Category Archives: 学級日誌

絵で説明したら理解してくれた

早いもので前期の日本語教室も終わり、時の流れの速さに驚いています。
今まで学習者の男の子とは日本語検定の問題集を一緒に解いていましたが、当たり前に毎日使っている日本語を外国人の方に教えるというのは思った以上に難しいものでした。

普段は単語の意味をそこまで考えませんが、この日本語教室でもっともっと自分は日本語を知るべきだととても思いました。
「卒業式」という単語の意味を聞かれた時、なかなかパッと上手い説明文が出てこなかったのですが、絵で説明したら理解してくれたので良かったです。
でも、上手く言葉で説明できるようになるのが今の目標です。

  今回は最終日ということで、学習者も含めて班の方達と一緒に宴会に行きました。
外国人の方を含めての宴会は初めてだったので、より新鮮で楽しかったです。
自分と同年代の子達が多かったので、余計にそう思いました。
インドネシアの子にイスラム教徒は犬を触ってはいけないことを聞き、犬好きの私にとっては驚くことでしたが、世界の色々な文化を知ることができて良かったです。
外国人の方達と触れ合うことで、いろんな文化や価値観を学ぶことができて面白いです。

(2班 Mさん)

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七夕まつり:毎日新聞に掲載

 以下は毎日新聞に掲載された本協会の活動内容です(期限付き公開ニュースとなっています)。

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七夕まつり:外国人ら120人「願いごとかなってネ」 /大阪
  NPO法人「市岡国際教育協会」(大阪市港区)が6日、同区の市岡高校同窓会館で七夕まつりを開いた。同協会で日本語を学ぶ在住外国人ら約120人が参加。紫色の鮮やかな浴衣に袖を通した羅晶さん(19)=台湾=は「少し帯がきついけど、楽しい気分」と笑顔を浮かべていた。

  同協会は同高校定時制の卒業生らが中心となって96年に発足。毎週金曜の夜に、インドネシアや台湾など約20カ国から来た在住外国人が日本語を学ぶ。七夕まつりは恒例行事で、浴衣の着付けなど、日本文化に触れてもらうのが狙い。

  短冊に「日本語が上手になりますように」と書いたナナン・ヌルタウフィクさん(25)=インドネシア=は「面白い習慣。願いごとがかなうといいね」とにっこり。七夕にちなんだ歌を合唱し、終始ご機嫌だった。【平川哲也】

毎日新聞 2007年7月7日

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恒例の七夕まつりが行われました。
ハーモニーバンドによる七夕の歌の演奏、合唱。外国人学習者への浴衣の着付け。綺麗な紙を使っての笹飾り。
準備してくださった皆さん、当日いろいろ手伝ってくださった皆さん、そして、イベント係の皆さん、お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。

  学習者さんたちは、大変楽しそうに過ごしていました。
毎日新聞が取材に来られ、翌日(7日)の朝刊にこのもようが掲載されました。
  来週はいよいよ1学期の最終日です。夏休み前の最後の勉強、しっかり学び、そして、しっかり交流しましょう。

(広報担当)
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今日はいつもより学習者が少ない

いつもより少し早く教室に到着しました。
受付を担当していると、突然激しい雨が降り出し全身びしょぬれで駆け込んでくる人たちが気の毒でした。
1階のフロアを少し紹介すると、入口を入って右側に国別の名簿が並べられた受付があり、学習者はそこで出席の印をつけます。
初めて来た学習者は正面の机で名前を記入してから奥の席でインフォメーション(勉強を始める前に簡単な説明とどんな勉強をしたいかなどお話しを聞きます)をとります。
他に、教務や総務担当の人たちが、いろいろ準備をしたり郵便物の整理をしたり見ていると結構忙しくされています。

  もうほとんど学習者は来ないだろうという時間になって2階の教室へ上がりました。
教室いっぱいに並べられた机にはぎっしりと人が埋まっていました。
しかし、今日はいつもより学習者が少ないそうです。雨のせいでしょうか。

