Category Archives: 学級日誌

特殊拍はやはり難しい 2021年10月22日(金)の学級日誌

10月22日(金)
初めて市岡日本語教室に来た台湾出身の女性を担当しました。日本で子育てもし、いくつもの仕事をしてきて、もう何十年も日本で暮らしてきたとても早口の女性です。

話すことにあまり不自由は感じないが文字が苦手だと言います。
「漢字はええねん。平仮名とカタカナがわかれへん。」

まず自己紹介する中に出てきた言葉を書いてもらいました。
「私の出身は」さらっと漢字で書くが平仮名ではどこに促音が入るかわからないようでした。手をたたいて「しゅっしん」とやってみたが、何拍か数を数えてもらってもどこに促音が入るのかが聞き取りにくいようです。「まさか、ここ?」などとほとんどあてずっぽう。言えているのに不思議なものだと思いました。

拗音を仮名にするのもまだまだ課題です。
(近所のお年寄りたちと最近よくやっているらしい)ゲートボールの濁点、半濁点は「ケードポール」になりました。

メールを打つことは漢字が候補に出てきてあまり不自由を感じないらしく「勉強にならない」とおっしゃます。メールでも、ある程度正しい仮名を打たないと適切な言葉に変換がされないんじゃないかなあ。

毎週通ってくるように言っていたので、次の教室では、生活に密着したようなイラストがある教材を使ってみようかなどと考えます。話している単語が文字に変換できるようになってくれるといいと思います。
(4班 Yさん)

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日本語能力試験(JLPT) 2021年10月15日(金)の学級日誌

10月15日(金)
2020年(7月・12月)はコロナ禍で中止となった日本語能力試験が1年ぶり7月4日(日)に開催されました。3班では3名の合格が確認されました。

ミョーココさん(ミャンマー)N3合格

ユンさん(ベトナム)N2合格

ファジャルさん(インドネシア)N2合格
(教室にこれないのでメッセンジャーで連絡をくれました)

皆さんおめでとうございます!

この日誌ではミョーココさんの今どきの勉強法について書いてみます。
仕事を持っている彼は通常の日本語テキストは休みの日に集中する、語彙は仕事の間の時間に、漢字は毎日夕食後など上手に時間を使って勉強していますが、これは今どきだと感心したのは…
・「日本語の森」YouTubeチャンネル
・「さくら日本語教室」YouTubeチャンネル
・「市岡日本語教室のZoom」で勉強する
Zoomでは牧野さんが教室でテキストを渡してZoomで復習する良いサイクルができてるようです。これなら12月のN2受験も心強いですね。

最後に今日の学習で笑ったこと、

N2のテキストはさすがに難しい単語がでてくるなと思ってたら、ミョーココさんがこれなら持ってますよと財布から出してきたのは「お食事券」でした。
(3班 Tさん)

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ネパールのお祭りダサイン 2021年10月8日(金)の学級日誌

10月8日(金)
まだまだ学習者さんが少ない印象がありますが、緊急事態宣言が終わったので市岡日本語教室は開催しています。

今日はネパール人の学習者さんと話しました。
来週の金曜日10月15日はネパールで一番大きなお祭りダサインがあるそうです。
9人の女神が悪魔を倒したことを祝うお祭りとのこと。
1年で一番楽しみにしているお祭りだと嬉しそうに話してくれました。お祭りの時にはおでこに赤いティカというものを塗るそうです。
写真を見せてもらったところ、赤い塗料みたいなものがおでこにひろく塗られていました。聞いてみると赤い塗料と思っていたものには、お米がはいっているとのこと。赤い色の粉も入れるけれど砂糖もいれるからおでこにうまくくっつくそうです。

コロナ禍ですが楽しめるお祭りがあるのはとてもいいなと思いました。
異文化の話を聞くのは興味深くてとても面白いです。
(2班 Sさん)

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新学期!2021年10月1日(金)の学級日誌

10月1日(金)
8月・9月、長かった夏休みがやっと終わり、新学期が始まりました。
久し振りの顔に会えて「元気やった?」と教室のあちこちで楽しそうな声が聞こえました。
でも、完全復活にはまだ遠く、我が班は学習者5名にボランティア2名といった状況で対応に苦慮していましたが、教務の采配で他班の協力を得て、マンツーマン学習を行うことができました。
ありがとうございました。まさに「One Team、One 市岡」です。
緊急事態宣言が解除されたと言っても、ウィルスが消滅した訳ではありません。油断は禁物です。
感染防止対策は続けて、仲間を、自身を守らなくてはなりません。
焦らず、慌てず、ゆっくりと「スロースタート」で行きましょう。
(1班・Mさん)
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茶道体験が中止 2021年8月4日(水)学級日誌の臨時増刊号

皆さん、お久しぶりです。お変わりありませんか? 3班の林です。
こちらの日誌は元々3月に書くつもりでしたが、急に忙しくなってしまって、最近やっと落ち着きました。

コロナの影響できっとみんなのスケジュールも変わりましたよね。今まで市岡日本語教室で沢山のイベントがありました。昨年の11月に市岡日本語教室は茶道体験を開催することになって、そのために、ひとみさんと私が水原先生のお宅を訪ねて、茶道を勉強しました。結局、緊急事態宣言で開催が中止になって、残念でしたね。

