手指=シュッシュ 2020年10月2日(金)の学級日誌

10月2日(金)
今日初めて教室に来たというベトナム人の女性と勉強しました。初めましてと挨拶をしインフォメーションを取ると、ひらがなカタカナは大丈夫だけど漢字は難しいとのこと。また、仕事は何をしていますか?と聞くと「(お年寄りの)おむつを変えます。」「お風呂に入れます。」と返ってきました。去年の4月から介護のお仕事をされているそうで、頭が下がります。

勉強を進めていると私達が使っている机の足先の部品が突然はずれ、大きくガタつき始めました。二人で何度か修理を試みましたが、なかなか直りません。時間がもったいないので諦めて勉強に戻ります。でもこのご時世、一応手をきれいにしましょうと携帯していたウェットシートで手を拭くことを提案しました。その包装紙に書かれている〈手指の消毒〉の文字を指差しながら読み上げると、彼女が「ああ、しゅし!」と反応。私もすかさず「そうそう、これはしゅし」と応えました。
しかしその後、彼女が話したのは手指(しゅし)ではなく、アルコールなどスプレーで消毒するときに出る音のシュッシュだったことがわかりました。念のため二人で教室の受け付けに行き、置いてあるアルコール容器をお借りして彼女の手に吹き付けながら「シュッシュッ?」と聞くと、「はい、シュッシュッ(です)」とにっこり。
その場にいらした教務の方達にも、それまでの流れをお話したら「擬音語のシュッシュやね」とにこやかに応えてくださいました。私達もシュッシュするなど使います。音が似ていたので勘違いしてしまいました。

席に戻ると今度は、手指が手の指のことなら、足の指のことは足指と言うのかと質問が出ました。うーん、それは言わないなあと伝えると、え〜何で?という雰囲気に。そうよね、何でかな?あとあとわかるようなことでもその場では思いつきません。日本語って奥が深くて面白いなと思いつつ、学習者さんと一緒に成長していけたらなと思いました。

さて、勉強の途中にはずれた机の部品の取り付けですが、勉強後、4班の班長さんががいとも簡単に簡単に直してくださいました。学習者さんと二人でさすが!と感動。関さんありがとうございました。
(4班 Tさん)

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