Category Archives: 学級日誌

故郷ウズベキスタンの里帰りの話

 先週は、パートナーのVさんが故郷ウズベキスタンに1ヶ月と10日里帰りし、再会した。
七夕祭りだったのでお土産にお菓子やきれいな刺繍を施した帽子をもらったがゆっくり話すことはできなかった。
短冊に彼女が書いた願い事はロシア語だったが、ご主人とずっと仲良く暮らせるよう、というものだった。
久しぶりに新婚のご主人と再会しうれしさもひとしおだったのだろうと想像する。

今週は、通常通りの授業だったので をゆっくり里帰りの話を伺った。
ウズベキスタンいる間、カザフスタンにいるお父さんにも数日会いにいったそうだ。
彼女のいるウズベキスタンのタシケントからタクシーで1時間半で国境に着き、国境では10分ほど歩くらしい。
そして1時間かけてまたタクシーでお父さんのいる町へ行ったということだ。
お父さんは石油の会社で働くらしい。
そんな場所だからか到着する前に寄ったバザールでは食料の買出しかと思ったら、ただ水を買うらしい。
そこは水がまずい町らしい。

18歳で成人となるらしいが、お酒やタバコを始める年齢はウズベキスタンが一番早いと思う、と彼女は言う。
未婚の女性が出産する例も多いらしく‘できちゃった婚’なんて日本語まで教えた。

日本での生活をどのようにお母さんに報告したかが気になるところだったが、家が狭いこと以外は「日本人はとても親切で、悪いところはない。日本はとてもいい。」と、報告したようだ。
家の狭さは、彼女の実家のリビングに玄関、バストイレ、すべてがすっぽり入る大きさだということを絵を描いて説明したと笑っていた。

日本で言う成人を少し過ぎたばかりの若さいっぱいの彼女。
主婦として過ごす彼女の日本の生活が少しでも楽しいものになるよう手伝えたらうれしいと思う。

(5班 Yさん)

Posted in 学級日誌 | Leave a comment

「わがまちみなとフォーラム」

16_1 
港区民センターで開催された「わがまちみなとフォーラム」の市民活動団体パネル展に参加しました。
パネルとパンフレットだけの参加ですが、地域の皆さんに、私たちの日本語教室の様子をPRできたのではないかと思います。

(広報担当)

Posted in 学級日誌 | Leave a comment

七夕祭り

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 今日は、オープンクラスで七夕祭りをしました。
色とりどりの折り紙で天の川や提灯などを作り、また短冊に願い事を書き、笹飾りをしました。
学習者に何を書いたのかと聞いてみたら、「いい仕事に就けますように」「家族にいつも良いことがありますように」「国のお母さんが元気になりますように」また「国のお母さんが元気でいますように」と離れて暮らしているので家族の幸せを願うものもたくさん見られました。今年も学習者の中で希望した人には浴衣を着てもらいました。最初は恥ずかしいようで遠慮がちでしたが、着付けが済むととても喜んでもらえ、たくさん写真を撮り合ってました。中には浴衣の順番待ちの為すぐに脱がなければならないのが惜しいと感じてる学習者も何人か見受けられました。浴衣がもっと沢山あればゆっくり着てもらえるんですが…仕方がないですね。でも、市岡でいい思い出を沢山つくってほしいです。
5班のGさんが昨年に引き続き枚方、交野両市に残っている七夕の伝説についてのお話をしてくださいました。今回は平安時代、交野ヶ原(当時)を中心に天の川が流れていると言われていた、というお話でした。他にも八丁三所に降星伝説がある…など時間の都合でお聞きできなかったものもあり、また来年もお話いただければなと思いました(Gさん、来年も宜しくお願いします!)
  またこの日は9月下旬にインドネシアに帰国予定の研修生、ラギルさんとヘリー・スクワットさんに修了証が渡されました。約2年間市岡日本語教室に通って優しい先生達と日本語だけでなく文化かも学べたこと、市岡が家庭的な雰囲気で良かったこと、帰国しても日本語の勉強を続けること、また日系企業への就職か日本語の先生になりたいことなどを流暢な日本語で話されました。 最後は5班のYさんにエレクトーンを演奏してもらい、全員で七夕の歌を歌う予定でしたが、残念ながらエレクトーンが故障していたので省略し、全員での写真撮影をしました。 この七夕祭りは日本文化に触れられる良い機会だし、学習者には毎年とても喜んでもらえているようなので、来年も続けたいなと思いました。なお、この日は産経新聞さんが取材に来てくださいました。5日付けの朝刊に載ったそうです。私は早く記事を見たくて新聞を買いに行きましたが売り切れていました。残念!
(5班 Tさん)