茶道の歴史についてご説明致しますと、お茶が日本に広まったのは、鎌倉時代の頃、栄西という僧が、中国の宋から茶を日本に持ち帰ったのが始まりとされています。そして、室町時代には、僧侶の村田珠光(むらた じゅこう)が禅の精神性を取り入れて、小さく簡素な茶室と落ち着いた雰囲気の「侘茶(わびちゃ)」を始めたそうです。現在に至っては日本の茶道文化が世界中に広く知られる日本を代表する文化の一つになっています。日本の茶道文化はお茶についてだけではなく、茶器の柄や茶室の飾りなどの芸術や飲み方、作法なども含まれています。また亭主とお客様との交流も大切です。だから、茶道には色んな技術や芸術があって、人をおもてなす際に、現れる心の美しさという精神的なものがあるのです。

この茶道体験のために、素人の私が亭主のお稽古をしました。亭主とはお茶を立てる方です。週に一回水原先生の家に練習に行きました。例えば、帛紗の折り方や茶筅の持ち方やお茶の打ち方など何回も練習しました。それだけではなく、亭主が部屋に入る前のお礼や歩き方や座り方も習いました。私は昔から茶道に興味を持っていましたから、流れやお茶の立て方はすぐ覚えましたが、なかなかできなかったことが一つありました。何だと思いますか?答えは『正座』です。茶道体験の所有時間は約30分以上ですが、5分で限界です。それに関しては、恥ずべき事だと思っています。これからも正座の練習をしようと思います。

コロナウイルスが収束したら、市岡日本語教室ではまた茶道体験が行われると思います。その時、ぜひ茶道体験にご参加くださいね。よろしくお願いします。

(3班 林さん)

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東京オリンピックとコロナ 2021年7月30日(金)の学級日誌

7月30日(金)
 今日は令和3年(2021年)7月30日。去る23日に始まった「東京オリンピック2020」第8日目でした。日本の金メダルは17個となり、これまでに経験したことのない最多のメダル数となって大きな盛り上がりをみせています。一方では、第5派ともされる新型コロナ感染者数の急増があり、昨日、初めて全国で1万人を超えました。そして、来週にも大阪を含む4府県に、またもや緊急事態宣言が発出される手続きが進行しています。このような世情の中で、本日の「市岡日本語教室」は催されたところです。

 日本語教室の活動場所である港区民センター会議室に置かれたテーブルを、使用前にボランティアが消毒したうえで、テーブル上に透明で厚手の仕切り板を立て、来場者には検温、手指消毒を励行してもらいマスクの完全着用で学習支援に取り組んでいます。

 参加者の状況は、学習者が全体で10人ほど、学習支援ボランティアは20人ぐらいだったと思う。本日の日誌担当である4班の状況は、学習者1名でボランティアが5名でした。本日唯一の学習者であった女性Rさんは、とても日本語学習に熱心な方で昨年12月にN2に合格し、今年の12月にN1合格を目指して準備しているところです。これまでに日本語学校で学んだことがなく、全て独学とのことです。N1受験についても、昼に働いて週に一度の市岡日本語教室に出席し、自宅学習を重ねて備えたいとの意志を示しているところです。ところが来週から緊急事態宣言が始まれば、港区民センターは、また休館となることが予想され、地域での日本語学習は休止となってしまいます。

 東京では7月12日から緊急事態宣言下にありますが、感染者数は減少せずむしろ増加しており「緊急事態宣言」の効果は疑問視されています。(東京の感染者数:7月12日宣言時502人→7月30日3,300人)それでも他には打つ手がないのでしょう。

 このような状況であり、7月30日の市岡日本語教室では学習の最後に本会の代表から次のようなコメントがありました。「8月中の活動は困難なこともあるので、休止する場合がありますが、状況は変わり得るので市岡日本語教室のホームページやLINEでの連絡に注意してください。」とのことでした。今しばらくは耐え忍ぶ時間が続くようです。同時によく言われることですが「コロナ後の活動」について、予めの検討も求められているのでしょうね。
(4班 Kさん)

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N5を受験して形にしたい 2021年7月16日(金)の学級日誌

7月16日(金)
19時になると今日も多くの学習者さんが来てくれました。
手指消毒、検温、アクリル板設置と感染対策万全な環境での学習です。

3班は学習者5名、ボランティア5名で、私は建設現場で働くフィリピン人男性を担当しました。
同僚のフィリピン人の方々と一緒に日本語教室に通ってくれています。会社の方がワクチン接種1回目に連れて行ってくれたそうです。安心しました。

彼にここで何をしたいか聞いてみると、10月にフィリピンに帰国する予定ですが、日本に来て日本語が話せるようになったし、ひらがなやカタカナを覚えたので、日本語能力試験N5を受験して形にしたいとのことでした。次の試験は12月ですが、故郷の近くのセブだったら受験できそうです。

