国立文楽劇場10:00集合。受講生9名、ボランティア39名、総勢48名。
10:10より 文楽の解説
解説は人形遣いの桐竹紋臣さん。実際に使われている文楽人形を使っての解説に、参加者興味津々の様子。人形を収納する際は、首(カシラ)、胴、手などバラバラに分けて保管し、演目の都度一番いいパターンで組み合わせていくことや、女性の人形には足がないことなど知らないことだらけでした。
解説の最後には受講生を中心に、参加者も人形を触らせてもらい、実際に手足を動かしたり、人形の重さを体験したりしました。人形とのツーショットなど記念の写真もたくさん撮られたようです。
11:00より 文楽鑑賞
市岡の席は前から3列から6列で大夫(たゆう)と三味線(しゃみせん)の前にあたり、迫力ある大夫の語りと三味線を味わうことが出来ました。
最初の演目は「五条橋」
有名な牛若丸と武蔵坊弁慶の五条橋での逸話を文楽にしたもので、人形の闘いぶりは迫力があり、文楽の面白さを味わえたと思います。
次に「文楽へのご案内」
人形の説明は我々が鑑賞前に解説してもらったのとほぼ同じ内容。ただし「親子劇場」と銘打ったとおり、体験は子供たちです。6名が舞台の上に上がり人形を使って斬り合いを熱演、観客の笑いを誘いました。
2番目の演目は「化競丑満鐘(ばけくらべうしみつのかね)」
化物国の話で狸・河童・雪女・かまいたち・かわうそ・ろくろなど妖怪が出てくる舞台でしたが、日本の民俗に慣れていない外国の人には、少し理解しにくい部分があったのではないかと思います。また忠義のため狸の女房の雪女が自害するなど、現在の我々ですら理解しにくい部分があり、難しかったのではないかと思いました。
13:20より 楽屋・舞台裏見学
文楽の舞台が思っていた以上に広いのに驚き、奈落の上に立ってその深さが15mとの説明に驚き、後の演目に出る人形の姿に感嘆し、稽古する三味線に耳をすませ、楽しいひと時を過ごしました。
今回の文楽鑑賞は、理解しにくい面はあったものの、受講生の人たちも楽しめたと思いますし、それ以上にボランティアが楽しめた一日だったと思います。
私達ボランティアももっと日本の文化や古典芸能に関心を持つべきだと痛感しました。
(3班 K.A.さん)