Category Archives: 学級日誌

細かい言葉の使い方や発音の間違いを指摘してほしい

今日の学習者はイギリス人のMさん。
本人持参のテキスト(アメリカ人向けに作られたテキストのコピー)を勉強をしました。
最初に、「私の小さな間違いもすべて直してください」と言いました。
彼の周りの日本人は、「だいたい意味はわかる」からと、細かい言葉の使い方や発音の間違いを指摘してくれないのだそうです。
彼は英語の先生らしく、今日のために準備をしてた(自分用と私用の2枚コピーしていた)し、何をどう勉強したいのかがはっきりしていたので、こちらとしてもとてもやりやすかったです。
テキストのひとつの文章をとってみても、ただその文章だけでなく、他の表現はないかを考えたり、応用して、違う例文を作ってみたり、テキストを見ないで会話のやり取りをしたり、まさに「授業」している雰囲気でした。
日本語のレベルもかなり上級の彼でしたが、相手や場所、さまざまな場面の違いによって、どの程度の敬語・丁寧語を使うのか、その「さじ加減」が難しいと言っていました。
日本人でもうまく使いこなせないだけに、日本語学習者にとってはなおさら難しいところなのでしょう。

(1班 Aさん)

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中国の人は非漢字圏とは別の悩みがあるようです。

今日は雨がぱらつき始めたせいか、ボランティアも学習者も集まりが遅く、7時になっても2/3ほどの席が空いている状況。
担当の学習者が10分過ぎても現れなかったので、ピンチヒッターで今日休みのボランティアの学習者の相手をすることになりました。
相手は今までも何回かピンチヒッターで担当したことのある中国人のご夫婦です。

中国の人は日本語の漢字の「読み」にはずいぶん苦労しており、非漢字圏とは別の悩みがあるようです。
「訓」は当然として、「音」でも中国語と同じ発音は非常に少ない。おまけに、中国語と同じ漢字でも意味が異なるのが結構ある・・等。

今日も母語干渉の新しい発見がありました。「クラスで ○○さんが いちばん 若いです」という文で、しばらく考え込んで「若い」というのはどういう意味ですかと聞くので、“年軽”と答えると「ああ・・」と思い出したように納得しましたが、それでも怪訝な様子です。
中国語の“若”には日本語の「若い」という意味は無く、どちらかといえば書面語で「若し(も)・・・」という場合に使い、日常の口語ではあまり使いませんから、なんでこんな場面で“若”という字が出てくるのか考え込んだようです。

(2班、H.I.さん)

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台湾留学女性2人と勉強

本日は、台湾留学女性2人と勉強をしました。
始めは1対2で日常会話をしていたのですが、しばらくして少し遅れてやってきたボランティア・見学者を交え、3対2で進めました。

2人は今年、日本語能力試験1級を受験するので主に問題集の解りにくいところを順にやっていく。
選択問題の副詞、日本人なら慣れや感覚でわかる問題も、学習者には答えを戸惑う箇所が結構ある。
その説明にボランティアが、結構戸惑いながらも説明を加えていく。解ったくれたような、もひとつのような。

試験に向けて2人とも、聴解問題を練習したいと言っている。
聴解は慣れと自信が大事なので、7班の練習問題に参加する予定。

一人の学習者は、昨年10月から市岡に参加。
留学生活を1年で終えるため、10月に帰国が決定している。
1級試験は台湾で受験することに。試験に合格すれば、台湾で貿易会社に就職したいと言っている。

彼女から、テストの合格・就職決定という報告をぜひ聞きたいものですね。

(6班 Hさん)

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小学生の学習者さん

残暑厳しい9月14日。
本日は市岡には珍しい、小学生の学習者さんを担当することに。

五年前に家族でスリランカから日本にやってきた彼は、港区の小学校に通っている。
今日は、お母さんの受講にくっついて、市岡に遊びに来たのである。

お母さんはともかく、五年も日本で生活している彼は難なく日本語を使いこなしおり(「使いこなすという」意識すらない)、時折、お母さんの通訳を行っている。

さて、そうなると「日本語を勉強する手伝いをする」という私の役割は必要なくなってくる。
いつもは前頭葉の言語野だかなんだか脳みその前の方、おでこの当たりをムズムズさせながら日本語を教えているが、男性単身者の私には小学生を楽しませる為の話題や知識がほとんど無いことに気付いた。

