館だ。地図で見ると、駅からかなり離れている。瀋陽をそれなりに見物しようと思うなら最低でも3日は必要であろう。私たちは日帰りだ。時間がないのだ。

確かに、清朝時代の遺物の数々は一見に値する。滅多に見られない財宝といってよい。1時間、2時間と時間はいくらあっても足りないくらいだ。それに暑い。人と気温のせいですっかり疲れてしまった。彼は熱心に案内してくれる。中国の人にしてみれば、歴史の遺産だ。しかし、私が行きたいのは九・一八だ。だんだん私も不機嫌になる、「権力を持つ者が集めたものです」とも言う。彼にその皮肉が通じたかどうかはわからない。

何度か、確かめる。九・一八に行く時間は大丈夫かと。その度に彼は自信をもって大丈夫です、と繰り返す。私は九・一八をゆっくり時間をかけてみたいと暗にそろそろ移動しようとせかすが、彼は、「先生、ここは皇帝が愛した妃の部屋です」と見学を促す。誰が誰を愛そうが、その妃の部屋がどのようなものであろうが私は興味がない、と言いたかったが、そう言うわけにもいかず、ほほうと言ってついていく。

次に彼は正室が住んだ建物を案内しようとする。もういい。時間がない、私は、彼の勧めを断って、九・一八行きを迫る。それでも大丈夫ですという彼に、とにかく私は九・一八に行くと宣言した。

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毎週水曜日は遼東半島を縦断!

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毎週水曜日は、1年生の授業があるため、渤海に面した校舎を訪れる。2~4年が学ぶ黄海校区に対して、そこは渤海校区と呼ばれる。学生の話では、そこが建てられたとき、どの学部が移転するかで問題になったが、どの学部も行きたがらず、結局1年生がそこで学ぶことになったのだと言う。

河南省洛陽市出身の学生は、入学前に両親とともに、大連にある黄海校区を見学し、最終的に入学を決めたそうだが、まさか、そこから遠く離れた渤海校区で学ぶことになるとは思いもしなかったという。遼東半島の北にある渤海に面した地域は、黄海に面した地域の大連とは確かに趣を異にする。一口で言えば「田舎」なのだ。若い学生にとっては確かにそれは物足りないのかもしれない。

そこは、のどかな雰囲気で空気もきれいだ。緑も多い。まだ行ったことはないが、海もきれいだという。バスの時間の都合で、午前の2クラスの授業を終えて昼食を取りすぐに帰らなければならないので、ゆっくり見るひまもないが、6月のさくらんぼの季節には、午後、大学構内も含めて近隣を少し散歩したいと思っている。

しかし、それにしても、毎週遼東半島を縦断、片道34キロ1時間のバスの旅である。大連市内にはすでに用地を確保する余裕などないのはわかるが、それにしても遠すぎないか?スケールが大きいのか?おおざっぱなのか?私が乗る6時50分発の専用バスも職員と先生たちでほぼ満席である。これも大陸的発想なのだろうか?!

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若者たちは笑いが大好き

今学期も、恒例の実践週が始まった。
実践週というのは、日本語学科の学生たちが、寸劇、アフレコ、スピーチ、ディベートなど、日頃の日本語の学習成果をコンクール形式で発表する。
本日はその初日で、寸劇の発表だった。

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私は会話を教えている2年2組の審査。

6グループ、それぞれの出し物は、
1、タイタニック
2、西遊記
3、何と言うのか、乞食物語的なものかな?
4、眠れる森の美女
5、シンデレラ
6、親子物語的なもの

いずれも熱演、しかも1を除けば喜劇調。観ながら高校の文化祭を思い出していた。だいたい2年生が小劇場で喜劇調の出し物を出すのが常であった。彼らの熱演ぶりを見ながら、やっぱり、いつものように、変わらないなぁ、同じだなぁと思えて来る。

私は中国に来て、何度そう思っただろう。もちろん、歴史も言葉も、違う。文化が違うのだから習慣から誤解が生まれることだった少なくはない。しかし、そのことよりも、同じである点の方がずっと多いのだ。

笑いもその一つかもしれない。何といっていいのか、若者が求める笑いのしぐさ、表情、リズム、テンポが同じなのだ。彼らの寸劇を観ていてそう思った。

しかし、そのことを日本の多くの人々は知らない。私は、ますます思う。中国の若者と日本の若者が出会う機会をもっともっと増やしたいと。そのために何ができるかも模索していきたいと考えている。