  少し教室をまわって、他の人たちがどんな学習をしているのか見てみました。
学習者が持参するテキストを使っているところが多かったようですが他にも電子辞書や携帯電話を利用している人、新聞の切り抜きや広告のチラシを利用している人、配られたお知らせの文章をテキスト代わりに利用したりとぞれぞれ工夫をされているのが印象的でした。

(1班 Aさん)

  先週22日、今週29日と、学習者が少し少なめでした。梅雨に入って、お天気が良くないせいでしょうか。それでも、2週とも学習者は50人を超えています。
(広報担当)

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中国上海から1ヶ月前に来日した若い奥さん

 今日のパートナーは、中国上海から1ヶ月前に来日した若い奥さんです。
夫婦いっしょに、市岡へ来ること3回目になります。
上海では仕事しながら、夜6ヶ月ほど日本語の勉強をしてきたと言う。
初回から私が担当しているが、日本語の語彙が少なく、なかなか会話が進展しない。
やさしい言葉を選んで会話をするが、解らないことが多い現状です。 

ボランティア見学4回目の女性と3人で勉強を進めました。
まず、復習の意味も兼ねて自己紹介からスタート。
自己紹介のやり方は、短いときは4項目程度、少し長めの時は8項目ほどとメモにしてあるのですが、本人は2項目目で紹介を終えた、出身と名前。あと少し紹介するようにと言うと、付け加えて話していた。

  次に本人持参のテキストから、「これ、日本語でなんですか」
「トイレ・・etcはどこですか」の勉強。
若い女性なので次にファッション言葉、「ニッセン」の無料カタログから服装の名前を覚えてゆく。
ポロシャツ・キャミソール・スカート・パンティーストッキングなど、難しいですね。
その名前のほとんどがカタカナ、英語と同じなのか?
私は解らない。 
そんな言葉を覚えて会話しているのを、見たいね。

  フリートークのとき、先日の自分の誕生日の話をしてくれた。
ケーキを食べおいしかった、イチゴのケーキが一番好きと言っていた。
どんどん、日本語の語彙を増やす手助けをしよう。

(6班 Hさん)

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インドネシアの研修生

新学期の4月からあわただしかった教室も、だいぶ落ち着いてきました。 

  私の担当のインドネシアの研修生は、仕事の都合で先々週、先週と2回続けて休みましたが、今日は時間通りにやってきました。
しかし、来週から来られないかも知れないと申し出てきました。
実は、別の班の彼の同僚も2~3週間前から姿が見えないなとは思っていたのですが、彼は休みの都度連絡してきていたのであまり気にとめていませんでした。

研修生にはいろいろと事情があるのでしょうか。
彼は昨年の9月末から担当していますが、漢字を習得したいというので、4月からは漢字を中心に学習を続けています。
使っている「漢字練習張」がよくできていて、彼も帰り際に「少し頂けませんか」と言うので、持ち合わせていた5~6回分を渡しました。
都合のつく時に答え合わせにでも持ってきてくれるといいなと願いながら。

(2班、H. I. さん)

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6月8日研修生たちの学習風景

学習者もボランティアも、多くが学校や仕事帰りに来ているので時間ギリギリか遅れ気味にやってくる。
私が担当して1ヶ月余になるタイの青年N君も 10分ほど遅れてやってきた。

  このボランティアを始めて2年近くになるが、今まで継続して担当したのは台湾の人が2人。
2人とも日本語学校に通い、教科書での勉強は基本的にしていて、「実際に日本語がどのくらい通じるか」「理解できるか試したい」という要望で日常会話の相手をするといった学習内容だった。

  現在、担当するN君は仕事をし、仕事場の上にある寮に住み、上司が「しんにほんごのきそⅡ」の教科書を与えて教えてくれるそうだ。
その教科書を持って休まず通ってくるので、今までにない責任を感じている。
その日の学習内容は一日にこなす内容をシミュレーションしてざっと予習をしていくようになった。
3級をめざしているので、漢字も勉強しようと進行している教科書と同レベルの漢字帳を用意したが難しすぎたようだ。
自分で小学校1年レベルの漢字を練習していると聞く。
次回は、漢字については小1レベルから復習していこうと思う。
仕事をしているだけあって、なんとなく会話はでき、特に聞くことはできるようだ。正しく話すこと、また、文章も書けるようになっていってほしいと思っている。

