中国 大連から

私のいる寮には、日本人教師が3人、カナダ人の英語教師が2人、それと、ロシアからの留学生が10数人、韓国からの留学生も同じく10数人いる。残念ながら日本からの留学生はいない。
その留学生を教えているロシア語の先生とと、ひょんなことから、中国語と日本語の相互学習をやることになり、今日は、その2回目の授業?であった。
そもそも留学生たちは、寮にある教室で中国語を学んでいる。私もできれば、と思わなかったわけではないが、もうひとつ、仕組みがよくわからず、第一、どこに教室があるのかもわからなかった。留学生たちとは、「你好」を交わすだけでそれ以上の会話はできない。それが、11月のある日、寮の近くで一人の中国人女性が何やらしきりに話しかける。何だかよくわからなかったのだが、どうやら「教えてやろう」と言っているように聞こえた。もとい、そんなふうにしぐさが見えた。
寮の事務員さんや警備員さんに手振り身振り片言の中国語情報で尋ねたところ、彼女は寮に教えに来ている中国語の先生であることがわかり、そんなこんなで、個人授業を受けることになった。いや個人授業は紛れもなくウーマンツーウーマンであるのだが、実は彼女は日本語を勉強したいとのこと。と、言うわけで、私は「你好」、彼女は「こんにちは」の学習を始めたわけである。
2回目の今日、彼女はやる気満々で、私の発音をチェックした後、アイウエオの発音を学び、初歩的な日本語会話11のフレーズスマホに入れ、明日は、100しようと言う(いや、書く)。100?と驚く私に、30と書き直す。そして、今日それぞれの発音の悪かったところを明日はそれぞれ試験しようとも。ううん、これはがんばらねばなるまい。
しかし、ひとつ、気になるのは彼女がなぜそこまでして日本語の勉強をしたいか?である。もっぱら大連では、日本語教育冬の時代と言われている昨今、大学も日本語より英語教育に力を入れているようにも見える。そのわけを彼女から中国語にせよ、日本語にせよ、聞くことのできる日は来るのだろうか!加油(ガンバレ)!ワタシ。

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