優しく忍耐強く 2025年5月9日(金)学級日誌

2025年5月9日(金)
今日は中国出身の女性と学校教育についての話をしました。
きっかけは、今、彼女が不動産会社に勤めていて、中国から日本に移住してこられたお客様の話から始まりました。そのお客様の中学生の息子さんは、とても日本の学校を気に入っていて、毎日楽しく通っているそうです。特に日本の先生のことが好きで、中国の先生に比べると、優しくて忍耐強いそうです。
私は学習者に「日本人はそもそも学校で、忍耐強くなることを教えられるんですよ。」と伝えました。
そして、「優しく忍耐強くあること」、これはまさに、この日本語教室で私がボランティアとして常に心がけていることでもあります。
私は以前、英会話教室でマンツーマンでの指導が受けたことがありますが、中々言葉が出てこない私に対して、苛立ちをあらわにしたり、一方的に話をする先生がおり、本当にがっかりしたことがあります。その学習者としての辛い経験から、自分が指導する側に立った時には、決してそのような態度は取らないようにしようと心に決めました。
特に、まだスラスラと日本語が出てこない学習者に対しては、じっと我慢強く言葉が出てくるのを待ち、待っている間も優しく見守るようにすること。また、聞き役に徹し、会話の主導権は学習者に与えること。そして会話の流れを止めない程度に時々適切な表現に直してあげ、学習者が気持ち良く沢山話せるように興味を持って質問を繰り返すこと。
これらが上手くいった日、終了のベルが鳴ると大抵の学習者は「えっ!早いですね。もう終わりですか。」と言ってから、満足そうに「先生、ありがとうございました。今日は楽しかったです。」と笑顔で帰っていきます。
これで私のボランティアとしての役目は無事達成できたと実感します。
そして、更に今日、私は学生時代に叩き込まれた忍耐強さが、日本人の誇りであるということを学習者に教えてもらいました。いつも色々なことを気付かせてくれる学習者の皆さんには、本当に感謝しています。心から、ありがとうございます。

(2班 Mさん)

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2 Responses to 優しく忍耐強く 2025年5月9日(金)学級日誌

  1. 小川佳代 says:

    2班のMさん!
    素晴らしい投稿を見せていただきました♪
    私も英会話教室で以前同じような経験をしましたが、今は先生が忍耐強く私が話すのを待っててくれています。

    今、私も学習者さんの話にじっと耳を傾けています。そして、共に会話をして楽しかったね…!と、言うことが一番大切だと思っています。
    ボランティアとしての経験が浅い私にも自分のしていることに自信を持つことができました。
    ありがとうございます!

  2. 教務担当 says:

    自分ばかり話さないで、相手に話してもらう。
    忍耐強く相手の発話を待つ。
    一番大切なことだと思います。

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