中国の医療事情 2022年9月16日(金)の学級日誌

9月16日(金)
今週は中国北京出身の男性とお話しました。来日した約2年前から日本語を勉強したのに今では日常会話に苦労してないところが彼の聡明さを伺わせました。

ところで、皆さんアメリカで病気になると大金が必要とご存知でしょうが、中国の医療事情はご存知ですか?
私は医療従事者なのですが、失礼ながら知りませんでした。

彼の北京の友人の子供が、喘息などの呼吸器の病気になってしまい、数ヶ月間の治療で10万円もする事があったそうです。
大阪市では子供は1日1回500円で月2500円以上支払えばお金が返ってきます。

更にびっくりしたのは、医師の給料があまり良くないために、手術をするときには礼金という“袖の下”が必要なそうです。
儲けのために医師たちは手術をしたがるので出産となると、普通の分娩方法ではなく帝王切開をすすめたがるそうです(^^;

公立と私立の病院でも費用が変わるらしく、公立の病院の看護師さんは熱心な人が少ないのでみんな私立で出産したがるとか…

お国が変われば、な事情ですね。と言いますか、日本がすごく特殊な制度で守られているのだなと感じました。

(3班 Yさん)

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2 Responses to 中国の医療事情 2022年9月16日(金)の学級日誌

  1. 支小敏 says:

    中国人として、周りにちょうど出産年齢の友達が多いので、責任を持って言いたいのは、事実の全部ではございません。
    医療従事者の給料が一般職業より高く、礼金の話は30年前の話です。
    実際義理の妹も今年出産しましたが、自分から帝王切開をしようとしても、自然出産の条件があれば、自然の方が勧められます。
    公立と私立の費用の差は確かですが、公立の方が厳しく管理されていますので比較的に信頼されています。
    子どもも健康保険制度がまだ整っていないので、この分の医療費で家庭全体がすごく貧乏になるケースが少ないとは言えないですが、5年前ぐらいから普及してきた農村合作医療制度で少しづつ改善してきます。
    いつか日本のように子どもの医療費を軽減できれば少子化の傾向が少し良くなるかと自分もよく考えています。

    以上ご参考までです。

  2. 広報 says:

    一人の方の発言を中国全体の話として書いている点はお詫びいたします。
    そういうこともあったという程度にご理解ください。
    以前は日本でも手術の前後に礼金を担当医に払うのは当たり前でした。今はコンプライアンスが厳しくなってお菓子等の差し入れも断られることが多いです。
    いずれにせよ誰もが適切な医療を受けられる社会が望まれます。

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