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外国人留学生が病気になったら 2025年3月14日(金)学級日誌

2025年3月14日(金)
一緒に勉強をしている中国人のTさんが、先日の午後、ひどい腹痛に襲われ食事もできない状態になりました。とても苦しかったため、病院で診てもらうことにしました。まず、周辺のクリニックをインターネットで探し、電話をかけてすぐに診てもらえるか確認しました。そして、翌朝、近くのクリニックへ向かいました。

Tさんは昨年7月に来日したばかりで、現在は日本語学校に通っています。しかし、日本語の会話力は、まだ十分に言いたいことを伝えられる程度には達していません。

クリニックの受付では、看護師さんがTさんの日本語が十分でないことに気づき、スマートフォンの翻訳機能を使って詳しく症状を聞いてくれました。そのおかげで、本来なら自分で記入しなければならない問診票を書かずに済みました。Tさんは看護師さんが親切で優しかったので助かったと言っています。診察の後、お医者さんは3日分の薬を処方してくれました。受診後は薬を飲み、お粥など消化の良いものを食べて安静にしていたところ、幸いにも症状が改善し、最初の受診だけですんだようです。

外国の方が日本で暮らしていると、病気になったときにとても心細く、不安に感じることが多いと思います。私は以前、Tさんに健康保険の仕組みや高額療養費制度について説明し、病気になってもお金のことはあまり心配しなくてよいので、我慢せずに医療機関を受診するよう勧めたことがありました。しかし、実際に病院を探したり、受診する方法については詳しく話したことがありませんでした。そのため、内科・外科などの診療科の種類や問診票の書き方などについても、事前に話をしておけばよかったと後悔しました。とくに、Tさんのように若く、これまであまり病気をしたことがなく、また、日本で病院に行った経験のない人には、こうした情報を伝えておくことが大切だと感じました。

(1班 Hさん)

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二人の学習者 2025年3月7日(金)学級日誌

2025年3月7日(金)
今日は二人の学習者を担当しました。
御一方はシンガポール出身の女性の方で、去年の四月に日本に来る前に4年間日本語を勉強していたそうです。
日常会話には不自由がなさそうでした。N1にチャレンジするそうです。シンガポールのことをいろいろお聞きしました。イギリス人の故ラッフル氏が植民地としてのシンガポールの礎を築いたことなどシンガポールの簡単な歴史、有名なシンガポール動物園の話、シンガポールとマレーシアの経済格差の話、公用語は英語で次に中国語、マレー語、タミル語などが4大言語だそうです。シンガポールの人口のうち7割が中国人だそうです。
北海道に行って札幌の雪まつりを見で感激したようで、雪を見たことがないので面白かったとのことでした。日本のおすすめの観光地はあるかと聞かれたので、日本はどこも「波がちゃっぷ々、々」の景色か、または「箱庭の文化」だからどれもこれもスケールとしては小さいけど細工は細かい景色ばかり、日本人が得意とする文化そのものだと答えました。大きな景色と言えば、あえていうなら北海道と阿蘇くらいかな。4月には帰国してまた秋に来日するそうですから、秋の上高地に行ってみたらとお勧めしました。

もう一方は中国の広西出身の男性の方で、おととし日本に来る前はペとナムに仕事で13年間いたそうです。コロナでいったん中国に帰国し、その後来日したそうです。日本語はあまり得意ではなさそうで、ベトナム語の方が日本語よりわかるようでした。13年間もベトナムにおられたのですから当たり前と言えば当たり前ですけど。ベトナムが何であんな長い国なのかお聞きしたところ西側に南北に繋がる長い山脈があって昔は容易には山を行き来できなかったからだそうです。そういえばペルーも東側に長いアンデス山脈がありました。日用品を取り扱う貿易の仕事をされているそうで、職場は中国人ばかりなので日本語を使う機会がなく、毎週のこの教室が唯一の日本語を話す場所だそうです。仕事と旅行でタイ、ラオス、カンボジア、インドなどにも行かれたそうですがシンガポールは行ったことがないとのことでした。「中国人が7割もいるのに惜しかったね」と三人で笑いました。またタイやラオスの話をお聞きしたいと思っています。

学習者の意欲にはいつも頭が下がり毎回いい刺激を受けています。ここの日本語教室のメリットは居ながらにして各国の生活や文化のイメージがある程度掴めることです。正に「ところ変われば品変わる」の世界ですね。

(4班 Kさん)

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2月の学習状況 2025年2月28日(金)学級日誌

2025年2月28日(金)
2月は極端に寒い日があったり。後半の2回は区民センタから離れた近隣センターでの学習であったにもかかわらず、いつもと同様に多くの学習者でにぎわいました。特に最近は新規の学習者が1日平均4~5人来られており、何とか定着してもらえるよう みんなで知恵を絞ってゆきたいと思っております。

