夏休み明け最初の教室、久し振りに顔を見せてくれる学習者やボランテイアの皆さんが溢れんばかりで2学期がスタートしました。
学習者たちは、この休みを利用して各地を旅行したり、様々な行事に参加したりして日本の文化や歴史を体験されたようで、今日の学習でも旅行のお土産を配りながらそんな話題で盛り上がっていました。
一方、ボランテイアの皆さんは、この夏休み期間中も研修会(7/29,8/4)に参加していただき、例年とは異なり、専門の講師をお招きせずに、ボランティア同志で日頃の日本語指導方法の問題点や悩み事、その他について討論をしました。
議題の中で各班より提起された問題点の一つにゼロ初級者(初級入門者=日本語を初めて習う人)に対する学習指導のあり方について、教本の紹介や初級者指導方法の講習会などいろいろな意見が述べられた。市岡日本語教室として今後の対応が検討されるようです。
また、初級者への対応のみならず、より良い学習指導を行うには私たち自身が日頃から自己研鑽とスキルアップをしておく必要があるかと思う。
今日は、あいにく私の担当する学習者がお休みのため(家族の来日と大阪・京都の観光案内)、他のボランテイアさんの学習内容を見学させてもらったが、初級者との学習では、母語や共通言語などの媒介語なしでの直接法による学習指導は難しいなと感じた。でも、学習者にとって、習得には時間がかかるが、先生とのキャッチボールにより理解が深まると思う。
ところで、私の担当学習者は、大阪の中・高等学校で韓国語を教える教師として5カ月前に来日した韓国人女性である。学校で生徒や同僚先生とのコミュニケーション能力を向上し、授業を円滑に進め、日常会話も上達したく、当教室にやって来ました。
日頃、私たちが初級入門の学習者に日本語を指導する際、その難しさを感じるが、それと同様に、彼女も学校の授業で日本人生徒に韓国語を教える事の難しさを、私に漏らしている。
(今のところ、媒介語の日本語をまだ十分に使いこなせないので)
教室では、N2の復習とN1レベルの語彙、文型、文法など言語知識を中心に勉強していて、早く良き教師になってもらいたいと願い、学習支援を行っている。
5班 (T.Mさん)