(6班 Yさん)
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  日本語指導のボランティアを始めて、早いもので2ヶ月が過ぎようとしています。
私の担当する学習者は私と同い年のインドネシアから来た男の子です。
同い年ということで、話も合い、いつも笑顔が絶えません。

最初、彼に会った時、日本語がとても上手だったので、てっきり日本に住んでもう長いと思っていました。
しかし、最初の自己紹介で、去年の秋に来たばかりと聞いてとても驚きました。
話すだけでなく、漢字もいっぱい知っていたので、彼の日本語の学習能力に大変感動しました
。だから、教えがいがとてもあります。
現地に行けば、そこの国の言葉の習得が早いと前に聞いたことがありましたが、彼の場合は「日本語をもっと学びたい」という熱意があるからこそ、より上達が早いのだと思います。

  彼は今、工場で働いていて、職場でも日本語を習っているそうです。
経験のために日本に来たと言っていたのですが、やはりインドネシアにいる家族を思い出し、寂しく感じることもあるそうです。
私も今は親元を離れて1人暮らしをしているのでその気持ちがよく分かります。でも、元気に楽しく目の前のことを頑張っていれば、遠く離れている家族も喜ぶはずです。今の経験が将来の幸せにつながるように、これからも彼の日本語上達のためにいっぱい尽くしたいと思っています。

  今、私は大学生活を送っていますが、アルバイトではなく、あえてボランティアに精を出しています。
時々、何故アルバイトはしないでボランティアなのかと聞かれることがあるのですが、それは人のためにという動機で頑張った方がいっそう喜びや達成感があると思ったからです。
そして、ボランティア経験を通じて、相手の方達だけでなく、自分も喜びを感じ、それを自信へとつなげたいと思っています。
アルバイトも勿論、社会勉強になりますが、そこに「お金」が入ってしまうと、今の私は利益のことをどうしても考えてしまい、結局は自分のために頑張るという気持ちになってしまうのではないかと思っています。
それなら、「お金」とは関係なしに、心から人のために尽くしたい!!そんな気持ちでボランティア活動をし続けています。学習者のみならず、市岡日本語教室で出会った方達との出会いは、お金には変えられない「Priceless(プライスレス)」なものです。これからも人と人との出会いを大切にして、周りの人達が心から幸せを感じるように笑顔で楽しくボランティアを続けたいです。

(2班 Mさん)

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「YO YUWA~」と「NNA AHONA!」

衣替えには少し涼しい6月1日。
今日はいつも担当していた学習者の方がお休みだったので、本日初めて市岡を訪れたインドネシア出身の学習者の方を受け持つことになりました。
今まで担当していた方に比べて日本での生活が圧倒的に短く、漢字での筆談や伝達も無理とあってかなりの悪戦苦闘となりました。
それでも何とか自己紹介、お互いの仕事のこと、食べ物や音楽の話をして過ごしました。

  そんな中でも彼が熱心に知りたがったのが「YO YUWA~」と「NNA AHONA!」。
そう、「よう言うわ~」と「んなアホな!」です。
聞けば、職場で日本人の仕事仲間が雑談をしているときに、この台詞を言い放ち、楽しそうに笑い合うのが不思議だったとのことでした。
確かにどんなに分厚い辞書や教科書を開いても出ている筈のない慣用句(しかもコテコテの関西弁)です。

  「自然な会話」は必ずしも綺麗な文法や正しい用法、字面通りの読み方だけで成り立つ物ではありません。
言葉は生き物、切ったら赤い血が流れているような活々とした日本語も伝えていけたらなあと感じさせられました。

  その後、独り芝居を演じて、先の2つに加えて「ええ加減にせえ!」と「もうええわ!」も実用的常套句であることを説明。
但し、一番大切な「間」までは伝わったかどうか…。

(3班 Yさん)

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「日英語の通訳者」になるのが希望の台湾出身学習者

今日は朝からあいにくの雨で、梅雨の走りのようである。学習者の皆さんが元気で来てくれることを願いつつ、市岡へ向かい、教室に着いた頃は雨も上がってきました。
教室では、雨にもかかわらず多くの学習者が集まり、いつもの通り熱心に勉強に励んでいました。