2月の学習日数は4回、延べ学習者は141名(1回平均35名)、一方延べボランティアは117名で(1回平均29名)大幅にボランティアが不足しています。各班とも1人のボランティアが数人の学習者を担当したり、見学者の方に学習に入ってもらったり教務から応援を出したりして、何とかやりくりしているのが実態です。

オンラインでの学習は4回、延べ学習者は18名(1回平均4.5名)で内訳として海外9名、国内9名で、延べボランティアは22名(1回平均5.5名)でした。

(教務 Aさん)

◇朱さん修了式

◇新揚州で火鍋

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また来週ね👋🏻 2025年2月21日(金)学級日誌

2025年2月21日(金)
同じ班の中国に帰国していた学習者さんと、久しぶりに教室で再開しました。
中国での事や大阪に戻ってきた時の事をたくさんの会話と、ノート1ページが日本語でいっぱいになるぐらいとても充実した時間を過ごせました。
せっかく「市岡日本語教室」で出会えて日本語の勉強を一緒に出来るのだから普段何気なく使っている「カタカナイングリッシュ」を頭の中の引き出しからいくつもの候補を選んで、日本語に変えてゆっくり話すと、理解してもらえた時の喜びは言葉では表現できません。
このボランティアをやっていてよかったと思える瞬間です。
教室を出るときも帰りの電車でも「また来週ね!」で、お互いがバイバイと手を触れるこの関係を今後も続けていきながら、僕も色々学んでいきたいです。

(3班 Yさん)

陳さん(台湾)の修了式

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会話が途切れた時に🤔 2025年2月14日(金)学級日誌

2025年2月14日(金)
最近は学習者に対してボランティアが足りないことが多いです。そのため、ボランティア一人で複数の学習者を担当しなくてはいけない時があります。
一度に2名を担当する場合、学習者の日本語レベルがそこそこか、2人が同じ母語であれば何とかなることがわかりました。

自分の進行役レベルが今ひとつなので、ボランティアと学習者で途切れることの無いスムーズな会話を求めつつも、なかなか上手くいきません。どうしても会話が途切れてしまい、頭の中で次に展開する話題を必死で探しています。会話が途切れた時にボランティアが話しすぎないように進行するにはどうすればよいか、いまはそれが課題です。

(2班 Mさん)

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1月の活動状況 2025年2月7日(金)学級日誌

2025年2月7日(金)
1月は日本のお正月や春節等の行事がありましたが、昨年変わらず多くの学習者が参加され、学習回数は4回、延べ学習者数は131名(1回平均33名)、延べボランティア数は129名(1回平均32名)で、昨年来からの新規学習者の増加傾向も続いており、教室としてはギリギリの運営になっています。

特に19時からの学習開始時間になるとボランティアがおらず、学習者が一人になっているのが多々見受けられます。ボランティアの皆さんも仕事や家事でお忙しいとは思いますが、早く来れるときはできるだけ19時までに来ていただき、対応していただきますようお願いいたします。

オンラインでの学習は4回、延べ学習者は国内5名・海外3名の8名(1回平均2名)、一方延べボランティアは16名(1回平均4名)でした。

(教務 Aさん)

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「東京サラダボウル」2025年2月1日(土)学級日誌

2025年2月1日(土)
 「東京サラダボウル」というドラマをご存知でしょうか。現在NHK総合TVで放送中です。東京の警察署を舞台にしたドラマです。緑色の髪の毛の国際捜査課の女性刑事と元刑事で現在は警察の中国語の通訳人をしている男性が主人公です。彼らが日本で暮らす外国人たちが関係する事件や事故に向き合っていく姿が描かれています。
 技能実習生、在留資格、オーバーステイ、戸籍の売買等々、外国人たちが巻き込まれていく事件や犯罪を通じて、外国人を取り巻く状況が描かれています。
ニューヨークは人種の坩堝と呼ばれ、多くの民族が混じりあって暮らしています。現在の東京は多くの野菜がそのまま存在しているサラダボウルだと原作者は言っています。
 外国人労働者の数が過去最高となり、多民族化も進んでいます。大阪での現状はみなさんがご存じの通りです。ドラマではそんな中で外国人居住者たちが直面するさまざまな困難を丁寧に描いています。決して100点満点のドラマでもなく、現実はそんな甘くないよという指摘もあろうかと思いますが、日ごろ外国の方々と接する機会の多いみなさんにはぜひ見てほしい番組だと思い紹介いたします。
 毎週火曜日の夜と木曜日の深夜(金曜の未明)に放送されています。過去の放送分はNHKプラスの配信でも見ることができます。一度ご覧になってみてください。
(教務 Fさん)

