シエラレオネ出身のカナダ人

 今期連続3度目に担当となったA氏との勉強は、彼の持ってきた漢字表を元に復習という内容だ。
彼の勤務する中学校で生徒たちにテストされるのだと言う。 
彼は、シエラレオネ出身のカナダ人で、日本在住5年で市岡に来て足掛け3年ほどだろうか。
英語とフランス語が堪能だというが英語とフランス語は“family”なので「何にも難しくない」そうだ。

母国のシエラレオネは何語かというと16種もの言葉があって、A氏は何語かと聞いたが、笑って答えない。
言ってもわからないだろ、という顔だ。

市岡に来て最初の日一度担当したこと、また食事会で何度か一緒に食事もした仲なので担当をしていなくても親しく挨拶をする仲だ。
日本で英語教師の彼は日本語が不自由だと思ってはいるが日常会話の意思疎通には支障ない。

  漢字を書くことは、漢字ひとつ書いても書き順、部首の話、その字を書く熟語や文、表現の話につながることができる。
テストをされるという漢字は50個くらい並んでいるが、もっと簡単な字も先にやったらいいと思う字もありながら中学校で生徒さんたちと楽しくこの50の漢字を元に繰り広げているであろう様子を思いながら教えている。

50個の漢字の中でできる熟語はいろいろで、「気持ち」「気分」ができた。
「気持ちがいい、気持ちがわるい」「気分がいい、気分がわるい」同じ意味でもどうして何個も言葉があるのかとため息をつかれる。

  お能を鑑賞することが趣味だという彼は、日本文化にとても興味を持っているようで漢字ももっと体系的に覚えていってもらえたらいいのになと思っている。
漢字を勉強しながら、その字をもとに時々脱線しながら日本語を勉強していったら面白いかなと思っている。

(5班Yさん)

This entry was posted in 学級日誌. Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA