福島出身の見学者

12月18日(金)
今年最後の教室は、急に前日から冬らしい寒さになったにもかかわらず、定刻7時には学習者、ボランテァでお部屋はいっぱいになりなりました。この秋10年めに入った学習パートナーのOさんと、10月には「市岡20周年記念式典」で大役も勤めさせていただいたことなど振り返りながら「外来語」「カタカナ英語」「音読」・・・ 「今年の〆」(笑)を頑張りましょう!と張り切っていました。
そこへ教務の前田さんが、ひとりの見学者をお連れになって「彼女は台湾で中国語の勉強もしていて、今日はOさんと3人で進めて!」とのこと。Oさんから「ではまず自己紹介を、中国語で!」。にこやかに、速やかに答える見学者のTさん。ここから始まった彼女の物語は、まさに事実であり現実であるだけにお話を伺うOさんと私も平静ではいられない場面もありました。(一端を記してみます)
あの東日本大震災2011/03/11のことです。福島で生まれ育ち、ご両親が市内で幼稚園を経営なさっていたけど高台だったので全員無事、でもご自宅でひとりお留守番をされていたお祖母さまを地震の直後、お父様が車で迎えに行かれ、連れ出して逃げた直後に「家」は流されました・・・と。
「家族全員が無事だったので幸いです」と、当時は関東で仕事をしていて、その後大阪に出て来たいきさつや近況を明るく爽やかに話して下さり救われる感じでした。思い返せばあの大災害、津波の恐ろしさはTVで何度も繰り返し観ることはあったけれど、実際に被災したFUKSHIMAの方からナマの言葉で聴くのは初めてでした。
勤務がシフトなので毎回は無理ですがとても楽しかったのでぜひ参加したいとの感想にほっとしました。帰りの電車でも3人で一緒に話しながら「女3人姦しいですね」のOさんのひとことにまた爆笑!
本年の最終授業終了5分前には中国海南師範大学 日本語学科の曹先生のお話がありました。
皆さん、今年もいろいろな事がありましたね。今、XmasキャロルのCDを聴きながら書いています。飲み過ぎ、食べ過ぎに注意してどうか楽しいクリスマスを! そしてお健やかに新しい年をお迎えください。
来年2016年1月8日には元気に「市岡」でお会いしましょう。
(1班 皇 暢子さん)

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