二人の学習者 2025年3月7日(金)学級日誌

2025年3月7日(金)
今日は二人の学習者を担当しました。
御一方はシンガポール出身の女性の方で、去年の四月に日本に来る前に4年間日本語を勉強していたそうです。
日常会話には不自由がなさそうでした。N1にチャレンジするそうです。シンガポールのことをいろいろお聞きしました。イギリス人の故ラッフル氏が植民地としてのシンガポールの礎を築いたことなどシンガポールの簡単な歴史、有名なシンガポール動物園の話、シンガポールとマレーシアの経済格差の話、公用語は英語で次に中国語、マレー語、タミル語などが4大言語だそうです。シンガポールの人口のうち7割が中国人だそうです。
北海道に行って札幌の雪まつりを見で感激したようで、雪を見たことがないので面白かったとのことでした。日本のおすすめの観光地はあるかと聞かれたので、日本はどこも「波がちゃっぷ々、々」の景色か、または「箱庭の文化」だからどれもこれもスケールとしては小さいけど細工は細かい景色ばかり、日本人が得意とする文化そのものだと答えました。大きな景色と言えば、あえていうなら北海道と阿蘇くらいかな。4月には帰国してまた秋に来日するそうですから、秋の上高地に行ってみたらとお勧めしました。

もう一方は中国の広西出身の男性の方で、おととし日本に来る前はペとナムに仕事で13年間いたそうです。コロナでいったん中国に帰国し、その後来日したそうです。日本語はあまり得意ではなさそうで、ベトナム語の方が日本語よりわかるようでした。13年間もベトナムにおられたのですから当たり前と言えば当たり前ですけど。ベトナムが何であんな長い国なのかお聞きしたところ西側に南北に繋がる長い山脈があって昔は容易には山を行き来できなかったからだそうです。そういえばペルーも東側に長いアンデス山脈がありました。日用品を取り扱う貿易の仕事をされているそうで、職場は中国人ばかりなので日本語を使う機会がなく、毎週のこの教室が唯一の日本語を話す場所だそうです。仕事と旅行でタイ、ラオス、カンボジア、インドなどにも行かれたそうですがシンガポールは行ったことがないとのことでした。「中国人が7割もいるのに惜しかったね」と三人で笑いました。またタイやラオスの話をお聞きしたいと思っています。

学習者の意欲にはいつも頭が下がり毎回いい刺激を受けています。ここの日本語教室のメリットは居ながらにして各国の生活や文化のイメージがある程度掴めることです。正に「ところ変われば品変わる」の世界ですね。

(4班 Kさん)

This entry was posted in 学級日誌. Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA