Category Archives: 学級日誌

区民センターに移して特別編

OLYMPUS DIGITAL CAMERA今日から会場を区民センターに移して特別編です。
雨天にもかかわらず、学習者40名あまり、ボランティア60名あまりが集まりました。
(広報担当)

初めて見学させていただいたのが5月・・・娘の付き添いのつもりで訪れた教室に、私までボランティア登録をしてしまいました。
なぜ?自分でも不思議・・・とにかく言葉では言い表せない魅力がこの教室にはあります。
回を重ねるごとに顔見知りが増える。
交わす挨拶が増える。
なんて素敵なことなのでしょう! 
「こんばんは」「元気だった?」「今日は暑いね」といった他愛もない言葉の数々にさえとても大きな意味がある。
普段友人と何気なく交わしている言葉も、ここにくれば心を通わせる為にある大切な言葉だと実感します。
長い間日本語に携わる仕事をしているにもかかわらず、なんて軽々しく言葉を使っていたのだろうと反省すると共に、改めて日本語の難しさ、伝える事の難しさを感じています。

今日は、Oさんを囲んでボランティアが5人、それも女性ばかり。
まるで喫茶店で話し込んでいるような楽しい会話。
母の思いは万国共通・・・子供の話に花が咲きました。
(Oさん、いつか娘に中国語を教えてやってください。成績不振に頭を抱えています)
私の隣には、漢字と格闘しているベトナムのRさん。
「難しい」と連発しながら書き進むうちに、ノート1ページ分の宿題ができてしまいました。
その彼が帰り際、先週末に訪れた東京の写真を見せてくださいました。
東京タワーからの景色をバックにした写真・・そこには満面の笑みの彼。
「東京は楽しかった?」の問いに、「楽しかった」「東京タワー高い!」「景色は綺麗!広い!」と言葉を探しながら伝えてくれました。
本当はもっとたくさんの感動があったに違いない。
彼の目に映る東京の景色はどんな風に美しく、広かったのか・・・聞いてみたいと思いました。
彼はこれからどんどん日本語が上手くなるはず・・・
漢字と格闘している彼に負けないよう、私も頑張らないと。
いつの日か、彼の感動の数々を聞かせてもらうために。

たくさんの元気をいただいた一日でした。

(4班Oさん)

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読書指導や音読指導が有効

 今日も大勢の学習者が集まりました。
このところずっと、毎週学習者の方が多くて、ボランティアが足りません。
手持ちぶさたの学習者の姿をよく見かけます。
私は、今は特定の学習者を担当していないので、相手のいない学習者を見つけては話しかけるようにしています。
なかなかどんな学習をしたらいいのか、さぐっていくうちに時間になってしまって、実質的な学習までいきません。
この人にはこういう教材がいいなと思うのですが、それも準備できませんし、歯がゆい思いです。
各班長さんには、苦労してコーディネイトしていただいているので、感謝していますが、どうしてもあぶれてしまう学習者が出てしまうようです。
ボランティアのみなさんも、暇そうな学習者を見たら、声をかけて、1度に2人でも3人でも相手して欲しいと思います。
つくづくうまくコーディネイトするのは難しいなと感じます。
ボランティアが余る日があったり、学習者が余る日があったり、なかなかうまくいきません。

話は変わりますが、日本在住期間が長くて、日常会話には差し支えがないけれども、難しい話はよく分からないとおっしゃる学習者さんを時折見かけます。
子どもの場合は、「生活言語」は身についているが「学習言語」は備わっていない、というようなくくり方をしているケースです。
そういう方は、日常生活に必要な日本語にはまったく不自由しないのだけれども、社会科や理科など深く考えながら学習する論理的思考につながるような日本語力は身についていません。
大人の場合は母語が「学習言語」の働きをするので、自分の思考能力には差し支えないのですが、日本語話者と深い話をすることができません。
こういう方には、読書指導や、音読指導が有効ではないかと私は思っているのですが、もし、そういう学習者を担当されている方がいましたら、読書指導を試してみてください。
新聞記事とか、社説とか、論説文を読む練習をしてみてはどうでしょう。
そういう方と、世間話だけの学習をしていたのでは、その人の日本語力は向上しません。
「交流」だけではなく、「学習」にまで発展できたらいいなと思います。
もちろん、まずは「交流」を大切にして、毎週来ていただけるようになってからの話です。
いきなりあせって自分流の「学習」をおしつけるのは考え物です。
この、「交流」と「学習」のバランスも難しいな。
自分で書いておきながらなんですが、難しい問題ばかりです。
試行錯誤、軌道修正、柔軟性、大切なことだと思います。

