Category Archives: 学級日誌

中国上海から1ヶ月前に来日した若い奥さん

 今日のパートナーは、中国上海から1ヶ月前に来日した若い奥さんです。
夫婦いっしょに、市岡へ来ること3回目になります。
上海では仕事しながら、夜6ヶ月ほど日本語の勉強をしてきたと言う。
初回から私が担当しているが、日本語の語彙が少なく、なかなか会話が進展しない。
やさしい言葉を選んで会話をするが、解らないことが多い現状です。 

ボランティア見学4回目の女性と3人で勉強を進めました。
まず、復習の意味も兼ねて自己紹介からスタート。
自己紹介のやり方は、短いときは4項目程度、少し長めの時は8項目ほどとメモにしてあるのですが、本人は2項目目で紹介を終えた、出身と名前。あと少し紹介するようにと言うと、付け加えて話していた。

  次に本人持参のテキストから、「これ、日本語でなんですか」
「トイレ・・etcはどこですか」の勉強。
若い女性なので次にファッション言葉、「ニッセン」の無料カタログから服装の名前を覚えてゆく。
ポロシャツ・キャミソール・スカート・パンティーストッキングなど、難しいですね。
その名前のほとんどがカタカナ、英語と同じなのか?
私は解らない。 
そんな言葉を覚えて会話しているのを、見たいね。

  フリートークのとき、先日の自分の誕生日の話をしてくれた。
ケーキを食べおいしかった、イチゴのケーキが一番好きと言っていた。
どんどん、日本語の語彙を増やす手助けをしよう。

(6班 Hさん)

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インドネシアの研修生

新学期の4月からあわただしかった教室も、だいぶ落ち着いてきました。 

  私の担当のインドネシアの研修生は、仕事の都合で先々週、先週と2回続けて休みましたが、今日は時間通りにやってきました。
しかし、来週から来られないかも知れないと申し出てきました。
実は、別の班の彼の同僚も2~3週間前から姿が見えないなとは思っていたのですが、彼は休みの都度連絡してきていたのであまり気にとめていませんでした。

研修生にはいろいろと事情があるのでしょうか。
彼は昨年の9月末から担当していますが、漢字を習得したいというので、4月からは漢字を中心に学習を続けています。
使っている「漢字練習張」がよくできていて、彼も帰り際に「少し頂けませんか」と言うので、持ち合わせていた5~6回分を渡しました。
都合のつく時に答え合わせにでも持ってきてくれるといいなと願いながら。

(2班、H. I. さん)

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6月8日研修生たちの学習風景

学習者もボランティアも、多くが学校や仕事帰りに来ているので時間ギリギリか遅れ気味にやってくる。
私が担当して1ヶ月余になるタイの青年N君も 10分ほど遅れてやってきた。

  このボランティアを始めて2年近くになるが、今まで継続して担当したのは台湾の人が2人。
2人とも日本語学校に通い、教科書での勉強は基本的にしていて、「実際に日本語がどのくらい通じるか」「理解できるか試したい」という要望で日常会話の相手をするといった学習内容だった。

  現在、担当するN君は仕事をし、仕事場の上にある寮に住み、上司が「しんにほんごのきそⅡ」の教科書を与えて教えてくれるそうだ。
その教科書を持って休まず通ってくるので、今までにない責任を感じている。
その日の学習内容は一日にこなす内容をシミュレーションしてざっと予習をしていくようになった。
3級をめざしているので、漢字も勉強しようと進行している教科書と同レベルの漢字帳を用意したが難しすぎたようだ。
自分で小学校1年レベルの漢字を練習していると聞く。
次回は、漢字については小1レベルから復習していこうと思う。
仕事をしているだけあって、なんとなく会話はでき、特に聞くことはできるようだ。正しく話すこと、また、文章も書けるようになっていってほしいと思っている。

(6班 Yさん)
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  日本語指導のボランティアを始めて、早いもので2ヶ月が過ぎようとしています。
私の担当する学習者は私と同い年のインドネシアから来た男の子です。
同い年ということで、話も合い、いつも笑顔が絶えません。

最初、彼に会った時、日本語がとても上手だったので、てっきり日本に住んでもう長いと思っていました。
しかし、最初の自己紹介で、去年の秋に来たばかりと聞いてとても驚きました。
話すだけでなく、漢字もいっぱい知っていたので、彼の日本語の学習能力に大変感動しました
。だから、教えがいがとてもあります。
現地に行けば、そこの国の言葉の習得が早いと前に聞いたことがありましたが、彼の場合は「日本語をもっと学びたい」という熱意があるからこそ、より上達が早いのだと思います。

