その後、Sさんを通して同じく北海道大学に留学していたYさんや鹿児島大学に留学していたHさんとも知り合う。お三方とも、水産生命学部の若き先生方だ。
先日帰国した折に、日本のラーメンをお土産にプレゼントした。ラーメンの本場中国だが、日本のラーメンはなかなか人気がある。Hさんも日本で食べたラーメンはとても美味しかったと言われていたことを思い出したからだ。
そのお礼にと食事に誘ってくださった。「先生、淡水魚のしゃぶしゃぶ、大丈夫ですか?」と聞かれて、こちらでは羊肉のしゃぶししゃぶは有名だが、はて淡水魚のしゃぶしゃぶとは?と思いながら、もちろん「大丈夫です!」と即答した。雪の降る寒い日であったが、Sさんの車で4人で出かける。着いたところは、私がふだん学生たちと行く店と違って明らかに高級な感じがする店だ。まぁ、言うなればふだん行く店が‘大衆食堂’だとすれば、今トレンドの‘リッチな店’というところか。店の中には見たことがない魚が泳いでいる。Hさんが、あれあれと、指し示してくれる。
魚は食べ放題。最初に魚を食べ、あとでキノコや野菜類を食べるのがコツだそうだ。食べてみると淡白でくせのない味、ゴマだれとよく合う。美味しい!と言うと、Sさんが「よかった!何がいいか、3人で相談して、決めたんですよ。」と。その気持ちが嬉しい。
Sさんは授業と研究以外で教務の仕事をしていてこれまでとても忙しそうだったが、1年の任期がようやく終わったと喜んでいた。3人の話では、若い先生はとても忙しいという。土日もほとんど仕事をしていると。Hさんは「日本もそうでしょ」と。大学のことは知らないがきっと日本も同じではないだろうか?その辺りのところは、3人の方が詳しいだろう。
忙しく、色々悩みもあるだろうが、3人の様子は快活で楽しそうだ。若いっていいなと思える。今度は、カレーかおでんをご馳走しますよ、と言うと、Sさんはカレーもおでんも食べたいと。
よし、今度は私が腕をふるってご馳走 します!!