写作(作文)の授業終わる!

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今学期は初めて日本語作文の授業を2クラス受け持った。会話の授業は16回であるが、作文の授業は12回なので、少し早く終わる。

作文は、毎回添削があったので大変ではあったが、中国語を母語とする学生が日本語を学ぶ際、どういう点がハードルになるか、会話授業では見えない点が色々分かった。

日本語教育においては極めて当たり前のことかもしれないが、1点目はテンス・アスペクトの問題、日本語の時制にあたるものが中国語にはない(ないと言っては語弊があるかもしれないが、少なくとも、体系的なものしては日本語とはかなりの差異があるような気がする)。その為、ことごとく、~ます調で作文することになる。たとえば、勉強しています・勉強しました・勉強していましたが全て、勉強しますと言う表現になりがちである。

2点目は、活用の問題、動詞以上に形容詞や形容動詞の活用が苦手なようなきがする。美しい人が美しいな人になったり、美しいの人になったりするのだ。動詞はそれなりに数を勉強するせいか、間違いは少ないような気がする。しかし、発音の問題と相まって、促音便的な変化について、発音も苦手なようだが、表記も同じように、促音が表記されないことがある。行って来た、が行て来たとの誤記になるのはおそらく発音からだろうと思われる。促音は中国語にはないので、どうしても、「イテキタ」になるのだ。

そして、助詞の問題。これは、会話がかなりできる学生でも作文においては苦労する。私もどう説明していいか戸惑うことが多かった。これまでの「国語」教師の経験では全く意識することがなかった点である。他の日本語教師に教えてもらった「日本語文法セルフマスターシリーズ」と言うのを4月に帰国した際購入したが、これが結構役に立ったし、私自身もヘェ~そうなんだと得心するところが多々あった。

日本人は中国語を漢文訓読という方法で日本語として読む方法を編み出した訳だが、存外、中国の学生が漢文訓読を通して、活用や、てにをはつまり助詞を学ぶことができるかもしれない、とふと思ったりするが、その時はその時で古文がハードルになるだろうから、現実的な方法とは言えない。が、改めて漢文を通して、中国語と日本語の違いを認識させられる思いだ。

と、苦労しながら、試行錯誤の中の、この3ヶ月であったが、随分と学生たちに助けられた気がする。みんな、とても真面目に学ぼうとしてくれる。教え方が下手で申し訳なかった、、、。

最後に、今日の授業を終えて、写真を撮ろうということになり、セルフタイマーで撮ったが、私は慌てて走っていったところが、顔は全く見えず(1枚目:どこにいるかわかりますか?)、それでもいいと思ったのだが、いや、やっぱりということになり、次の授業で教室に来た学生に頼んでパチリ!彼らとの思い出の1枚(2枚目)、大切にしたい!

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