2025年4月4日(金)
市岡の萬田久子、これは私がつけた西本さんの愛称です。常におしゃれを欠かさないファッションリーダーのような存在。闘病中もつばの広い帽子を被り、颯爽と教室に現れる姿は、まるで女優のようにエレガントでした。
ちょうど去年の桜が咲く頃、西本さんがご病気だということを知りました。そしてまた今年も桜が咲き始め、とうとう一緒に見ることは叶いませんでした。
私は毎年、西本さんから暑中見舞いや年賀状をいただいており、そこにはオリジナルのイラストが描かれ、とても楽しませていただきました。しかし今年は1月中旬に、年賀状の代わりに1通のハガキが届きました。そしてそこには、こんなことが書かれていました。
「日本語教室に行き、皆様とワイワイ楽しく、一杯飲みながら過ごすことが出来なくなり、とても残念で悔しくてなりませんが、泣き言は言わず、これからも頑張るつもりです。」湿っぽいことを嫌う気丈な西本さんの姿が思い浮かびました。私はこれからの人生で、悲しいこと苦しいことがある度に、必ずこの「泣き言は言わず、これからも頑張るつもりです。」という西本さんの言葉を思い出すことでしょう。そしてまた、前に進んでいける気がします。最後まで色々なことを教えていただきました。西本さん、本当にありがとうございます。
(2班 Mさん)