Category Archives: 学級日誌

学習スタイル 2024年2月16日(金)学級日誌

2024年2月16日(金)
2月9日、16日と2回続けて同じ学習者さんを担当しました。
ファミリービザで来日している中国の女性です。

日本語を学び始めてまだ2ヶ月で、市岡日本語教室と自宅の勉強だけだとおっしゃってました。
ひらがな・カタカナはマスターしているようで、ゆっくりなら読めます。
ただ、覚えている単語が少ないため、補助的に翻訳ソフトを使いながら学習を進めました。

9日は自己紹介をしてもらいながら、好きなことについて教えてもらうかたちで進めました。旅行が好きということで、日本の旅の話を聞きました。学習スタイルとして、会話を逐一文字に起こし、耳からの音、目からの文字を確認してもらいながら、家でも復習できるように、学習者さんのノートに書き残すようにしています。

10日は春節祭だと聞いていたので、16日にはお正月に食べるご馳走について教えてもらいました。家で紅焼肉(ホンショウロウ:豚の角煮)を作った話、レシピも教えてくれました。朝食はいつも葱油餅(ツォンヨゥピン:ネギのお焼き)を食べてるそうで、そちらのレシピも教えてくれました。日本の「おせち料理」と一品一品に込められた意味について話しました。知らない言葉が出たら別の言葉に言い換えてみたり、辞書で調べたりして進めます。

市岡日本語教室は楽しいな、続けて通いたいな、と思ってくれたらいいなという気持ちで、私も楽しく通わせていただいています。

(2班 Mさん)

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1月の学習状況 2024年2月2日(金)学級日誌

2024年2月2日(金)
1月の学習は3回、延べ学習者は61名(1回平均20名)延べボランティアは97名(1回平均32名)で、年の初めということもあったのかも知れませんが、学習者が大きく減少しています。

最近 学習者の定着率が班によって差が出ているように感じます。新しい学習者さんが来たときには、班長自らマッチングがうまくいっているかどうか、確認をお願いしたいと思います。特に新規の学習者さんはボランティアとうまくいってなくても、話づらいと思いますので宜しくお願いいたします。

オンラインでの学習は4回、延べ学習者は25名(1回平均6名)延べボランティアは18名(1回平均4.5名)でした。徐々にではありますがオンラインでの学習者も増えていますので、ボランティアのオンラインへの参加もお願いいたします。

(教務 Aさん)

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言いたいこと伝えられなくて悔しくて… 2024年1月26日(金)学級日誌

2024年1月26日
今シーズン一番の寒波にもかかわらず、今日も学習者さんとボランティアで教室はにぎやかだった。

市岡日本語教室には家族でいらっしゃっている学習者さんも多い。私が一緒に勉強しているご家族も時間が合えば家族全員でいらっしゃる。

今、日本に来て1年ちょっと。お姉ちゃんは学校で一日中日本語に触れているし、日本語を話すことにも積極的で頑張り屋。母語には少ない日本語の助詞は「無理やり覚えた」そうで、来日半年くらいで両親を助けられるレベルの日本語を話せるようになった。文字より音で言葉を覚えているのでアクセントもきれいだ。今は部活のバスケットに夢中だ。

弟くんは、最初は日本語を話すのが嫌な様子だった。どうして日本語が全然わからないのに学校へ行かなければならないんだ、学校、楽しくない(←母語)、と言ってよく泣いていた。それでもちゃんと学校の宿題をし、塾にも通い、少しずつ日本語がわかるようになると単語が日本語で出るようになった。そこからは本当に速かった。毎週毎週会うたびに話せることが増え、どんどん日本語が出るようになった。まさに「溢れ出る」ように。こんなに言いたいことがあったんだ。言いたいことを伝えられなくて悔しくて悲しくて泣いていたんだ。この一年で本当に成長したね。学習者さんたちには、いつも感動させられる。

2人とも日本語だけでなく、背もぐんと伸びた。私には甥っ子が3人いるが、滅多に会わない甥っ子よりも教室の子どもたちのほうが身近だ。こんなに近くで成長を見せてもらえるのもボランティアの特権だと思う。

(1班 Oさん)

当日ホールでの催し「ムーチャナイトフィーバー」

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日本の着物が好き 2024年1月19日(金)学級日誌

2024年1月19日(金)
私は、昨年3月に研修を受講し、ボランティアに参加しました。学習者さんとの時間は毎回手探りです。19日は学習者さんが、少なかったので学習中のグループに入れて頂き学習の進め方を学ばせて頂きました。

学習者さんは、中国出身の女性で本国の会社の日本支社に勤務されています。来日前にN1を取得、その後も熱心に学習者されている方です。来日後は、日本企業との商取引を、日本語で行い会話、読む、書く事に問題はなく発音も美しい方です。お仕事では日本語に慣れ親しんでいても同僚は中国の方なので、日時会話は中国語でプライベートで日本語に触れる機会が少ない為、教室に来られだそうです。