(広報担当)

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七夕まつり

七夕まつり

七夕まつり

恒例の七夕まつりを開催しました。今回のイベントは一切打合せをしていなかったので、段取りも分からず、かなり行き当たりばったりの感じでした。雨にもかかわらずかなり沢山の参加くださり賑やかになりました。
外国人の希望者に浴衣を着てもらいインタビューをしていたら、男性の希望者が多く、他に予定していた事が出来なくなる程でした。着た感想を聞くと「楽しい」「面白い」との回答が続出し、着心地の回答とは思えずおかしかったです。
その間に各テーブル毎にカラフルな七夕飾りや願いの詰まった短冊で華やかな笹が沢山出来ていました。七夕の星座のクイズもあり、なかなかの盛り上がりでした。
時間の都合で短冊に関するインタビューが出来なくて残念でした。皆さんがどのような願い事を書かれたのか知りたかったです。みんなの願い事がかないますように! それから乙姫様と彦星様が今年会えますように!
(2班 Hさん)

Hさん、毎回の名司会、お疲れさまでした。おかげで、盛り上がりましたね。
Hさんの短冊に書いた願い事、私は見ましたよ。両方ともかなうといいですね。
片一方は、私もお願いしたいです。
3億当たったら、1億は市岡に寄付します。

(広報担当)

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「そうだ!市岡いこう!!」

梅雨の時期だから・・・と思えど、この蒸し暑い日々は、やり切れないですね。
鬱々と過ごしても仕方ありません。
「そうだ!市岡いこう!!」
JRのCMではありませんがICHIOKAに行くと元気になります。
そういう、何か魔法のようなムードを醸し出しているのが「市岡」です。

雨が降らなかったので自転車でやってくる学習者の皆さんも休むことなく大盛況でした。
以前、同じ事務所で仕事をしていた人が高校生のお嬢さん共々4回目の見学を終えて正式にボランティア登録をしてくれることになって嬉しい限りです。
初めママの方は「付き添い」のつもりでやって来ました。
その日は特に初めての学習者もたくさん来てくれて何が何だか分からないまま気がついたら中国の学習者3人のお相手をして90分が過ぎたそうです。
(フリーのアナウンサーだから当然かもしれませんが)帰りの電車で「私もやってみよ!」と思ったらしいです。
すっかりハマッテしまったってワケ。
そんな魔力も「市岡」にはあります。
さて今日、私の学習者Oさんは小学3年生Yクンの国語の宿題をみてあげていました。
私は「音読」のお手伝いをしただけ。Oさん、すっかりボランティアです、ありがとう!!

(4班Sさん)

毎週、広報係として学習の始まりの時間に「学習日記」のお願いをしています。
お引き受けくださった方、週明けくらいにはメール送信よろしくお願いします。
(広報係) 

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聴解の模擬試験に挑戦

世の中の温度が上昇中ですが、この教室の熱気も負けていません。
まず、別室で頑張っている学習者さんたちは7月に実施される日本語検定試験の聴解の模擬試験に挑戦しています。
そこに付き添っているボランティアさんは答え合わせをしてサポートし、学習者さんに実力と安心を与えられるよう一生懸命です。
模擬試験を終えて皆の学習している所へ戻ってきた時のそれぞれの顔にコンビを組んだ深い絆を垣間見ることが出来るほどです。
毎回行われる模擬試験の後の光景です。

