12年目にして 気持ちを新たにまた、新しいひとと  10月21日(金)の学級日誌

10月21日(金)
その日の午後、鳥取で強い地震があり、体調にも少し不安がありましたが、「金曜の夜は市岡!」と、待ってくれているひとがいる教室に向かいました。
早い目に着いたつもりだったのに、もう彼女は来ていて二人の先輩学習者さんと談笑中でした。
6月に中国から結婚のために初めて日本に来て、日本語の「読み・書き」は勉強したことがない、というRさんと巡り合い、私は再び「日本語ボランティア」1年生になりました。
というのは10年もの長い間学習者パートナーとして一緒に頑張ってきたOさんは、この春から「ボランティア」になって主に中国語圏の新しい学習者の通訳としてサポートしていただいています。いつも彼女の頑張りに励まされ、パワーをもらっていたので、少し寂しい感じもしていたところに、ピョンとRさんが懐に飛び込んで来てくれました。
私も初心に返って、早速この夏の研修で船見先生にいただいたテキスト「初級レベルの・・・」を取り出して気持ちを新たにしています。「具体例をたくさん出してわかりやすく」「ウオーミングアップの仕方」など。
下手な絵を描き、手振り身振りの百面相で「気持ち」を伝える言葉を学んでもらいます。
「こわい」「うれしい」「くるしい」「かなしい」「たのしい」・・・うなずきながら聴いていたRさん。
「やさしい」のところで「せんせ、やさしい」と!!「えっ?ほんと?うれしい」とわたくし(笑)。
ある日は「スーパー」のチラシを持参。「中国」と「日本」の食材、料理のことなどをテーマに90分。
10年前から大阪に住んでいるダンナサン(と彼女は呼んでます)はとても優しくて料理が上手、職場での給食のお弁当が、日によっては口に合わないこともあるとか、いろいろと話してくれます。
今日はカラーの「大阪地下鉄路線図」を持参して、ダンナサンとお出かけの時に参考にしてもらうように渡しました。
2週間前から、無理かな?と思いましたが1週間のことを簡単な日記に書いてみるように「宿題」を出しました。
助詞の使い方など、まだまだ難しいようですが次の週には、遊びに出かけたことやダンナサンのお母さんと餃子を作ったこと、そして「ここが、たのしいです」とも書いてくれていました。
まっすぐな瞳と、あどけなさの残る素敵な笑顔に励まされます。若い感性は覚えも早く手ごたえ十分。
私も、もうひとがんばり!と気持ちを新たにしています。
(1班 Sさん)

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