2024年11月29日(金)
中国からの学習者のTです。この度、学級日誌を書かせていただきます。
2022年4月に家族3人で日本に転居しました。同年8月から、妻の勧めで毎週市岡日本語教室に通い始めました。その時から、4班のK先生にご指導いただいており、これまでに2年半が経ちました。
今週の日本語教室では、ずっと悩んでいたことについてK先生にお聞きしました。それは、日本語の文章を読む時に「清音」と「濁音」をよく間違えてしまうことです。言葉が連続するとき音が変化する場合があります。連声や連濁の言葉が出ました。どんなときにそれが起こるのかについて、今後勉強していきたいと思います。外国人である私は、その規則を学びたいです。
K先生は「日本人は文法や文型を意識して話しているのではないから、その時に出た言葉をそのまま覚えた方が良い。」と言いました。
また、外国人にとって枚や本などの単位がつく場合の数の表現も難しいと感じています。
長年日本語を勉強しているのに、これらの読み方は今でもうまく区別できません。小学生の娘の方が私よりもよく理解しています。
自分の目標「日本人のような日本語を話すこと」は、やっぱり簡単なことではないです。
これからも頑張ります。
教室の皆様、よろしくお願い致します。
(4班 Tさん)
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ボランティアのK先生からの一言:
「Tさんは、日本語能力試験を受けないようですが、N1の実力があるのではないかと思うほど日本語ができます。
一週間のできごとや世間で起こった事件などを書いて、金曜日に報告してくれます。時々訂正する個所もありますが、良くできていると感じます。
奥さんと子どもさんの3人で、毎週市岡日本語教室に参加しています。」
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連声【れんじょう】
国語学の用語。おいて,〈ン〉,〈ツ〉の次にくるア・ヤ・ワ行音がマ・ナ・タ行音に変化する場合をいう。たとえば,〈あんおん(安穏)〉が〈あんのん〉,〈せついん(雪隠)〉が〈せっちん〉,〈さんい(三位)〉が〈さんみ〉,〈ぎんあん(銀杏)〉が〈ぎんなん〉など。〈ン〉の音がマ行音に変化するのは,平安時代には漢字音のおわりの〈ン〉にnとmの区別が保たれていたため。こうした音変化は和語の中でも起こり,謡曲や歌舞伎の時代物のことばに現れている。
連濁【れんだく】
2語が複合して1語となる場合,後続語の語頭の清音が濁音化する現象。谷川(たにがわ),信ずる,鉱山(こうざん)など。漢語の場合はカ,サ,タ,ハ行音に韻尾〔n〕〔m〕などが先行すると,それぞれガ,ザ,ダ,バ(またはパ)行音に転ずるのであるが,今日ではこの原理がはたらかなくなっていることもある。日本語において,どんな場合に連濁が起こるかは必ずしも一律にはいいがたく,時代・場所によっても異なることがある。
連濁に関して「転音」についても説明してもらったら良かったかもしれませんね。
そうすると異形態、形態素にも言及することになり、ちょっとたいへんか。
4班ボランティアK