お二人は、年明け後は初めての顔合わせでしたので、中国、日本の新年の過ごし方、食事、習慣などを教えあって、「似てる」「なぜ?」と話が弾み興味は尽きませんでした。お陰で中国の事を沢山知る事が出来ました。学習者さんが、「日本の着物が好き」と仰って、昨年、桜の前で写した着物姿の写真を見せて頂いていた、ちょうどその時、「浴衣、如何ですか」のお知らせがあり、3人で浴衣に直行、浴衣選びを楽しみました。「どの浴衣が似合うかしら?」と三人で迷いながら選んだ浴衣が、今年の夏の思い出に役立てば良いなと、寒い一月に思っています。

(4班 Mさん)

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年明け初めての学習 2024年1月12日(金)学級日誌

2024年1月12日(金)
年明け早々に、能登半島地震が発生し甚大な被害が続々と報告されています。北陸地方の早い復興を祈るとともに、大阪湾岸に住むものとして地震に備えることを教訓としました。

市岡日本語教室の皆様 今年もよろしくお願いします。
年明け初めての学習日は、学習者もボランティアもやや少ない出席率に感じました。

私は、昨年3月31日ボランティア研修に参加し、見学することもなく4月早々から学習者と対面しました。それから10か月経つなかで、台湾、インドネシア、中国、ミャンマー、ベトナムの方々と会話してきました。現在は、ベトナム人のG君と対話学習する機会がとても多いです。G君は技能実習生として茨城県で働き、その後大阪で建設関係の仕事をして、今年で5年になります。しかし、G君の日本語理解力は低く、日本語の会話もうまくいかないことが多いです。上達しない理由は、仕事場でも居宅でもベトナム人同士で話をして日本語を話す機会がないのが原因でしょう。
G君とはラインでメールや電話でやり取りして、気心も徐々にわかってきました。
学習では、仕事や職場での困りごとや食事、健康状態などを必ず質問して、日本語の答えを待つようにしています。日本語が出なくて詰まったときは、白板にて筆談で解決するようにしています。白板は、とても便利なアイテムで助かっています。

今でも学習者が望む日本語勉強が提供できているのか、まったく自信がありませんが。
常に心がけていることは、学習者が市岡教室に来て90分間が楽しかったと。そして、次も行きたいと思えるよう日本語教室にしたいと考えています。
(3班 Mさん)

 

 

 

 

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12月の学習状況 2023年12月29日(金)学級日誌

2023年12月29日(金)

 2023年(令和5年)の学習は12月22日で終了しました。2024年(令和6年)の学習は、1月12日から行いますので、間違わないようお願いいたします。また1月5日には新年会を弁天町駅前で行いますので、参加される方はLINEでの参加申し込みをお願いいたします。

 12月の学習回数は4回、延べ学習者は100名(1日平均25名)ボランティアは延べ123名(1日平均31名)でした。インフルエンザの流行や急な寒波の到来等などもあり、学習日によっては学習者数が大きく変動しました。

 またオンラインでの学習回数は3回、延べ学習者は17名(1日平均6名)ボランティアは延べ14名(1日平均5名)でした。

 1月からの累計で見てみると、学習回数は44回・延べ学習者は1269名(1日平均29名)・延べボランティアは1306名(1日平均30名)で、今年新規に入っていただいたボランテイアの皆さんの活躍により、何とか教室の維持ができたというのが現実だと思います。

 またオンラインは4月からの日誌データしかないので、9か月分のデータとしては学習回数35回・延べ学習者は157名(1日平均4.5名)延べボランティアは172名(1日平均5名)でした。

最近はオンラインでの学習者の方も、少しずつですが増加してきています。多くの方の参加をお願いいたします。

皆様良いお年をお迎えください。

(教務 Aさん)

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ミーゴレン、ナシゴレン 2023年12月22日(金)学級日誌

2023年12月22日(金)
今年の日本語教室も最後の開催となりました。
冬至の寒い中でも学習者さんがきてくれました。

インドネシアからの学習者さんの話です。インドネシアの食べ物について聞きました。
ミーゴレン、ミーは麺、ゴレンは焼く、だから焼きそばのようなもの。
ナシゴレン、ナシはご飯、ゴレンは焼く、だから焼き飯のようなもの。
次に出てきたのは、ナシチャンプル。
これは分かりました。混ぜご飯のようなものでした。
沖縄で使われているチャンプルがインドネシアでも同じような意味で使われていました。驚きました。

中国からの学習者さんにしおりをもらいました。日本では栞と書きますが、中国語では全く違う漢字でした。その漢字の意味を聞くとクジみたいなものと説明してくれました。栞を挟んだ本からでているヒモの部分がくじ引きのヒモみたいに見えると。そう言われて初めて栞がクジに見えてきました。

来年の日本語教室は1月12日から区民センターで始まります。また来年もよろしくお願いします。

みなさん、楽しくクリスマスと年末をお過ごしください。良いお年を!