  私の担当する学習者は台湾出身で、何事にも積極的な女性で日本に来て丁度一年になります。
彼女は、将来「日英語の通訳者」になるのが希望で、この春から外語専門学校(英語通訳科)に入学しました。
多くの日本人学生に囲まれて勉強していますが「授業は英語と日本語で行われるので大変です」ともらしています。
確かに中国語を母語とする人が母国語以外の語学で通訳の勉強をするのは本当に難しいだろうと思います。彼女がボキャブラリを増やし、コミュニケーションを拡げられるよう、少しでも役立つように応援したいと思います。

  本日の学習では、「300(スリーハンドレッド)」という題名のアメリカ映画(米国・台湾は本年3月上映、日本6月公開)について感想を話し合いました。
この映画が日本で公開されたらもう一度鑑賞したいと話していたので、上映する映画館名・場所・入場料等を伝え、台湾の映画事情などについてもフリートークを行いました。

  また語学上達のため、Language exchange(言語交換)をしたいと相談を受けましたが、これについてはあまり知らなかったので良きアドバイスが出来ませんでした。
言語交換についてどなたかご存知の方がいらっしゃいましたら教えて頂けませんか?

(5班 Mさん)

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大阪府立高等学校在日外国人教育研究会の総会

5_1今日はいつも日本語教室に使っている会場で「府立外教」(大阪府立高等学校在日外国人教育研究会)の総会が2時から開催された。

総会に続く在日韓国人弁護士の講演のあと、少し時間を頂いて先生方に日本語教室への寄金集めのためマイクを握った。
「教室の成り立ち」「教室の今」「教室運営の苦しい台所事情」などボランティアの熱心な日ごろの活動ぶり、それにもまして在阪外国人学習者の「にほん語を勉強したいという熱意」などなど語り、「階下で受付の募金箱を用意していますのでお帰りの際に、お気持ちだけでもよろしくお願いします」のメッセージで締めくくった。

  会場はいっぱいで、遅れて来られた先生方は外にあふれ、階段までお座りになるほど盛況な会だった。
私のパートナーの中国人学習者Oさんも仕事帰りに駆けつけてくれて自己紹介のあとひとこと挨拶をしてくれた。
準備、受付には、早くから教務Sさん、ボランティアTさんもお手伝いに来てくださっていた。
中心になっての音頭とりは、もちろん、広報のFさんである。そのFさんの指示でこの春から広報のお手伝いをすることになった私が大役を仰せつかった次第。
おかげさまで、「ご苦労さま」「こんな活動は知らなかった」「頑張ってください」の言葉をかけてくださって、ダンボールの手作り募金箱には次々と浄財が貯まっていった。
その金額約2万9千円!ありがたいことである。

  一応5時半過ぎには会場を出て、Oさんとも、またあとで教室でね~と別れ、7時に再会?この日も「日本語検定1・2級問題例集」を勉強した。Oさんは今年初めて2級にチャレンジするべく、毎週、予習を欠かさない。
「~せざるを得ない」「~とは限らない」「~に限って」この複雑な言い回し、普段の会話の中での使い方など私もしばしばウーンと唸ってしまうこと、しばしばだ。
2児のお母さんで仕事もこなし、最近はお知り合いに中国語を教えることも始めたOさん。
「金曜のこの時間が一番愉しみです」の言葉に励まされ、私も彼女からたくさんのことを学んでいきたいものだ。

(5班Sさん)

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5月11日(金)

 ゴールデンウィークを挟んでの5月1回目。
そろそろ新学期のあわただしさも落ち着くころでしょうか。
今日の学習者は社会人ですが、大学院の受験を準備中ということで、提出書類についての相談などを受けました。
もし合格すれば、仕事をやめて福岡で学生生活を始めるとのこと。
日々の生活に埋没している私などは、せっかく大阪の生活に慣れたところなのにと現状維持的な発想をしてしまいますが、はっきりとした目標のある人にとってはそんな小さなことを簡単に破壊するエネルギーが宿っているのでしょう。

非常にバイタリティのある青年です。

(1班 Aさん)

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