急ぎ、資料室に走り、寄贈本箱の中から昆虫図鑑を引っ張り出して彼のところへ戻った。

成功である。
今までは照れくさそうにモジモジしていた彼も、目を輝かせページをめくりだした。

「この蝶々は見たことがある。」「コレは何、バッタ?それともコオロギ?」「クワガタに指を挟まれて痛かった」等々、退屈させずに時間を過ごすことができた。

国籍はもちろん、世代や性別、文化が全くことなる人たちが集まる市岡、今回はその多様性の最たるものだったように思う。
おっさん(自分自身はお兄さんと思いたい)と小学生が楽しく1時間半の間話をする。
その為に今回は昆虫図鑑が役に立った訳だが、普段から話題のきっかけになるようなチラシや雑誌、写真を集めておくことの大切さを痛感した。

(6班 Yさん)

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新学期最初の日本語教室

新学期最初の日本語教室が開かれました。

再開を待ちかねていた学習者さんたちが、大勢元気な顔を見せてくれました。
また、9月からの新規学習者もたくさん訪れました。
今学期の新規学習者には、ふだんより、欧米系の人たちが多いように感じました。

また、中学生や高校生も何人か新規登録に来ました。
学習指導や進学指導なども必要になってくるかもしれません。

教室が再開したと思うとすぐに、日本語能力検定の受付締め切りです。
今日もその確認で気ぜわしい雰囲気も漂っていました。
12月の検定試験に向けての学習もいよいよ本格的になります。
大勢合格してくれるといいですね。

(2班 Fさん)

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ボランティアミーティング

猛暑もヤット弱まり、朝晩は秋の気配を感じる日々となってきました。
 
来週から、2学期が始まります。久しぶりに顔を合わせる学習者と新規に来られる学習者で、教室は忙しくなりそうです。
夏期研修会で学んだことを生かし、私達ボランティアも頑張って参りたいと思います。

本日は恒例のボランティアミーティングがあり、今後の日本語教室の運営や学習者支援対策について、各班別に問題提起と意見交換が行われました。

運営面では、会館使用経費と特別会員の寄付金取り扱いに関する件、学習者支援では、ボランティアの増員、学習者の受持ち条件・指導要領・教材・野外学習など、いろいろな意見が出されました。(詳細のついては、後日、担当の理事さんよりご報告がある、とのことです)

最後に、理事長さんの講評があり、「きょうの貴重な意見をまとめ、理事会で話し合い、対応していきたい」との、ご挨拶がありました。

なお、7班の方より、「日本語能力試験の願書提出締切日が直近に迫っているので、学習者に連絡していただくよう」、指示がありました。

願書提出締切日: 平成19年9月11日(火) (消印有効)

(6班 Mさん)

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「国際交流ちびっこ夏祭り」

18_1ナインモール九条(九条新道商店街)で「国際交流ちびっこ夏祭り」が開かれました。

市岡日本語教室でも、このまつりに参加し、交流・宣伝活動を行いました。
内モンゴル、香港、中国、インドネシアなどの学習者が参加してくれました。
学習者さんたちは、日本人ボランティアと一緒に、金魚すくいなどの屋台を手伝いました。

(広報担当

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研修会「日本語について」ヒューマンアカデミー及川篤先生

17_1第2回目の研修会はヒューマンアカデミーの及川篤先生を講師に招いて行われました。
今日の研修会は、日本語についての学習でした。
今までこのように日本語について勉強したことがなかったので新鮮でした。
助詞と述語の関係など、普段無意識に使っている言葉でも、解説されるとなるほど、と思うところがたくさんありました。
ただ、全般的には少し難しく感じたので、内容を理解して実践するには時間が必要な気がしましたが、自分で日本語を考える際のきっかけになりました。
資料にあった「助詞のイメージ」は実際の説明に利用できそうです。
ほんとうはこのような日本語に対する確かな理解が必要なんだろうなと感じました。「
言葉を教えるとは、文化を教えること」という先生の言葉が印象に残りました。

(1班 Aさん)

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港区民まつり

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港区民まつりに参加しました。市岡日本語教室のブースには民族衣装を着た学習者が数名つめかけてきてくれ、訪れた人たちとの記念写真撮影に応じていました。また、学習者募集、ボランティア募集などの宣伝活動も行いました。
  まつりの半ばには、関大阪市長が市岡のテントを訪問されました。会場にいたボランティアや学習者が日本語教室の様子を市長に説明しました。
(広報担当)

