秋の遠足「今井町」2025年11月9日(日)学級日誌

2025年11月9日(日)
11月9日は朝から生憎の空模様。記録的な猛暑となった夏もやっと終わり、肌寒い中傘を片手に家を出る。鶴橋駅で他の参加者とも合流して集合場所の大和八木駅に向かう。何人かは途中合流が上手くいかずに若干遅れて到着ということで、僕は二手に分かれた第二陣で今井町に歩き出す。

今年の春から市岡に参加している僕はこれが初めての遠足。一週間ぐずぐずしていた風邪もだいぶ良くなり、水溜りをよける足取りも軽い。町内に一歩足を踏み入れると、江戸時代以降の古民家が当時のように立ち並び、降る雨が情緒を増す。

瓦屋根の軒下を縫って少し散策した後、今井町の名家今西家に集合して、ご当主の奥様から今西家住宅の歴史を聞かせてもらった。学習者のためにいつもよりわかりやすく説明していただいたが、巧みな話術と興味深いエピソードにみんな熱心に耳を傾けていた。織田信長から下賜された国宝の刀には一同興奮。元々は上杉謙信が信長に贈ったものということもあり、鞘しかなくても嬉々として写真に収めていた。

昼食後にもまだ見足りない参加者数名と別の古民家を見学し、一度解散して藤原京跡まで残ったメンバーで歩くと、灰色の空の下色とりどりのコスモスが咲き乱れていた。何もない草っ原と昔覚えた万葉歌に出てきた山々を眺めながら、悠久の昔に想いを馳せる。
この日は普段の教室ではあまり交流する時間のない人とも話をする機会があり、また少し輪が広がった。

もう20年以上前、まだフランスに行って間もない頃、フランス語がよくできない僕を時々友人たちが美術館や名所に連れて行ってくれた。聞いたことも読んだことも全ては理解できなかったけれど、そんな僕に付き合って彼らの文化や歴史に触れさせようとしてくれた友人たちも含めて、楽しい時間だった。そんなことを思い出しながら、この日の遠足が学習者にとってもボランティアにとっても、いつか時々思い出すような一日になればいいなと独り言ち、家路に着いた。

(1班 Hさん)

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