Category Archives: 学級日誌

ふたりの学習者を担当 5月20日(金)の学級日誌

5月20日(金)
5月下旬にもかかわらず、日中はもう真夏のような暑さだったが、夕刻には少し気温も下がり、教室は学習者とボランティアの先生で溢れ、座る場所もないような状態であった。
周囲を見渡すと、ボランティア不足のためか、一人で複数の学習者を担当されている様子があちこちで見受けられた。
私も、同様に、二人の学習者を受け持つことになり、初めて教室に見えた中国人C君と新年度より来室している台湾人R君(初めての担当)で、両君とも同じ日本語専門学校に通っていて、夫々が日本語能力検定N1、N2の合格を目指している。
C君のインフォメーションを取り始め、R君にも一緒に聴いてもらい、二人の聴解と発話レベルを確かめ、これからの学習計画の参考にする。この聞取りの中で、両君は日常会話能力の向上と日系企業での仕事を希望、との事であった。また、BJT(ビジネス日本語能力テスト)について質問を受けたが、先ずは、日本語能力検定N1,N2の合格を目標にして学習を行い、その後で、ビジネス場面でのコミュニケーション能力の勉強を行い、BJTの能力テストを受ければ、と説明した。
在日中に、ぜひ「富士登山」をしたい、との事なので、旅行計画(日程、利用交通機関、費用、宿泊、服装、日の出など)について会話(できるだけ多く学習者に発話させる)が盛り上がっていると、あっという間に、終了のベルが鳴りました。
ところで、複数の学習者を受け持ち、学習を進める場合、夫々の方の、学習目的(研修生、留学生、ワーキングホリデイ、定住者など)や日本語能力レベル差により、いささか難しい事がありますが、皆さんはどのように進めておられますか。
(5班 T.Mさん)

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あふれかえる教室 5月20日(金)の学級日誌

5月20日(金)
 ゴールデンウイーク明けから、教室は新規の学習者でいっぱいです。先週も10人以上、今週もそれと同じくらいの新規の学習者が来てくれました。日本語学校の生徒さんたちが落ち着いてきて、地域の教室を探し始めたのが主な原因だと思います。
 それにプラスして、以前からの学習者も来ているわけですから、教室はあふれかえっています。おそらく50人以上の学習者が来ていたのではないでしょうか。ボランティアが不足して、私は先週は二人、今週は三人を同時に担当しました。学習とまではいかなくて、会話のおけいこという感じのことしかできなくて、申し訳なかったですが、学習者たちはけっこう楽しんでくれたようです。いろいろな食べ物の話をしました。
 ところで、ボランティアの人数が不足しているのに、自分の担当の学習者が休みだからと途中で帰った方や、休んだボランティアもいたと聞いています。こんな日は、いつもの学習者でなくとも相手をしてあげてほしいと思います。当分、このようなボランティア不足が続くと思いますので、みなさん、なるべく休まないでお手伝いください。
 担当の学習者のいない方は、この機会にうまくつかまえてください。その後、この新しい学習者たちが定着するかどうかは、みなさんの腕にかかっています。今が正念場です。お互い頑張りましょう。
(4班 Fさん)

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台湾の学習者から 5月13日の学級日誌

5月13日(金曜日)
学習者からの聞き取りで、今週の学級日誌にします。

私は台湾から来た「呉文騏(ご ぶんき)」と申します。
日本にきて、まだ10ヶ月ですが、日本のことを知りたいので、いろいろなところを旅行しに行きたいです。
今、一番行きたいところは、大分県です。なぜならいろいろな温泉に入ってみたいです。それとおいしい日本料理を食べてみたいからです。
私は、趣味が料理をつくることなので、珍しい料理とか、知らない料理とか味わってみたいです。
これから、この日本語教室で日本語の勉強を頑張っていきたいと思います。
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担当ボランティアの蒲田さん(4班)から 「いつか、私も美味しい台湾料理を食べたいです。」  

