Category Archives: 学級日誌

台湾出身の学習者から懐かしい言葉

今日は台湾出身の学習者から懐かしい言葉を聞きました。
  「まねしごんぼ」です。今でも使っているのでしょうか。
どこで覚えたのか、聞くのをわすれてしまいました。
学校(専門学校)か、バイト先か、だれに聞いたんでしょうね。

  「まねし」の「し」は「~する人」の意味の大阪弁です。
「~氏」「~師」「~士」とも考えられますが、私は「する」の連用形「し」の変形だと考えています。
でも、「ごんぼ」は何なんですかね。

いろいろ考えて、私なりの結論は、「まねしんぼ」が、子どものはやし言葉になった時に、面白くするために、野菜のごんぼに引っ掛けて、「まねしごんぼ」に変わったのだと思います。
  学習者の一言から、いろいろと言葉について考えさせられました。いい経験でした。

(2班 Fさん)

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6班でのプレースメントテスト

 今学期から6班(旧7班)に移ってきました。
今まで私が6班(旧7班)に勝手にいだいていた印象は、”プロとはいわなくても教授法をきちんと修得されたセミプロの職人集団”って感じでしょうか? 
私は日本語教育の専門家ではないし、場所が離れているためか、班の様子も知らなかったので初日は恐る恐るの参加でした。
実際は、班の皆さんは怖くなかったです。
(風評被害だと皆残念がっています。) 
専門家ばかりでもないし、正直なところホッとしました。
ただ皆さん本当に熱心で前向きです。そのアツさの例をひとつ。

  今学期から、6班での勉強を希望される学習者さんには 最初に「プレースメントテスト」なるものを受けてもらっています。
私自身初めて耳にする言葉で(英和辞典にも見当たりませんでした、業界用語?)
意訳するなら「実力を判断し、位置づけるためのテスト」とでもいいましょうか。
筆記、聴解それぞれ30分ほどです。
説明もあるので今までのところ2週にわたって取り組んでもらっています。
学習者自身の思っている日本語力が実際と隔たっていないか、何が苦手か(漢字・読解etc..)こういったことを知る目安の一つとして、テストをやってみようと去年から議論を重ね実施にこぎつけました。
実はまた、このテスト実施の目的には検定試験にむけて6班での学習を希望する人が増えてきた場合に速やかに対応できるように、具体的には、実力が同程度の数人によるグループ学習を実施できるようにするということも含まれているんです。
ただ詳細が決まっているわけではありません、どんな人がどれだけ来るか予測がつかないので・・・

  さて、気になる学習者の反応は・・・?皆に感想を聞いたわけではありませんが、「しっかり勉強したいので自分の実力がわかってうれしい」と言ってくれた人がいました。
苦労してテストを作成したスタッフにはうれしいコメントです。

(6班 Kさん)

  中学や高校の現場では、渡日生が入学(転入)してきたときに、プレースメントテスト(呼び方はさまざまですが)を実施しています。
市岡でも、初めて来た学習者には、最初のインフォメーション(聞き取り調査)で、その人の日本語力がある程度把握できる調査を実施しています。
ただ、市岡の場合は、1対1で学習しますので、あまり必要性は高くなかったわけです。
学習者をクラス分けして、授業形式をとる場合には必用になってくるかもしれませんね。

(広報担当)

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日本語検定一級に合格し、来年から大学院に行く台湾のS君

 連休の谷間で学習者もボランティアもいつもより少なめ。
僕の担当のベトナムのN君もお休み。
鉄工所で働く彼の勉強ノートは、仕事で使う数値や、漢字とその読み方、ベトナム語の訳が几帳面に書いてあって、僕も気が引き締まる思い。
ベトナムは東南アジアにしては珍しく大乗仏教の国。
自分の頭の中で社会主義と仏教が結び付かない。

  で、今日はヘルプで台湾のS君を担当。
彼はすでに、日本語検定一級に合格し、来年から大学院に行くことが決まっている強者。
僕のバカ頭でどうしようと思ったが担当のSさんの申し送りがあり、それにそってなんとか無事終了。
彼は将来、日本で働きたいとの由。
日本の将来に悲観的な見方が多い中、アジアの若者は、日本をどう見ているのだろう。

