“日本語能力試験”

修了書を手にする台湾の学習者

修了書を手にする台湾の学習者

 先週のオープンクラスをもって、同窓会館での日本語教室が終了となり、今週は区民センターでの学習となりました。

6班は能力試験対応班なので、12月の日本語能力試験が終わったとたん、学習者さんも(もしかしたらボランティアも)気が抜けるというかテンションが下がるというか、出席者数も気温とともに毎年寒くなります。
今週は区民センターで、5班の方々と同じお部屋を使わせていただきましたが、5班の方々の熱気に圧倒されるという、慣れない環境での学習となりました。
今後、市岡高校の教室を利用できるときもできないときも、毎週このようになるので、今まで別棟でお部屋独占で静かに学習できていたことに、改めて「恵まれていたんだなぁ」と感謝しました。
新学期になれば、日本語能力試験受験のため、6班を希望してこられる学習者さんも、気温とともに暑くなってくると思うので、周りの熱気に負けないで学習できるよう、私もがんばりたいし、学習者さんにもがんばってほしいです。

2010年から、日本語能力試験の概要が大きく変わります。
昨年まで1級~4級までの4レベルでしたが、N1~N5までの5レベルになります。
N1 → 合格レベルは旧1級と同じだが、より高いレベルもはかれる。
N2 → 旧2級レベル
N3 → 旧2級と3級の間レベル(新設)
N4 → 旧3級レベル
N5 → 旧4級レベル
旧3級と旧2級の間に大きく深い隔たりがありましたが、これが少し緩和されたようです。
その他の細かい変更点は、日本国際支援協会のウェブサイトでご確認ください。
7月4日のN1~N3までの試験概要もすでに発表になっていて、願書締め切りは4月30日です。各班で日本語能力試験を受験される学習者さんの、アドバイスの参考になさってください。

6班にいると、能力試験の配点、時間、問題集などの質問をうけるのですが、“日本語検定”とか“検定試験”という表現をされるボランティアの方が多いのが気になります。
正しくは“日本語能力試験”です。
私も資料を探そうと“日本語検定”でネット検索をしてもヒットしないので焦った事があります。
“日本語教育能力検定”という日本語教師を目指す方の検定が別にあり紛らわしいですし、いろんなボランティアがいろんな表現をすると学習者さんも混乱をすると思います。
ぜひ、能力試験受験のアドバイスをされる際は*“日本語能力試験”*と表現してあげてください。

6班(Kさん)

今日から主に利用する区民センターは、今までの市岡高校よりも弁天町駅から近くて分かりやすいので、初めて来る学習者さんにはよかったなあ~、なんて思いながら部屋に入ると、もうすっかり顔なじみになった学習者さん達が目に入ります。でも、各班にはちらほらお休みの学習者さんもあるようです。
これはきっと日本語能力試験の結果が先々週に出たので、学習者さんのなかにはのんびりしている人、がっかりしている人がいるからでしょう。
我々ボランティアにとっても、この2月下旬はちょっと寂しくなる時期です。私の所属する5班もこの春に4人の学習者さんが、それぞれ帰国します。学習の終わりに修了証を渡す人数も多くになりました。
我々ボランティアと学習者さんとの間に強い友情が生まれて、帰国するのを残念がる学習者さん。
でも挨拶の中で、これからの希望を語る姿は夢多き各国の人々の明るい将来が見えてきます。
その姿を励みにして、やっぱり私は春からのたくさんの学習者さんとの新しい出会いを楽しみに、彼・彼女達を送り出したいと思います。

寂しくて、嬉しい今日の教室でした。
(5班 Iさん)

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