部屋に残っている他の学習者さんとボランティアさんの学習風景にもこの深い絆を感じることがあります。
例えば「日本語を勉強して何年?」と聞くと、学習者さんが「うーん・・・5年、えっ、6年? ・・・いや、すこしだけ・・・」
えっ何なのとこちらが思うのと同時位に、ボランティアさんが「7年!」。まるで本人が答えるように助け舟が飛び出します。
教えたり教えられたりというより友人の間柄なんですネ。私はこのほのぼのとした雰囲気が大好きで毎週ここへ通ってきているのかもしれません。

(5班 Iさん)

聴解模擬試験の関係で、ボランティアが多数聴解試験の方に取られてしまいますので、2階の教室では、ボランティアが全然足りません。
来週26日も聴解試験がありますので、みなさん、休まないで来てください。
お友達も誘って、ボランティアを増やしましょう。
(広報担当)

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スマトラ出身の男子研修生

今日はインドネシア、スマトラ出身の男子研修生を担当。
漢字の「読み書き」希望。
彼持参の3級問題集に「妹」「犬」「秋」の字があったので、関連する文字として「兄弟姉」「猫」「春夏冬」を加えた10文字を学習。
漢字の書き順も、彼から質問してきたので教える。
彼は自発的に同じ文字を8回繰り返し書き、最後の欄に2通りの読みをひらがなで書きとめた。

兄と姉がいて自分は「弟です」という。
乾季と雨季の二季節だけがあるインドネシアから来た彼に、日本の四季について「春は3月~5月、夏は6月~8月、秋は9月~11月、冬は12月~2月」と説明した。
彼の説明によると、インドネシアも日本と同じ太陽暦だが、人々の暮らしの中ではまだまだ太陰暦が使われているそうだ。
学習時間が終わると「家に帰って勉強します」と言う。
熱心で礼節ある態度や、美しい眼の輝きに、こちらの方が啓発される。
誠に有難いことである。
彼が3年間の技術研修を終えて帰国すれば立派なリーダーになることだろう。

(4班 Nさん)

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日本語能力試験聴解模擬試験を企画催行

 昨年の6月にボランティア登録をしてから、ちょうど1年が経ちました。
ボランティアにも、日本語教育にもまったく興味のない私は、「外国人の友達ができるのに、3000円ちょっとって、安~い!」と、軽い気持ちで見学に来たのですが、縁あって、6班の仲間に入れていただくことになりました。
「6班は受験クラスって聞いてるし、責任もあるし、私なんかにはムリ」と尻込みをしていた私は、「大丈夫、大丈夫」って軽~く誘われ、調子に乗ってしまい、今日に至ります。
6班では、日本語能力試験聴解模擬試験を企画催行しています。
ボランティア2年目の私も、昨年の経験を生かし、今年は少しでもお役に立てるよう、頑張ってお手伝いをしているところです。
6月19日、26日に行われる模試の申込を、先日締め切りました。
今回は、1,2級のみですが、1級3名、2級12名の申込がありました。

先週の班ミーティングで、企画・総務、原稿作成、印刷、製本・保管、心得・指示標識などの作成、
CDの準備・点検、級別受験者一覧表・成績一覧表の作成などの前日までの役割、受付、会場設営、監督、余分の問題や支持標識の回収・保管、会場撤収・戸締り、結果集計・報告など、当日~後日の役割などを決めました。

今週はそれぞれの役割に沿っての点検や作成、来週、再来週は早く行って会場設営を手伝ってから、自分の担当の学習者さんの付き添いや答え合わせに全体の監督など、今から頭がいっぱいいっぱいで、テンション↑↑です。
ご存じない方も多いと思いますが、今期に入り、6班が使わせていただいている教室のことですったもんだがあり、田龍会(市岡高校定時制同窓会)の方々にもお手伝いいただいて片付けをし、やっとお部屋を使わせていただいている状況です。
そのような中、市岡日本語教室の聴解模擬試験のために教室を貸し出してくださった、市岡高校さんや、交渉してくださった方々に感謝をしつつ、今回の聴解模試が滞りなく終了し、日本語能力試験を受験する学習者さんのお役に少しでもたてたらいいなぁと心から思い、今から名簿作成(係なので)です。

