「関西生命線」伊藤みどりさんの講演

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今日は伊藤みどりさんの講演を聞きました。
1990年から活動されている「関西生命線」のこと、伊藤さんご自身の体験談、日本へきた経緯など多岐にわたりました。
  台湾でされていたソーシャルワーカーをきっかけに日本でも何か出来ないかと、言葉や文化・価値観の違う社会での生活や子育てについての相談を受け、必要に応じ弁護士や医療機関へつなぐ、それが「関西生命線」の始まりだそうです。
  相談者には1から100まで手取り足取りケアするのではなく、一緒に問題を考え、解決に向けた方法を提案し、最終的には自分で解決できるようになる事を目標とされているそうです。
  そんな中、私が今回一番心に残ったのは「お弁当」の話でした。日本はお弁当を作る習慣があります。また小さな子供は友達に自慢できるよう、遠足や運動会には、可愛くて色鮮やかなお弁当を作って欲しいと母親にお願いすることが度々あります。実際に私もそうでした。ウインナーを可愛く細工してとか、創作おにぎりを作ってなどと、よく我が侭を言い母親を困らせたものです。ですがこの食文化は日本だけのようで、中国ではお弁当を作る習慣や、色鮮やかに作る習慣が無いと言う事でした。冷たくでも美味しい料理をもつ国と、熱くなければ美味しくない料理をもつ国、この違いが日本で生活している中国のお母さんとって大変なストレスであり、ゆくゆくはこれが子供に影響を与え、大きな問題となってしまうそうです。日頃当たり前と思って生活をしている私たちにとって、その話はとても驚きましたし、また「なるほどなあ・・・」と食文化の違いを気付かせてくれる良い機会となりました。
  文化と文化が混ざり合う今日、私達は知らず知らずのうちに同化を求めてしまっているのかも知れません。相手に求めるばかりではなく、自分も変わろうとする、そんな相互理解の心が必要なんだなあ、と改めて痛感しました。
(6班 Fさん)

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