コロナが明け、念願かなって来日 2023年4月21日(金)学級日誌

2023年4月21日(金)
コロナの感染を恐れて、長らくボランティアの仕事を休んでいましたが、4月から復帰しました。学習者と顔をあわせて会話をするのはとても新鮮です。今日もたくさんの学習者が参加して、教室も熱気にあふれていました。

今日、担当した学習者はベトナムから来たF君です。彼は日本で働くことをめざして、ホーチミンの日本語学校で1年間ほど勉強していたところ、コロナがまん延して渡日できなくなってしましました。コロナが収まって渡日できる状態になるのを待ちながら、その間、自動車の運転免許をとるために教習所にかよったり、1年間ほどトラックの運転手の仕事をしていたそうです。そしてやっと念願が叶って、2022年に日本に来ることができました。今は、技能実習生として金属加工の仕事をしています。

本当は、F君は別の仕事をしたかったのですが、今回その仕事を選ぶことができず、また、技能実習の仕事は簡単に変わることができないため、とにかく3年間は現在の仕事を続けなければなりません。3年後に転職することをめざして、毎日、今の仕事を頑張っています。

私たちがよく耳にするこの技能実習という制度は、タテマエは、外国人が働きながら技術を学ぶ制度として位置付けられていますが、実際は人手不足の業種に外国人を働かせる手段として利用されています。最近のニュースによれば、政府はこの技能実習制度を廃止し、転職を一定程度認める新しい制度をつくろうとしています。今の制度は日本に働きに来るF君のような若い外国人に無理を強いています。彼らの希望や意欲が叶えられるような制度に早く変わってほしいと思います。
(1班 Hさん)

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