(4班 Mさん)

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体の部分が入っていることばを勉強する

今日の学習者は、中国人の若い男性。
この4月から大学院研修生となり、専門の勉強を始めています。
担当をして4回目、市岡では会話を主体で教えてほしいと言う。
現在、日本人と話す機会がないと、残念そう。

 前回、体の部分が入っていることば「目は口ほどに物を言う」「腹が立つ」などを少し説明。
続いて今日は、そんな言葉の一覧表を見ながら新しいことばを勉強する。
これらの言葉は、日常会話でよく使う。
「目を覆う」口を閉ざす」耳を塞ぐ」など、身振りが入ったことば。[三猿]の「見ざる」「聞かざる」「言わざる」へと続ける。
ほかに、「耳を疑う」「肩で風を切る」「胸を打つ」「腹をかかえる」「背を向ける」「足を伸ばす」「頭割り」「目が回る」「口がうまい」
「歯に衣を着せない」などなど。私たちは慣れて使っているが、外国人たちにはなかなか分かりにくいでしょうね。

  漢字を見れば大体意味がわかり、覚えやすい。
教えてもらうと、「そうかと思う」と言う。
漢字圏ならではの意見。日本人たちとの会話の中で、こんな言葉がすらすら使えるようになってほしいもの。
新しいことばを覚え、意味がわかり、使う。楽しみですね。
しかし、日本語会話を充実するためには、相当数の語彙が必要。
学習者はほんとう、大変。

  次に、わりとやさしい四文字熟語。
「取捨選択」「大同小異」「徹頭徹尾」「大器晩成」「日進月歩」「無我夢中」。
あと「晴耕雨読」「朝三暮四」「羊頭狗肉」「森羅万象」など。中国語と同じ意味が多い。 
中国にいるとき日本人と話す場合は、「呉越同舟」「臥薪嘗胆」は覚えておくように言われた、と言っていた。

(5班 Hさん)

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社説の読後感想の宿題を添削

今日は新学期2回目の授業。

朝からの雨も昼ごろには上がり、先週に比べ多くの学習者が来てくれ、みんな真剣に学習に取り組んでいました。

一方、3学期まで勉強していた知りあいの学習者達が市岡を卒業し、帰国や専門学校・大学へ進学のため姿を見せなくなり、チョッピリさびしくもある。
みんなが夫々の場所で頑張ってくれることを願い、また、新学期から新しい学習者と勉強していきたいと思う。

私の担当する新しい学習者はこの4月から大学に進み、日本人学生に囲まれ、日本語で講義を受け、大変です、と話している。
講義で分からないところは日本人学生や市岡の教室で教えてもらいたい、と言っている。

今日の学習内容は、大学の授業で社説「日本の調査捕鯨について」の読後感想の宿題があり、その作文を書いたので提出前に添削をして欲しい、とのことで一緒に社説を読み直し、作文について文の構成、文型・文法、語彙の使い方等、添削しながら説明をした。社説の大意と「捕鯨」に対する彼女の考え方が作文にうまく表現されていたので一安心した。

これからも、日本語能力の向上をはかり、充実した大学生活を送ってほしいと思う。

(5班 Mさん)

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新年度1学期の初日

今日は新年度1学期の初日。
大勢の学習者が来てくれるかなとの期待もあったのですが、出足は低調で、7時になってもかなり席が空いており、手持ち無沙汰のボランティアも目立つ状態でした。
7時15分ごろから研修生のグループが次々と現れ、やがてボランティアとほぼ同数となって、やっと室内に活気が出てきました。

私が昨年度担当していた学習者は欠席だったので、今日は別の学習者のお相手をしました。
お互い初めてなので、レベルを確めるのを兼ねて、テキストの自己紹介のユニットから入りました。
昨年1月にインドネシアから来日して1年ちょっとしか経っていないのに、会話はわりと流暢です。
しかし、漢字は苦手のようで、ルビも時々読み間違えるので、漢字を積極的に覚えたいのかどうか、流暢に話せるようにさえなればいいのか、については次回によく聞いてみないといけないな、と感じました。

(2班、H. I.さん)