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大連現代博物館訪問

2015051115月10日、4人の学生とともに、大連現代博物館を訪れる。

これまでに、旅順日露刑務所旧址、旅順博物館(パスポート不携帯のため入館できなかったが)、9.18歴史博物館等、日本と中国にまるわる歴史を展示してい場所をいくつか訪れたが、どこも多くの人がいた。もちろん、中国人だ。老若男女と言ってよい。家族連れ、恋人、年齢的にも実に幅広い層が歴史に関心を寄せているのがわかる。

大連現代博物館は、そういった日中に歴史を展示する博物館としては、稀有な博物館だという。『地球の歩き方』にそう書いてあった。

201505112~大连现代博物馆:大連の歴史をわかりやすく紹介~『地球の歩き方』より
 一般に大連の都市は19世紀後半にロシア帝国がこの地に進出し、港湾施設を建設したことに始まるとされるが、この博物館のメイン展示である「近代大連」では、アヘン戦争の1840年から1949年の中華人民共和国建国にいたる歴史を扱っている。
 興味深いのは、ほかの中国の歴史博物館とは異なり、1904年~45年の日本統治時代を含めたその期間を「多元文化的交流与融合」の時代と位置づけ、当時の街の様子や人々の様子や人々の暮らしを紹介していることだ。日本の関わる歴史を公平に扱おうとする姿勢が見られることは中国でも希有といえる。ぜひ訪ねてほしい。

文中の「日本の関わる歴史を公平に扱おうとする姿勢」にはひっかかる。これでは、他の姿勢は不公平であるといわんばかりである。むろん、中国の博物館等が中国政府の肝煎りであることは否定しない。政府の意図(つまり政治的意図)が反映しているのは確かである。しかし、日本人がそれを言うわけにはいかないと思っている。日本がどれだけ「公平」に歴史を自国において取り扱っているかそれを考えれば当然である。

しかし、博物館を実際に見学すると、いやいややはり、遼東半島において日本人がしたことはきちんと展示してあった。旅順大虐殺など日清戦争時からの展示には明らかに、日本の加害性が、アジア・太平洋戦争に始まったものではないことを示していた。

さて、件の表記についてだが、確かに、1940年から1945年「多元文化的交流と融合」と銘打った展示があった。建物、生活、食べ物…確かに戦争における侵略の加害・被害を問わず、文化は交流し融合するのだと思う。

日本では、当時、言語や文化も含めた同化政策が取られていたため、歴史を振り返ったとき、それを「融合」と呼ぶには、私自身抵抗がないわけではない。

ただ、誤解を恐れずにいえば、文化とはそんなヤワなものではないのではないか?つまり、国家による文化支配があってもそれを超えて、民衆は交流し融合していく、それが文化ではないかとも思えてくる。

大連と言う場所は、いくたびか、その主人は変わってきた。ロシア、日本、中国、しかし、この地には、紛れもなく文化に融合があり、それがますます大連という街を魅力的なものにして来たような気がしている。

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学生の本音

今日は日曜日!学生たちと、大連現代博物館に出掛ける予定。

朝、微信(中国版ライン)を見ていたら、こんなのがあった。

为什么!为什么!为什么今天要上一上午的军事理论课 我美好的周日啊

私の拙い訳で、どうぞ~

なんで!なんで!なんで!今日の朝一に軍事理論の授業があるの?
私の大事な日曜日が、ああ~

そりゃ、そうだよね、軍事理論の授業って面白くなさそうと思いつつ、
しかし、ーどんなことやるのかな、と興味津津!

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寮で、大学で、よく見る鳥はかささぎでした

かささぎの巣、分かりますか? 201505081

白と黒の美しい鳥、一体何と言う名前の鳥だろうかと思っていましたが、
なんと、かささぎでした。
日本では、確か佐賀県でしか見られないと聞きますが。
今回は巣の写真ですが、今度はかささぎの写真送りますね。

なにしろ、ネット環境極めて不安定!
それだけがストレスです。

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水餃子

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そうだった。父もこうして餃子の皮から手作りで作っていた。もう50年以上も前のこと。
私にとって一番懐かしい味だ。
心尽しの餃子に私はなんと応えればいいのだろうか?

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