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ボランティア研修会「日本語ゼロ初級者の指導方法」

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8月3日(金) 夏期ボランティア研修会 第1日
講師 : 堀 玲子 先生(YMCA教師、KEC日本語学院教師)
演題 :「日本語ゼロ初級者の指導方法」
- コミュニケーションツールとしての「にほんご」獲得のために -
( 序 )
* ここでいう日本語ゼロ初級者とは「あいうえお」も分からない、「こんにちは」と言っても「お名前は」と聞いても分からない学習者たちのこと。少しはしゃべれても、日本人が話す日本語を聞いたら全然分からないというのもこのゼロ初級者の中に入ります。
* ゼロ初級者をどう教えたら良いか: 英語が分かる学習者だったら英語で教えればいい、といった考え方もありますが、日本語学校というのは大体いろいろな国の学習者の混成なので、やはり最初から日本語で通すことになり、あまり媒介語を使うことはできません。
* どんな方法で教えれば一番有効であるか: この方法でやると絶対に日本語が上手になる、絶対に日本語は分かってくれますよという方法は実際にはありません。学習者にもよるし、その個性にもよるし、学習者が何を望んでいるかにもよります。
* それなら、どうやって教えればいいか: 先ずはその学習者の国のことをこちらが知りたいと思うことだと思います。本当にその学習者に興味があって、その学習者と仲よくなりたい、その国のことを知りたいと思い、日本語を教えるのではなくて、その国のことを知りたいから少しでも日本語を知ってもらいたいという気持ちで接することが一番かな、というのをずっと感じてきました。

* 具体的にはどうすればよいか。
   まず、(学習者が)日本語を最初に勉強するのは、コミュニケーションをとりたいからその道具として(ツールとして)日本語を勉強するわけです。(教える日本人としては)日本の伝統とか文化とかを知ってもらいたいという気持ちがありますが、そちらから入ることは絶対にできません。それを教えようとすると語彙が難しすぎます。
  必要なのは、相手に対する興味だと思います。そして相手の学習者もこちらに興味を持ってくれるようにするにはどうしたらよいか。こちらの思いが相手に伝わらないといけないので、言葉で伝えようとしてもまだ言葉は全然獲得していないから、最初は笑うしかない。笑みです。

Ⅰ.にほんご学習の協力者として
1. 準備する事と物
  * 学習者に関する情報:学習者にほほ笑みかけるためにも、学習者のことを知りたいと思うためにも、前もって情報を手に入れたほうがいい。国の何処か、性別、留学生か定住者か等
  * シナリオを作る:日本語学校では台本のような形で教案を作ります。
今日は何を教えるかまず目標を立て、この目標に向かってやりとりを台本にします。そして使用する語彙も書いておき、その提出順序を決めておきます。
* 教材を揃える : 絵カード、写真、実物など。ただし、写真はいろいろな情報が入りすぎていると危険です。初級者にはシンプルな絵カードのほうが分かりやすい。
 
2. 学習時間内には
* まず最初は笑ってください。明るく、暖かく。― 学習者はとても緊張しているので、リラックスさせなければなりません。知らない国、知らない言葉ですごくストレスになっています。
* 学習者の発話を辛抱強く待ってください。― あまりしゃべらない学習者のレベルが低いとは限りません。間違えるのが怖くてしゃべれない場合がよくあります。辛抱強く待って、うまくしゃべれたら大きくうなずいて、いいね、という顔をしてあげてください。
* 声の大きさ、話すスピードは適切に。― はじめの段階では、ゆっくり過ぎるぐらいゆっくりと話してください。早いと言葉が全部つながって聞こえてしまいます。
* 内容は学習者のレベルに合わせて。― ゼロ初級者というのは「わたし」というのも新しい語彙です。日本語学校で教える場合は習った言葉しか使いません。矢継ぎ早に新しい単語は出さないほうがいいと思います。
*「教えよう」と頑張りすぎないこと。― 何とか早く覚えてほしいとの思いやりからでも、押しつけになってはならない。

3.振り返り
    学習後家に帰って思い出してください
  * 学習者はどのような人でしたか:どの程度しゃべったか、どの程度の能力だったか、性格はどんな人だったか、ちょっと思い出して次の作戦を立ててください。
  * 学習者の表情はどうでしたか。:喜んでいたのか、積極的だったのか。本当に分かって聞いていたのか、ただ合わせていたのかもしれないし、その辺のところも理解していただきたい。
* 一方通行になりませんでしたか:一方通行になっていると学習者の方もいやですから、興味のある話題を選んで進めていただきたい。
* 成果を求めすぎませんでしたか。:チョットだけしか覚えられない人には少しずつ、どんどん覚えていけそうな人には、この次この次と出してあげてください。

★★★ 以上は堀先生のお話の要旨を記録しました。★★★

Ⅱ.日本語学校における教室活動の紹介
* 模擬授業と解説
ボランティア6人がゼロ初級の外国人学習者に扮した模擬授業を見学した。語の提出順序、語や文型定着のための反復のやりかた、絵カードの提示のタイミングなど、日本語だけで教える方法は大体固まってきているとはいえ、さすがベテランの先生だなと感心しました。

今日の堀先生のお話は大変参考になる部分はありましたが、毎日授業のある日本語学校と1週間に1.5時間の市岡日本語教室とでは違いが大きすぎるので、実情に合うようにうまく取り入れざるを得ないと感じました。
(2班、H.I.)

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