  七夕まつりの様子が、7月5日の産経新聞大阪市内版に掲載されました。
  記事の写真に写っているのはスリランカ出身のマキシさんです。
  記事に出てくるインドネシアのヘリ・スクワントさんの教室での写真も掲載しました。
  (広報担当)

15_1 15_2 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA 

Posted in 学級日誌 | Leave a comment

1週間の台湾訪問

 先週から1週間、台湾を訪問。
台北市で開催の国際包装見本市に参加。
今年1月、市岡日本語教室を修了のSさん、C君と台北市で喜びの再会。

見本市会場の見学と私の通訳として行動を共にした。
また、新竹・台中市ではKさん、Cさんも合流、夫々のお相手も参加、ミニパーティを行い、教室での思い出話、自分達の仕事内容、そして苦労話など和気あいあいと話し合い、ひと時を過ごした。
日本語教室を巣立った皆さんが、母国の企業(日本と関連のある会社に勤務)で日本語を使い、夫々の職場で活躍されているお話を聞き、ボランティア活動をしていて本当に良かった、と感じた。

  今日、私の担当する学習者は休みのため、以前学習したことのある中国人女性を受け持つ。
彼女は、昨年10月、ご主人と一緒に来日、現在パートの仕事をされ、職場では中国人同志との会話が殆どで、日本語を話す機会が少なく、早く日常会話が上手になりたく、市岡日本語教室へやって来た、と話している。

  そこで、彼女に、毎週トピックス(1週間の生活の中で、楽しかった事、悩んだ事、分からなかった事など)を1つ2つ教室へ持ってきて、それをテーマにし、また時節に会った話題もとりあげ、日常会話をすすめ、日本語能力を向上しましょう、と説明。

  今日の学習内容は、①パート先での対人関係の悩みと解決策について(中国人同志及び中国人と日本人の人間関係を良くする方法)、②来週実施の七夕まつりの内容、日本と中国の行事の違いについて話し合う。
また、同様に、バレンタインデー(2月)、母の日(5月)、父の日(6月)など、日本、中国、欧米でのお祝いの仕方の相違についても話し合い、お国が違えばいろいろと祝い方も習慣も違うものだと知った。
これも異文化交流のおかげと思う。

  次回、どんなトピックスを持ってくるか楽しみである。

(5班 Mさん)

