10月18日(金)学級日誌

 少し遅れて出席したけれどボランティアも学習者も少なく、しばらくは手持ち無沙汰だった。そこへ教務の方が若い男性をお連れになり「よろしく」とのこと。小濱さんと二人でお相手をさせていただくことになった。

「スミマセン、ちょっと上着を脱いでいいですか」と丁寧でにこやかなご挨拶。どうやらスマホとクチャクチャになった一枚のマップを手に、やっとたどり着いた様子。

彼、呂君は中国 山東省の出身。大阪には今年3月に来て昼間は日本語学校に通っている。中国の大学を卒業して2年間、IT関係の仕事に就いていたが退職した。日本で勉強したくて2年間アルバイト(半年間は日本語の勉強も)を頑張って大阪に来ました・・・と話す呂くんの闊達な日本語は相当レベルも高い。そう伝えると「いえいえ、まだ勉強しなくては」と謙遜する。できれば来春は大阪の大学に進学したいと希望を持っている。「日本でまた大学で勉強して、君の人生の夢は?」と小濱さんの問いかけに「経営を学びたい」と即答。「ひとと話すことが大好き」という彼の夢が叶うよう力になりたい。たくさんの飲食店にアルバイトの面接に行ったが「君の日本語ではダメ」と言われ悔しかったとか。駅まで一緒に歩いて帰る道で、いろいろなことを話してくれた。

「日本語を勉強して12月にまた面接にいらっしゃいと言ってくれた店があったので絶対に頑張りますので、よろしくお願いします」

別れ際のこの言葉に彼の本気をみた。

(4班 皇暢子さん)

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