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お花見が市岡元町公園で行われました

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恒例になりましたお花見が市岡元町公園で行われました。

幸いお天気にも恵まれ、ぽかぽか陽気の中、大勢が集まりました。
みんな、食べ物や飲み物を持ち込み、楽しい時間をすごしました。
お店で調達してきた食べ物が並ぶ中、手作りの巻き寿司の入ったお弁当を持ってきたのは、意外にも外国人のご夫婦でした。

最後には桜の下で記念撮影。日本の春ならではの楽しいイベントでした。

(広報担当)

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ボランティアミーティング

ボランティアミーティングが開催されました。
理事長の挨拶、教務やその他の係からの説明の後、各班に分かれて、ミーティングを行いました。

  新規メンバーの加入や、所属班の変更等もあり、自己紹介等の後、係を決めたり、問題点を話し合ったり、なごやかに行われました。
  4月11日からは新学期がスタートします。みなさん、今年もよろしくお願いします。
(広報担当)

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みんなからパワーをもらったなぁ。

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 「久々にみんなの顔が見れて、そしていろんな話ができて、みんなからパワーをもらったなぁ。」と、私が担当しているマキシのつぶやきです。
お話好きの彼にとって、市岡は和みの場で、仕事のストレスも発散しているようです。
今日は、いつもの教室から離れて、用意していただいたお菓子や、お休みの間に行かれた旅行のお土産をいただき、久しぶりにワイワイガヤガヤとおしゃべりを楽しみました。
いつもと違った雰囲気で、みなさんもリラックスした様子に見えました。長い休みの間に、こんなふうに集まるのもいいですね。
(5班 Nさん)

  長い春休みの間に一度集まろうということで、区民センターをお借りして、日本語教室特別編を実施しました。ここでは、飲食も可能ですので、一応、茶話会の形式にしました。来年度は、長期の休みには、このような外部会場での教室も実施していきたいと思います。
  あいにくのお天気で、ボランティアは60名弱、学習者は20名弱でした。休み中にしては、よく集まったかなと言う感じです。
(広報担当)

  小学生のときから、日本語教室に来ていたSちゃんが、めでたく高校に合格しました。今日から、受付を担当してくれました。4月からは、ボランティアとして、教務班を手伝ってくれる予定です。新戦力に期待しましょう。
(広報担当)

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「関西生命線」伊藤みどりさんの講演

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今日は伊藤みどりさんの講演を聞きました。
1990年から活動されている「関西生命線」のこと、伊藤さんご自身の体験談、日本へきた経緯など多岐にわたりました。
  台湾でされていたソーシャルワーカーをきっかけに日本でも何か出来ないかと、言葉や文化・価値観の違う社会での生活や子育てについての相談を受け、必要に応じ弁護士や医療機関へつなぐ、それが「関西生命線」の始まりだそうです。
  相談者には1から100まで手取り足取りケアするのではなく、一緒に問題を考え、解決に向けた方法を提案し、最終的には自分で解決できるようになる事を目標とされているそうです。
  そんな中、私が今回一番心に残ったのは「お弁当」の話でした。日本はお弁当を作る習慣があります。また小さな子供は友達に自慢できるよう、遠足や運動会には、可愛くて色鮮やかなお弁当を作って欲しいと母親にお願いすることが度々あります。実際に私もそうでした。ウインナーを可愛く細工してとか、創作おにぎりを作ってなどと、よく我が侭を言い母親を困らせたものです。ですがこの食文化は日本だけのようで、中国ではお弁当を作る習慣や、色鮮やかに作る習慣が無いと言う事でした。冷たくでも美味しい料理をもつ国と、熱くなければ美味しくない料理をもつ国、この違いが日本で生活している中国のお母さんとって大変なストレスであり、ゆくゆくはこれが子供に影響を与え、大きな問題となってしまうそうです。日頃当たり前と思って生活をしている私たちにとって、その話はとても驚きましたし、また「なるほどなあ・・・」と食文化の違いを気付かせてくれる良い機会となりました。
  文化と文化が混ざり合う今日、私達は知らず知らずのうちに同化を求めてしまっているのかも知れません。相手に求めるばかりではなく、自分も変わろうとする、そんな相互理解の心が必要なんだなあ、と改めて痛感しました。
(6班 Fさん)

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