Posted in 学級日誌 | Leave a comment

プロの日本語通訳をめざして勉強する彼女

 鬱陶しい梅雨の最中でも、パートナーのOさんは家事万端を速やかにこなして出席してくれる。
だから私も気を抜けない。
昨秋の日本語検定試験で、いきなり1級に合格した彼女は、この春から、中国人として、プロの日本語通訳をめざして勉強を始めた。
同じ班で警察関係の通訳として活躍しているスリランカのS先輩にアドバイスも受けながら、今までのパートの仕事も辞めて、家庭学習でも励んでいる様子に頭が下がる。
「翻訳」なら、辞書を引いたり、分からないことがあれば、誰かに訊いて調べる時間もあるが、「通訳」は「待ったなし」の日本語の聴解をする力、それを正しく解釈して中国語に変換し、言葉にする力が要求される。
(当然その逆の作業も)そこでOさんには、日本の新聞を読んで、日本の「世の中の事」をある程度、認識しながら普段の生活を送ってもらうことを提案。
しかも「音読」をしながら、日本語の言い回しや、イントネーションの勘どころを掴んでもらうよう話した。
それに、日本語として定着していくカタカナ英語がますます増える今日このごろ・・・・
勉強することが山ほどあるが、頑張りやさんの彼女のこと、
焦らずに「確かで美しい日本語」を修得して頂けるよう願っている。
ちょうど今、読んでいるロシア語の同時通訳者の米原万里の本を来週からテキストに使うつもりにしている。

(4班 Sさん)

Posted in 学級日誌 | Leave a comment

台湾では、日本のドラマ、映画、音楽、アニメが人気

 私の所属している6班では、どんどん学習者が増えています。
今は、ボランティアが13人に対して、学習者の方は15人。
半分がインドネシアの方です。 みなさんプレスメントテストを受けていただいて、12月の日本語能力検定試験に向けて、それぞれ勉強を進めています。

私の担当は、台湾のRさん。今日で2回目の学習です。
Rさんは4月に日本に来たばかりで、3月に台湾に帰られます。
1年の滞在という限られた時間の中、2級合格を目指して頑張っていきます。
台湾では、日本のTV番組、TVドラマ、映画、音楽、アニメが人気があるそうで、Rさんもとっても詳しく、子どもの頃から大好きだった日本文化に触れたくて、留学を決めたそうです。
私よりも日本のTVや音楽に詳しくてびっくり!
Rさんは、日本語学校に、台湾でも、今、日本でも通っていて、漢字や文法は得意なんですが、会話が少し苦手。
学習時間は、会話の時間を毎回とって、2級の試験対策の時間も取っていこうと思います。

(6班 Uさん)

Posted in 学級日誌 | Leave a comment

きょうの学習者は、中級レベルのタイの人

 私は、目の前の生活のためと、老後のことを考えて、半ば日本語教師を目指すようになりました。
今までに実技指導の経験はなかったのですが、予備知識が多かったためか、初めての学習でも臆せず望むことができました。
私が受け持った学習者は、中級、初級から仮名レベルといろいろだったのですが、最近はベトナムの初級~中級学習者さんらと多く勉強するようになっていました。

  そして、きょうの学習者は、タイの人です。
本教室の登録も初めてでしたが、母国で3年ほど勉強してから来阪しているので、日本語での意志疎通が可能でした。
現在中級レベルで、2級合格を目指すという感じです。
愛想笑い・照れ笑いが可愛らしい人で、これは東・東南アジア諸国の文化ということを肌で感じました。
欧米では愛想笑いをしないので、日本人のように笑みを作ろうと練習していたら顔の筋肉が引きつった、というようなエピソードもあるくらいです。
中東では欧米以上にアイコンタクトが強いようで、そんなことも意識しながら自分の表情作りに努めています。

  さて、きょうの学習内容は、日常会話が中心で、ニュースや新聞が完全には理解できないというので、私としては珍しく教材を使わず、磁気ボードのみで語彙や文法の説明をしました。
後半は、大阪弁を教わりたいという話になり、動詞の打ち消し「へん」や、形容詞のウ音便活用、程度副詞の文型と簡単なタスクを、ネイティブ大阪人さんの発話のもと、指導させていただきました。
さすがに興味深いのか、帳面を取り出し、こちらがボードに書いたのを熱心に書き写しています。
私は、8年ほど前から日本の方言を調べるようになり、大阪弁の文法的なこともだいぶ研究したのですが、しゃべりは完全な大阪弁ではありません。
逆に、ネイティブの大阪の人は、大阪弁は話せるが、大阪弁を教えること(文法が理解できている)ができず、これは日本語教育においても同じだなあと思いました。