  彼は今、工場で働いていて、職場でも日本語を習っているそうです。
経験のために日本に来たと言っていたのですが、やはりインドネシアにいる家族を思い出し、寂しく感じることもあるそうです。
私も今は親元を離れて1人暮らしをしているのでその気持ちがよく分かります。でも、元気に楽しく目の前のことを頑張っていれば、遠く離れている家族も喜ぶはずです。今の経験が将来の幸せにつながるように、これからも彼の日本語上達のためにいっぱい尽くしたいと思っています。

  今、私は大学生活を送っていますが、アルバイトではなく、あえてボランティアに精を出しています。
時々、何故アルバイトはしないでボランティアなのかと聞かれることがあるのですが、それは人のためにという動機で頑張った方がいっそう喜びや達成感があると思ったからです。
そして、ボランティア経験を通じて、相手の方達だけでなく、自分も喜びを感じ、それを自信へとつなげたいと思っています。
アルバイトも勿論、社会勉強になりますが、そこに「お金」が入ってしまうと、今の私は利益のことをどうしても考えてしまい、結局は自分のために頑張るという気持ちになってしまうのではないかと思っています。
それなら、「お金」とは関係なしに、心から人のために尽くしたい!!そんな気持ちでボランティア活動をし続けています。学習者のみならず、市岡日本語教室で出会った方達との出会いは、お金には変えられない「Priceless(プライスレス)」なものです。これからも人と人との出会いを大切にして、周りの人達が心から幸せを感じるように笑顔で楽しくボランティアを続けたいです。

(2班 Mさん)

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「YO YUWA~」と「NNA AHONA!」

衣替えには少し涼しい6月1日。
今日はいつも担当していた学習者の方がお休みだったので、本日初めて市岡を訪れたインドネシア出身の学習者の方を受け持つことになりました。
今まで担当していた方に比べて日本での生活が圧倒的に短く、漢字での筆談や伝達も無理とあってかなりの悪戦苦闘となりました。
それでも何とか自己紹介、お互いの仕事のこと、食べ物や音楽の話をして過ごしました。

  そんな中でも彼が熱心に知りたがったのが「YO YUWA~」と「NNA AHONA!」。
そう、「よう言うわ~」と「んなアホな!」です。
聞けば、職場で日本人の仕事仲間が雑談をしているときに、この台詞を言い放ち、楽しそうに笑い合うのが不思議だったとのことでした。
確かにどんなに分厚い辞書や教科書を開いても出ている筈のない慣用句(しかもコテコテの関西弁)です。

  「自然な会話」は必ずしも綺麗な文法や正しい用法、字面通りの読み方だけで成り立つ物ではありません。
言葉は生き物、切ったら赤い血が流れているような活々とした日本語も伝えていけたらなあと感じさせられました。

  その後、独り芝居を演じて、先の2つに加えて「ええ加減にせえ!」と「もうええわ!」も実用的常套句であることを説明。
但し、一番大切な「間」までは伝わったかどうか…。

(3班 Yさん)

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「日英語の通訳者」になるのが希望の台湾出身学習者

今日は朝からあいにくの雨で、梅雨の走りのようである。学習者の皆さんが元気で来てくれることを願いつつ、市岡へ向かい、教室に着いた頃は雨も上がってきました。
教室では、雨にもかかわらず多くの学習者が集まり、いつもの通り熱心に勉強に励んでいました。

  私の担当する学習者は台湾出身で、何事にも積極的な女性で日本に来て丁度一年になります。
彼女は、将来「日英語の通訳者」になるのが希望で、この春から外語専門学校(英語通訳科)に入学しました。
多くの日本人学生に囲まれて勉強していますが「授業は英語と日本語で行われるので大変です」ともらしています。
確かに中国語を母語とする人が母国語以外の語学で通訳の勉強をするのは本当に難しいだろうと思います。彼女がボキャブラリを増やし、コミュニケーションを拡げられるよう、少しでも役立つように応援したいと思います。

  本日の学習では、「300(スリーハンドレッド)」という題名のアメリカ映画(米国・台湾は本年3月上映、日本6月公開)について感想を話し合いました。
この映画が日本で公開されたらもう一度鑑賞したいと話していたので、上映する映画館名・場所・入場料等を伝え、台湾の映画事情などについてもフリートークを行いました。

  また語学上達のため、Language exchange(言語交換)をしたいと相談を受けましたが、これについてはあまり知らなかったので良きアドバイスが出来ませんでした。
言語交換についてどなたかご存知の方がいらっしゃいましたら教えて頂けませんか?