(2班 Sさん)

中国のユニちゃん修了式

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学習者からボランティアに 2023年12月15日(金)学級日誌

2023年12月15日(金)
今高校生の私は小学生5年生の時に韓国から日本に来たのだが、カタカナも半分くらいしか覚えていなかった当時、このボランティアで1年間、父も一緒に日本語の勉強をしていた。みなさん明るく、優しい温かい場所であったことを覚えている。

今度は教える身として、今年の秋ごろからボランティアに参加するようになった。

よく一緒になって毎回ほとんど釣りとか日本と中国の違いを話し合ったりすることになる Tさん夫婦や、知らない日本での教育システムを知らずお子さんのことが心配な方、日本語を習得して、本国での仕事を日本でもう一度やりたい、日本語検定1級を取得したい人など本当にそれぞれいろんな不安や目標を持ってここに集っている。

すでに競争に汚染されてしまった私が“日本語”教室という言葉から最初に思い浮かぶことは「最も効率的にわかりやすく日本語を教えよう」ということだが、この“日本語“教室の“日本語“には単なる語学の意味だけを持つのではなく、文化の共有や、日々をストレスを発散、困りごとの共有など幅広く含むようだ。そして、そのみなさんの包括的な温かさは寒寒とした競争社会の夢から優しく起こしてくれる。

これからも“日本語“教室で暖かさを生み出す一員として頑張っていこうと思う。

(1班 Uさん)

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餅つき大会 2023年12月10日(日)学級日誌

12月10日(日)天保山商店会の餅つき大会に参加してきました。

天保山商店会とは25年以上前に「天保山まつり」をお手伝いした時から交流があり、夏の手持ち花火大会、この餅つき大会とお世話になっています。

餅つき大会には2つのミッションがあります。

1つは餅つき体験。2つ目は、この時期になると商店会がお店の利用者に餅の引換券を配るので、その餅の用意です。

今回も市岡日本語教室の皆さんは大活躍でした!

餅の丸め方、きな粉餅の作り方などを地元の方に教えて貰い、以前からの知り合いのように息があって作業していました。

餅をつく声が響いて、くじ引きにも大行列ができて賑やかでした。

年末のこんな感じ、いいですね〜

餅をつくと必ず筋肉痛にはなりますが、楽しかったです!

皆さん、お疲れ様でした!

(イベントB Oさん)

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2人の宋さん、呼び方はソウさん?ソンさん? 2023年12月6日(水)学級日誌

2023年12月6日(水)
ZOOMの参加者に「宋」という名前の人が2人います。1人は中国の人、もう1人は韓国在住の人です。私たちは、中国の宋さんを「ソウさん」と呼び、韓国の宋さんを「ソンさん」と呼んでいます。同じ漢字の名前なのに読み方が違うのです。なんだか不思議な感じがするということで、ミーティング中に話題になりました。そういえば、以前、韓国の大統領になった金大中氏を「キンダイチュウ」と呼んでいたのに、いつの間にか、「キムデジュン」と変わっていたのを思い出しました。このような疑問も含めて、外国の地名人名の呼び方について調べてみました。

従来、日本では、外国の地名人名について、(1)カタカナを用いて書く(中国の地名人名は除く)、(2)なるべくその国の呼び方によって書く、(3)慣用の固定したものは、それにしたがう、というルールがありました(文部省1946年)。こうした書き方のルールにしたがって、外国の地名人名は、原則として「カタカナ表記・原音読み」しますが、中国・韓国については、例外的に「漢字表記・日本語読み」してきました。

その後、中国との間では、1972年に日中国交正常化したときにも、「漢字表記・日本語読み」の慣用が相互に確認されて現在も続いています。ところが、韓国との間では、1984年頃、国家間の合意により、これまでの慣用を改め、「カタカナ表記・原音読み」に変更されました。

そのため現在のニュース報道においては、たとえば、中国の「習近平国家主席」、韓国の「ユン・ソンニョル大統領」などと書いています。そして、習近平氏の読み方は「シュウ・キンペイ」となっています。ということは、ZOOM参加者の2人の宋さんについても、中国は「宋さん」、韓国は「ソンさん」と書くべきなのでしょう。

以上のことをまとめると、現在では外国の地名人名については原則として「カタカナ表記・原音読み」をして、中国だけが例外的に「漢字表記・日本語読み」していることになります。しかし今後、中国の地名人名についても、原音読みに変更した方が良いと思います。そもそも固有名詞については原音読みすることが世界標準となっているからです。また、日本語読みすると、日本国内でしか通用せず、外国の人と話をするときに、日本語読みの地名人名は通じません。たとえば、習近平氏を「シュウ・キンペイ」と呼んでいると、外国の人には通じず、「シー・チンピン」と呼んでいれば、少しは通じると思います。少なくとも、これからは、中国の地名人名の中国語読みにも慣れていった方が良いと思います。

(ZOOM Hさん)

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