  そして、あっという間に終了時刻です。
マイクを持った人が前で話していると耳を傾けています。
中級以上の学習者に見られる行動で、初級の学習者はそれが見られません。
こちらも勉強になります。テーブルや椅子を片づけて、解散しました。

  …と、普通はここで終わるのですが、帰路の途中で食料調達のために立ち寄ったスーパーマーケットで、ばったりその学習者さんと出会ったのです。
同期の友達さんを紹介され、「先生。○○です。初めまして。」と丁寧な挨拶を受け、日本語の教材の第1課はこういう場で使われるんだなあ、といちいち感動しながら私は買い物を続けていました。
その場から離れる際も、「先生、失礼します」と、立派な社会人としての日本語が聞かれました。
私だったらどのように言うだろうか…。
単に「ほな」か…。さすがに「ほな」はないだろう…。
いや、でも「ほな」か…?などと考えながら家路に着き、充実した1日を終えたのでした。

(1班 Nさん)

Posted in 学級日誌 | Leave a comment

尊敬語や謙譲語はなかなかやっかい

 私の担当しているMさんは、私よりも市岡はベテランで、学習者さんの中でも一番長く市岡に通ってらっしゃる方だと思います。
日本の会社で勤めているので、本当に流暢に日本語を話します。
ただ、尊敬語や謙譲語はなかなかやっかいなようです。
今日、受付で学習者さんに配布されていた日本在住の方向けのリーフレットの中に、会社での電話応対や名刺交換などについての紹介があり、Mさんも「これ今度やってみる!」と何回も練習していました。
いろんなことにチャレンジしようとするMさんの様子を見ていると、私ももっとがんばらないと!と元気づけられます。

(4班 Nさん)

Posted in 学級日誌 | Leave a comment

2008年度社員総会

2008年度の社員総会が開催されました。

市岡日本語教室は13年目を迎えていますが、NPOとしては第10期目にあたります。
(間違ってたら指摘してください)

約30名が出席し、委任状とあわせると社員数の2分の1を大幅に超えていましたので、総会は成立し、全ての提案事項が可決されました。
とはいえ、いつもの理事会と同じで、時間が足りなくて、充分な議論がなされたわけではありません。
たくさんの課題を積み残しながら、予定の時刻を大幅に超過して閉会しました。

詳しくは、議事録等をご覧ください。(整理が出来次第、会館の1階で公開に応じます。)
みなさま、お疲れ様でした。

(2班 Fさん)

Posted in 学級日誌 | Leave a comment

人と人との関わり合い方は「気持ち(心)」なのだ

 今週は学習者さんの出席がいつもよりも少なかった。

私が担当している申さんもお休みだったので、私が申さんを担当していて思うこと、感じることを今回は学習日記として書こうと思う。
この4月から申さんも私も市岡日本語教室に学習者とボランティアとして通うようになり、お互い新入り同士。
申さんは韓国から来た聾唖の方で、私は手話ができないという事もあり、最初はお互いに少しの不安と新しいチャレンジに期待を持ちながら市岡日本語教室での学習がスタートし、
筆談と身振り手ぶり、そして少しの韓国語を交えて学習を進める中で少しづつお互いにも、教室の雰囲気にも慣れてきたように感じている。

通常わたし達のコミュニケーション手段は口から発する言葉。
お互いが共通の母語で会話できない時にはボディランゲージやそれ以外にも人と人をつなぐ方法はきっと沢山ある。
私は申さんの学習をお手伝いする事で、「方法」を含め、人と人との関わり合い方は「気持ち(心)」なのだという事を改めて感じ、そして、申さん、市岡日本語教室に来ている学習者さんを見ていると皆さんの前向きな姿勢にとても刺激され、色んな国の方と出会える事も本当に楽しいし、嬉しい。

(5班 Pさん)

Posted in 学級日誌 | Leave a comment