(5班 Mさん)

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大阪府立高等学校在日外国人教育研究会の総会

5_1今日はいつも日本語教室に使っている会場で「府立外教」(大阪府立高等学校在日外国人教育研究会)の総会が2時から開催された。

総会に続く在日韓国人弁護士の講演のあと、少し時間を頂いて先生方に日本語教室への寄金集めのためマイクを握った。
「教室の成り立ち」「教室の今」「教室運営の苦しい台所事情」などボランティアの熱心な日ごろの活動ぶり、それにもまして在阪外国人学習者の「にほん語を勉強したいという熱意」などなど語り、「階下で受付の募金箱を用意していますのでお帰りの際に、お気持ちだけでもよろしくお願いします」のメッセージで締めくくった。

  会場はいっぱいで、遅れて来られた先生方は外にあふれ、階段までお座りになるほど盛況な会だった。
私のパートナーの中国人学習者Oさんも仕事帰りに駆けつけてくれて自己紹介のあとひとこと挨拶をしてくれた。
準備、受付には、早くから教務Sさん、ボランティアTさんもお手伝いに来てくださっていた。
中心になっての音頭とりは、もちろん、広報のFさんである。そのFさんの指示でこの春から広報のお手伝いをすることになった私が大役を仰せつかった次第。
おかげさまで、「ご苦労さま」「こんな活動は知らなかった」「頑張ってください」の言葉をかけてくださって、ダンボールの手作り募金箱には次々と浄財が貯まっていった。
その金額約2万9千円!ありがたいことである。

  一応5時半過ぎには会場を出て、Oさんとも、またあとで教室でね~と別れ、7時に再会?この日も「日本語検定1・2級問題例集」を勉強した。Oさんは今年初めて2級にチャレンジするべく、毎週、予習を欠かさない。
「~せざるを得ない」「~とは限らない」「~に限って」この複雑な言い回し、普段の会話の中での使い方など私もしばしばウーンと唸ってしまうこと、しばしばだ。
2児のお母さんで仕事もこなし、最近はお知り合いに中国語を教えることも始めたOさん。
「金曜のこの時間が一番愉しみです」の言葉に励まされ、私も彼女からたくさんのことを学んでいきたいものだ。

(5班Sさん)

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5月11日(金)

 ゴールデンウィークを挟んでの5月1回目。
そろそろ新学期のあわただしさも落ち着くころでしょうか。
今日の学習者は社会人ですが、大学院の受験を準備中ということで、提出書類についての相談などを受けました。
もし合格すれば、仕事をやめて福岡で学生生活を始めるとのこと。
日々の生活に埋没している私などは、せっかく大阪の生活に慣れたところなのにと現状維持的な発想をしてしまいますが、はっきりとした目標のある人にとってはそんな小さなことを簡単に破壊するエネルギーが宿っているのでしょう。

非常にバイタリティのある青年です。

(1班 Aさん)

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お知らせ文が勉強のスタート、読み方・意味を教えてほしい

4月の授業3回目、1ヶ月が終わりました。
みなさん、今年のスタートをどう思いますか。
私の印象は、学習者が最初から大勢で、今年1年が楽しみだなあと感じています。
  さて今日、私は学習者二人を担当しました。
現在決まった相手がいないので、その日その日応援のような形で相手が変わる。
  一人目はアメリカ人男性、ご夫婦で参加2回目です。
担当ボランティアが遅れると連絡があったため、お相手をした。
20年弱、日本の生活をされているので会話・少々の漢字でも困らない。
1枚のお知らせ文が勉強のスタート、読み方・意味を教えてほしいと。
現在お住みのマンション管理組合から連絡。
「拝啓ー敬具。時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご理解ご協力を賜り誠にありがとうございます。」
漢字の読み・意味と日本の伝統的な書き言葉ですと、ひととおり説明したが、ご理解願えたかな。

  次に市岡へは2回目、23歳ベトナム人研修生(仕事は溶接)。
3年間の予定で、昨年12月に来日。ごく簡単な会話が出来る程度。あいさつ、自己紹介・週や数字などをやってゆく。
少しずつ会話をしていくが、単語の発音が正確でなく解りづらい。
ハッキリと発音する練習と語彙を増やしてほしい。
でも、彼が3年間の日本生活でどんなに成長をするのか楽しみだなあ。
(6班Hさん)