今までひらがなとカタカナはインターネットのチャートをみて自習をしていたようです。手持ちのノートにいっぱい練習した痕跡があります。今日は実際のN5試験問題を使って、問題を解きながらひとつひとつの意味を確認。そして選択肢にある動詞の反対語や関連語も一緒に覚えました。問題文に図書館に本を「返します」とあったので「借ります」と併せて実際に使ってみたり、ゲーム感覚になると楽しそうです。

また、彼は職場でよく使う日常的な語句は、とてもよく知っています。問題もすらすら解けます。五日(いつか)、六日(むいか)それ以外の日付の読み方もパーフェクトでした。危ない、滑る、持ってくる、運ぶなど建設現場でいつも使っていることばをいくつも教えてくれました。

まだ大阪市はまん延防止等重点措置となっていますが、自宅で日本語を学習し続けている学習者さん達が安心して戻ってこられる日を願うばかりです。
(3班 Mさん)

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緊急事態宣言解除後3回目 2021年7月9日(金)の学級日誌

7月9日(金)
本日も手指消毒、検温、アクリル板設置と感染対策万全での学習です。
教室を見渡すと学習者はやや少ないかなと言う感じです。

2班は学習者2名、ボランティア4名で、先輩ボランティアさんのサブとしてネパール人男性を担当しました。
姉弟で来られている方で、通っている日本語学校の教材を使って勉強しました。「そくどく」です。文書を読んで設問に答えるという教材です。
 ひらがなはほぼ読め、書けます。カタカナは少し難しそうでしたが、少し補助すると読むことが出来ます。
彼は勉強熱心で自宅でも予習復習をしています。漢字も勉強し始めてました。
以前担当をした時に比べて格段に上手に、なっていました。
ブレイクタイムにはネパール語の話になり、彼はイキイキと日本語を使い教えてくれました。ブレイクタイムも大事だなと感じました。

 どの学習者にも言えると思いますが、特殊拍の発音が母語の影響によりかなり難しいと思います。これをしっかりと学習者に伝えて行かなければと思いました。
私はボランティアに参加させて頂いてまだ数回で、本日は先輩ボランティアさんの接し方をみて、とても勉強になりました。

早くコロナが収束する事を願っています。
(2班 Kさん)

※特殊拍(促音「ッ」・長音「ー」・撥音「ン」)

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ワクチン接種の準備 2021年7月2日(金)の学級日誌

7月2日(金)
フィリピンの技能実習生3名から相談があり「ワクチン接種の予診票」記入のお手伝いをしました。
日本語の「予診票」は、彼らにとっては理解するのがとても難しいので、英訳されたものを持参していました。
また、他のボランティアからネットでフィリピン語(タガログ語)に翻訳されたものを見ることが出来るとの情報を聞いて、彼らはそれも参考にしていました。(私は読めませんが)
手順としては、英訳版を一緒に読んで、書いてある内容を説明して、英訳版の『Yes/No』をチェックする。
全ての項目について、チェック内容が間違いないことを確認したら、それを日本語版に書き写す。
最後に、日本語版の住所・氏名・生年月日などを記入して完成。
これでワクチン接種の準備は出来ました。
接種日の予約については、会社の社長さんが全員分の予約をしてくれるということなので安心です。
私自身は、既に大規模接種会場で2回目まで接種を終えましたが、広い接種会場の中を、指示されるままに次から次へと移動して行かなければならず、外国人がスムーズに接種を終えられるような配慮はされているのだろうかと、少し心配です。
(1班 Mさん)

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緊急事態宣言が解除されて 2021年6月25日(金)の学級日誌

6月25日(金)
緊急事態宣言が解除されてはじめての日本語教室でした。教室を見渡すとボランティアの皆さんよりも学習者の方が多く出席されているようで、熱心さに驚きでした。

私は、コロナ感染予防のためしばらくの間、教室を休んでいましたが、今日、久しぶりの出席でした。教室に来ると何か元気をいただけるようですね。早くワクチン接種を終えて、安心して外出や教室へ出席できるようにしたいと思う。

教室では、新たに机の上に飛沫感染防止のためのアクリル板が取り付けられていて、安全・安心の要素が増えました。本日の4班は、学習者が2名、ボランテイアが3名の出席で、学習者の多い他班への応援にも行きました。

私の担当した学習者は、今日、初めての来室で、2年前に来日した医療関係の仕事をしている中国人女性です。教室では、日常会話を勉強したいと話している。また、彼女は、昨年12月の日本語能力試験でN2を合格(でも、ぎりぎりの点数、との事)、今年12月にはN1に挑戦したいとも言っている。丁度、N1の公式問題集を持っていたので、彼女のレベルを知るため、言語知識の「文字・語彙・文法」について練習をしてみたが、相当頑張らねばと思った。

授業の最後に、理事長から「新型コロナワクチンの注射」の件でパンフレットを示しながら学習者に説明がありました。緊急事態宣言は解除されましたが、「まん延防止等重点措置」へ移行されており、感染者は減ってきたものの、変異株のおかげで油断できません。感染防止対策を守り、コロナ禍を乗り切りましょう。
(4班 T.Mさん)

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