2025年10月24日(金)
10月24日(金)は市岡日本語教室で「茶道体験」が行われました。
毎年参加希望者が増えているので、今年は3回に分けて行いました。
テーブルと椅子の茶室ですが、季節にふさわしい絵を飾り、お花を活けて秋を演出。和菓子も秋を感じさせる菊・柿・紅葉をかたどったもので学習者さんに喜ばれました。
体験は、最初に茶道のお点前の作法について説明を聞きながら見てもらい、その後、各自でお茶をたてもらいました。茶碗に茶筅を入れてしゃかしゃかと振りながら泡立つ様子を楽しんだり、力を入れすぎてうまくできなかったり……、それぞれの個性が出ていたように思います。
お抹茶の味はというと、「少し苦い」「おいしい」「さっぱりしている」とこれも学習者さんそれぞれの感想が聞かれました。
以前、学習者さんに「日本に来てよいなと思ったことは何ですか」と質問したときに、「伝統的なことがとても大切にされていることです」と言われました。
茶道は日本の伝統文化の一つです。その美意識と理にかなった所作が茶道の魅力だと思います。
茶碗のもっとも美しい正面を向けてお客様に出すことで敬意を表し、いただくときには茶碗を回して正面を避けることで感謝と謙遜の気持ちを表すそうです。このように、お互いを思いやる心が茶道の多くの作法に込められています。作法でコミュニケーションがとられているのです。お茶会が出会いの場として大切にされているのだと思いました。
今回の体験を通じて、茶道の魅力を少しでも感じてもらえたらいいなと思います。
学習者さんとの出会いを大切にする市岡日本語教室ならではの茶道体験だったと思います。