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ワキワキしている😆 2025年1月31日(金)学級日誌

2025年1月31日(金)
Sくんは担当して5ヶ月ほどになるが、休んだことがない。金曜日の7時にはきちんと教室に来る。
日本語学校に通っているうえ、他の日本語教室にも行っているようだし、オンラインで授業も受けているらしい。
今までに会った学習者の中で一番熱心かもしれない。

日本語や日本文化に本当に興味を持ち、イベントにも積極的に参加する。
一人でも色々なところに出かけていく。
JLPTの勉強にはそんなに興味がないと言っていたが、12月のN2の試験前は図書館に通うなどして自習もしていた。
そして今日、合格したと教えてくれて本当に嬉しかった。
彼も喜んで、今、「ワキワキ」していると言う。
間違いがあれば訂正するが、時々「なんですか?」ということを言うので、会話が本当に面白い。

「なんでもやってみたい」「経験したい」と本当に好奇心旺盛なSくん。
12月のイベントの「お国自慢」でも発表をした。言いたいことがいっぱいあったようで、長い原稿を準備していた。
発表では時間が押してしまい、ちょっと焦らせてしまって申し訳なかったが、彼は「めちゃくちゃ楽しかった」と言ってくれた。
自分の言葉で自分のことを話せるのが楽しかったそうだ。
この言葉を聞いて本当に嬉しかった。

何でも積極的に楽しむ彼の姿勢は本当に素晴らしい。
今の彼の目標は、日本で就職すること。
最近は面接の練習もしている。
履歴書には「日本語能力試験N2取得」と追記された。
就職が決まれば、遠くに行ってしまうかもしれない。そう思うと寂しいが、希望通りの道に進めるよう応援したい。
「ずっと連絡はしてね。」とお願いしている。

(4班 Yさん)

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学習者さんの夢が叶いますように 2025年1月24日(金)学級日誌

2025年1月24日(金)
市岡日本語教室に来られる学習者さんはさまざまな目的を持っておられます。

今回は私が担当したお二人を紹介したいと思います。

最初に担当した方は中国から来られたAさん。

日本語学校に通いながら、日本での就職を希望されていました。

Aさんは日本語会話上級者でしたが就職面接は難しく「ネットで就職面接のビデオを見て勉強しても、日本語ネイティブ同士の会話は速くて省略も多く、あまりわからない」と話していました。

そこで、まずは模擬面接をして、日本語の問題なのか、学習者さん本人の考えの整理の問題なのかを一緒に確認しました。

その結果、ご本人の考えの整理が先で、次に自分の考えをどう日本語で伝えればよいか、の2つが課題として見えてきました。

そこで2カ月ほど質問と回答を繰り返すことでご本人の考えを整理し、強みや志望動機などをご自身の言葉で伝えられるようになりました。

最後にリクルートスーツの説明をして面接に臨み、関西にある日本の会社の就職が決まりました。

その知らせを受けた時は、自分の就職活動のとき以上に嬉しく感じたことを思い出します。

次に担当した台湾のBさんは12月に帰国されましたが、この方も帰国後は日系企業で働きたいとおっしゃっていました。

クリスマス前から就職活動をされていたそうですが、先日、日本企業の台湾支店で働くことが決まったとの連絡を頂きました。

春節明けの2月から勤務されるそうです。

学習者さんが夢を実現されることは、私自身の喜びでもあります。

今後も学習者さんの夢や希望をお聞きしながら、少しでも役立てるよう活動したいと思います。

(1班 Fさん)

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ミャンマーのKさんと🇲🇲 2025年1月10日㈮学級日誌

2025年1月10日㈮
今日はミャンマー出身のKさんとミャンマーの食べ物、服装、名所旧跡などについて話をし、日頃実感する事があまりなかったミャンマーの国情について理解を深める貴重な機会となりました。日本語学習を通して異文化交流できるのはとても楽しいです。Kさんは先に日本で暮らしていたお姉さんに進められ日本に来て働くようになったとの事。将来はミャンマーでレストランを開店したい夢をお持ちです。とても和やかな雰囲気の中で日本語を学んで頂く事ができて良かったです。会話の中で日本語の単語(例:「工事」)をご理解頂くのに結構苦戦し、自らの日本語の意味の伝え方の拙さを認識する機会にもなりました。これから、日本語の伝え方をもっと上手にできるよう工夫努力していきたいと思います。

(3班 Iさん)

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