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教務より

教務の木村です。
1回目2回目とたくさんの学習者が訪れてくれて、とてもよかったと思っています
。すごくスムーズとはいきませんでしたが、キチンとした対応はできたと思っています。継続学習者が手間取ったのは、前もって継続すると聞いていた学習者は出席簿に名前がありましたが、継続の意思をはっきりと聞いていなかった学習者の名前は載っていませんでした。
また、ファイルも登録簿を抜いていましたので、そのようなところで手間取ったことと思います。
また、継続の学習者が新規の友達を連れてきて、そちらに付き添っていたのも原因だと思われます。
また、教務だけでは手が足りないことも重なり、1階はあのような状態になりました。
いろいろとご不便をおかけしました。m(__)m  

  教務としては、手があいているボランティアのかたがたのお手伝いを是非お願いいたします。
それは、学期はじめだけでなく、いつでも気軽に1階に来ていただいてどのような仕事をしているかを、見ていただくだけでも結構です。
出席簿の名前がない、名札がない、登録簿がない、そんなときのちゃんとした対応をスムーズにできるようにしていきたいと思っています。

  ボランティアの皆さんも、教えるだけでなく、いろんなボランティアの仕事を経験してみてください。
学習者さんたちの違った面が見れたり、いろいろな学習者に接することができて、学習とはまた別の貴重な経験ができると思います。
早く来れる方は是非お手伝いしてください。
教務のシステム(たいしたことではありませんが)を知っていただくのはとても助かります。
できる範囲でみんなで市岡日本語学校をよくしていきましょう!

  教務の行き届かないところもたくさんあります。
でも、教務も教えているボランティアと同じ立場のボランティアです。
今悪いところはみんなで考えてよくしていきましょう!
  学習者が勉強しやすいように、日本に来て市岡に来てよかったと思えるような雰囲気にしていくのが今の私の目標です。
もちろん、ボランティアも、市岡に来てよかったと思えるような。一人一人の意識でもっともっとよくなると信じています。

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今学期の学習日の初日

 今日は今学期の学習日の初日です。
二階の教室では先ずシートの敷き直しから始まりました。机や椅子をすべて一旦片付け、ずれていたシートを元の位置に合わせ、皴をのばして、再び机や椅子を並べたので、いつもよりずっと準備に時間がかかりましたが、今日はボランティアさんの多くが早く来ていて、7時前にはすっかり準備が整いました。やはり皆で力を合わせると違います。
  きれいに整った教室で学習者の到着を待ち構えていましたが、今日はなぜか揃うのが遅く、7時になっても学習者はまばらな状態で、どうなっているのかと1階へ降りてみると、1階は学習者であふれていました。
継続の学習者は受付テーブルの前で立て込んでいるし、順番待ちの新規学習者の多くは座る場所もなく当惑気味に立っているといった状況でした。やがて新規学習者のインフォーメイションの一部も2階へ廻されてきました。一昨年でしたか、インフォーメイションの場所を2階の入り口付近に設け、手の空いていた各班のボランティアが即座に応対出来たことを思い出しました。あのときは1階の一部を教室としても使っていたので、この臨時の措置は適切だったと思います。
  この時期は、継続学習者の受付は2階に移して、1階はすべて新規の受け入れに対応できるように机の配置を変えてもいいのではないかと感じました。
  今年は広報に力を入れた効果が予想外に現れて、受け入れ態勢が整わなかったということでしょうか。それにしても、昨年の今頃は新規の学習者の訪れが少なく、無聊をかこつ日もあったことを考えると、今日はともかく大活況の一日でした。
(2班 H. I.)
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  第1回目の教室、新規学習者は40名弱、継続学習者は40名余りでした。
予想通りの大混乱でした。4月は日本語学校も新学期で、新しい留学生(正確には就学生)がたくさんやってきます。
また、企業も新年度で、たくさんの新しい研修生を受け入れています。企業からの問い合わせもありましたので、また、来週も新規の学習者がたくさんやってくると思います。
皆さんのご協力をお願いします。
  ところで、学習者募集の広報活動ですが、最近はボランティアが不足して学習者が余る状態が続いていますので、特には行っていません。
口コミと、今までの実績、および、イベント、広報の日ごろの活動の成果だと思います。
ボランティアの皆さん休まないで来てくださいね。
(広報担当)

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