(6班 Kさん)

6班のみなさん、いつもありがとうございます。
聴解練習については、みんな感謝しています。
班での役割分担とかをきっちり決めているのも6班だけだと思います。頭が下がります。

(広報担当)

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2週間ぶりの日本語教室

2週間ぶりに日本語教室が開催されました。
インフルエンザ騒動のあおりを受けて、感染防止のため、市岡でも、マスクの着用を奨励しました。
また、来た人全員に、手洗いとうがいをお願いしました。
おかげで、7時ごろには、手洗い所の前に長い行列ができました。
早く騒ぎが収まって欲しいものです。
インフルエンザ騒動もなんのその、今回の教室も満員でした。ボランティアのみなさん、休まずに来てください。
また、興味を持っているお友だちがいましたら、どんどん連れてきてください。

(広報担当)

29日は盛況でボランティア全員で何とか対応出来ました、御多分に漏れず学習者とボランティアの対応。
一旦帰国し4ヶ月ぶりに復帰した学習者が聴解模擬試験を受けるに当り学習者本人が試験のみを受けたいのか、市岡日本語教室で学び続ける意思があるのか、はたまた無いのか!最終六班に委ねました。
何はともあれ当番月も終えほっと一息ついております。

(2班 Mさん)

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新型インフルエンザ感染防止のためお休み

 新型インフルエンザ感染防止のため、日本語教室もお休みにしました。
ボランティアには一斉メール等で連絡しましたが、もれもあったようで、何名かが市岡まで来られました。
学習者には直接の連絡方法がなく、ホームページでの告知、ボランティアを通しての連絡となりました。
直接連絡していないにもかかわらず、だいたいの方には通知できたようです。
外国人どうしのネットワークの強さを感じました。
ボランティアの有志6名で、6時すぎから7時半まで、門の前で立ち番をしました。
連絡漏れで、市岡まで来られた方は、学習者が10名程度、ボランティアも5~6名程度でした。
今後のこのような事態に対する対策として、ホームページでの開催の確認、メールアドレス登録の徹底を図りたいと思います。
学習者にもメールアドレスを登録してもらうようにしたいと思いますが、こちらは、出入りが激しく、アドレスの管理が大変かもしれません。
また、今回の休校の決定の手順も、あいまいでしたが、以前からある、台風の際等のルールを適用しました。つまり、市岡高校が休校になれば、日本語教室も休校とするということです。
来週の再開を祈りたいと思います。
(現時点の判断では来週は再開できると思います。メール連絡、ホームページに注意してください。)

(広報担当)

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先生と呼ばれて

この4月からボランティアとして参加させていただきました。3班に所属させていただいています。

私はある専門学校で日本語教師養成420時間コースを終了し、日本語教師の資格をいただきましたが、今まで実際に外国人の方を教えた経験がなく、まずは経験を積むためにと思い、この教室に来ました。
まだ一ヵ月半程ですが、3班の諸先輩方の指導をいただきながら、実際に日本語を教えるという目標が叶いました。
実際に教えてみますと、やはり難しくて文法など上手く説明できずに、自分がいかに日本語を言語として意識せずにふだん話しているかということを痛感しています。
また、専門学校時代は決して真面目な生徒でなかった私、自分が当たらなかった課題には熱心に取り組まず、身についていない事も再認識し、教科書を読み返す毎日です。
(こんなでは、日本語教師と胸を張って言える日はまだ遠い・・)と落ち込んでいるところ、「先生、こんばんは!」
と明るい声で挨拶してくれる生徒さん達の笑顔に慰められ、(先生っていい響き・・日本語教師っていい仕事かも・・)
と思うようになりました。
5月になり、生徒さん達の数も増えてきたようで、たくさんの国々からたくさんの人々が大阪に来ていただいている事を、生まれも育ちも大阪の浪速っ子の私としては、とても嬉しく思っています。これから少しでも皆さんのお役に立てるように頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(3班 Dさん)

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