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ベトナム出身の女性 5月6日の学級日誌

5月6日(金)
 現在の学習者は今年度からあたらしく参加したベトナム出身の女性です。
 日本人と結婚され1年程前から大阪に住んでいます。
 その前は研修生として3年間日本に滞在され、その時に日本語もしっかり勉強されていますので、会話も読み書きもそれほど困ることはありません。
 今は大阪に来て 飛び交う大阪弁に戸惑うことが多く、また興味があるので大阪弁を教えてほしいと言って一生懸命勉強されています。
 大阪弁のニュアンスを教えることが一番難しいと思うことが多々ありますが、彼女は知っている日本語にあてはめたり、頭の中でベトナム語に変換しながら毎回楽しそうに勉強してくれます。少しでも力になれればと思います。
 彼女はいつも、「こんばんは~」と素敵な笑顔できてくれて、「今日もありがとうございました」と笑顔で帰っていきます。
 その笑顔がとてもまぶしく、うれしく感じます。
(塚崎 知恵子さん)

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韓国人の学習者が抱える発音の難しさ 4月22日の学級日誌

4月22日(金)
新年度を迎えたタイミングで、2班に移動することになり、今日で3回目の学習となりました。
ここ3回のパートナーは韓国のKさん。Kさんとは3月のオープンクラスで同じチームになり、お花見では作ってきてくださった玉子焼きをご馳走になり、何かと御縁があります。
10年以上日本に暮らすKさんとは、日本語で会話をするのには全く困りません。
Kさん自身は「読む」「書く」が苦手だとおっしゃっていて、特に「漢字」について難しいと感じておられるようです。
また、ひらがなとカタカナはマスターされているのですが、「ゃ」「ゅ」「ょ」を使う拗音、「っ」を使う促音に関してはひらがな・カタカナでも書くことが難しいようです。
この日は拗音について、学習しました。「どこに小さい字が入るのかわからない。」とのことで、拗音表をノートに書きながら「小さいやゆよはこれらの字の後にきます」と説明しました。しかし、Kさんには「きゃ」は「か」に、「きゅ」は「く」に聞こえるようで、書くときには悩んでしまうようです。
また、Kさんは「さ」行と「ざ」行・「は」行と「ば」行ははっきりと聞き分けられるのに、「か」行と「が」行・「た」行と「だ」行は音の違いが全く判らないとおっしゃっていました。
2人で何度も何度も発音練習をし、最後にはKさんが「先生、の【と】飴食べましょう」と飴玉を差し出してくれました。私が「の【と】飴じゃないですよ、の【ど】飴ですよ」と言うと、「えー!一緒に聞こえるよー!」と言ってKさんは笑っていました。
明るく気さくなKさん。拗音・促音・Kさんが学びたい生活漢字2000字をマスターできるよう、お手伝いできればと思います。
 学習後は広報係のミーティングがありました。このホームページはもちろん、Facebook・Twitterでも情報発信していますので、みなさん、フォローよろしくお願いいたします。
(2班 Bさん)

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「チンギス・ハーン祭典」に参加して

4月10日(日)、扇町公園で「第11回チンギス・ハーン祭典」がありました。
市岡のイベントでは何度も姉妹で歌を披露してくれた、元学習者の内モンゴルの方達が主催するイベントです。
4月3日、妹さんから電話があり「着物の着付けができる人を探して!」と。
イベントの中で、モンゴルの衣装や日本の着物を着た人を紹介するとのことでした。
急だったのですが2班のMさん、3班のMさんが引き受けてくれました!
お手伝いにKさん、Tさんも駆けつけてくれました。
当日は4人の内モンゴルの方に着物を着て頂きました。
4人とも着物を着るのは初めてで、すごく喜んでくれました!
桜の下で何枚も記念撮影をしていました。
本当にキレイでとても似合っていましたよ!!
準備の時間がなくて大変でしたが「苦労も吹き飛ぶね」と。
市岡がつないだ縁。
これからも大切にしていきたいです。
ご協力頂いた皆さん、本当に有難うございました!
来年もお手伝いしようかと思いますので、よろしくお願いします!!
(渉外係 大城さん)
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学習者からボランティアになって 4月15日(金)の学級日誌

4月15日(金)の学級日記

ボランティアになって2回目学習者の中国人のMさんと対面しました。私は用事で遅刻してしまいました。「先生、遅刻はだめだよ」とMさんが真剣な顔で言いました。実は先週の8日(金)に、「来週は他の先生が教える」と説明しましたが、今日はずっと私を待っていたそうです。とても感動しました。

