いちばん大切な部分を最後へすえ、あとは余韻でつつむー。これが日本の文章

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台湾女性、12月に日本語能力試験1級を受験します。
先週の聴解テスト正解率60%、本人も私も少し残念でした。

試験に向けて、不安を感じる言葉がたまに出てきます。
誰もが試験に望むに際して、多少の不安はつきもの。「なんとかなるさ」の気持ちを持ってもらいたいものです。
今日は1級読解問題、自分がやってきた不正解の問題をやり直す。文章を読んで、「言いたいこと」を選択する設問。彼女は、この「言いたいこと」の問題をよく間違うと言う。
ひとつの設問に、日本語についての次の文章があった。「いちばん大切な部分を最後へすえ、あとは余韻でつつむー。これが日本の文章、日本のことばの流儀である。」
彼女は、この問の答えも間違えていた。ほかの不正解問題を上の流儀に従い解いていくと、全問正解。こういう問題に対し、時間がなかったり、どうしても理解できないときなど、上の流儀を参考にして対処するよう指導する。止むを得ずの試験便法、半信半疑の様子ながら頷いていた。

(6班Hさん)

英語ではトピックセンテンスはパラグラフの最初に来ることが多く、文の要旨をつかむ問題では、最初の文をよく読むように指導しています。
日本語は逆ですね。便法ではなく、正しい指導だと思います。
写真は2級の聴解練習の模様です。
(広報担当)

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