中国人の私は市岡日本語教室の生徒として、今年は10年目になって来ました。10年間ずっと私を教えてくれた先生のおかげで、日本語能力一級や秘書検定準一級に合格しました。今度は私が先生のように、誰かの力になれたらと思って、ボランティアに登録しました。

それで、年配の中国人のMさんと初対面して、片言の日本語と中国語で会話をしながら勉強をしました。今日も片仮名を勉強しましたが、やはり中国人同士で、ついつい中国語でしゃべってしまいました。「せっかく勉強に来られたので、次回から日本人の先生がいい」という思いを彼女に伝えて、納得をしてもらいました。「言葉に通じなくて困ったら、隣で通訳する」と励ましました。

私はこの日本語教室が大好きです。これからも勉強に励んで、先生のような素晴らしいボランティアになれるように頑張っていきます。
(1班 王建珍さん)

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初めてのボランティア 4月8日(金)の学級日誌

ボランティアになって初めて学習者と対面し、一体何からどうすればいいのか不安いっぱいで、正直私の方が学習者側に座りたい気持ちでした。
私の前に座られたのが台湾から来た留学生。その方の日本語をもっと勉強したい、という純粋で前向きな心に触れ、今目の前に座っている学習者のお役にたてる自分になりたいとそう感じたとき私の不安はかき消されていました。
彼女は将来、日本と台湾の食品にかかわる貿易の仕事がしたいと夢を話してくれました。
彼女と話すにつれ、私の方こそ教えられることがたくさんあり、今まで忘れていた心に気づかせてくれました。
この日本語教室は学習者だけでなく、ボランティアも共に成長させていただける素晴らしい場所だということを実感させていただきました。
これからも、今日の気持ちを忘れずがんばっていきます。
(5班 Nさん)
今年度最初の日本語教室でした。今日は新しい学習者が14名。さらに前回のオープンクラスで初めて来た人が約10名。合計すると新しい学習者が20名以上増えたことになります。以前からの学習者も含めると40名を軽く超えていました。来週からボランティア不足が心配です。
年度当初ということもあり、8時過ぎには学習をやめ、班会議を行いました。班内での役割分担等を決めました。
いよいよ新年度が始まりました。
(広報 札葉)

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ボランティア研修会4月1日分、アンケート結果

2016年4月1日
市岡日本語教室春季研修会
講師  御子神慶子先生           
出席記録  教務    6人
1班          9人
2班          10人
3班          3人
4班          10人
5班          7人
新規ボランティア参加者 6人  
総参加者         51人
アンケート提出結果 
 アンケート記入総数    30人
      ○1とても参考になった  18人
      ○2まあまあ参考になった 12人
      ○3普通         0人
      ○4物足りなかった    0人

研修後の意見記録

○1今まで悩んでいた漢字の教え方大変参考になりました。
○2これまで漢字を学習させる機会は今まで無かったのですが、いつも漢字を教えるのは大変だろうなあと思っていました。今回の講議を聞いて「役立つ」「得する」字から学んでいくということを、実践してみたいと思いました。ありがとうございました。
○3本日はありがとうございました。私達には何でもないことが、困る対象になっていることを改めて考えさせられました。「楽しみながら漢字を学ぶ」これは日本人にも使えるキーワードなので是非実践していきたいと思いました。
○4教え方の方法に発見があった。
○5「漢字」ではなく「生活の漢字」、意味があるのだと思ったが、断片的なヒントはあったが体系的に理解できなかった残念。
○6漢字を教える以前に、楽しく学ぶ、興味をもたせるということが大切だと改めてわかりました。
○7漢字を書ける国の学習者が多いので、余り困ったことがなかったのですが、漢字を書けない国の人との漢字の学習について、とても参考になりました。キムさんの生の意見にもありましたが、楽しく楽に勉強できれば続けられるとのこと、相手の生活を知り工夫しながらやりたいと思います。
○8前回より話し方よく解った。
○9漢字の教え方は難しいと思ってましたが、聞いてこれからは参考にしようと思いました。
○10まだ実際に学習したことがないのですが、漢字は使えると本当に便利なんだなあと思いました。
○111机に2人着席の方が良いかと、、、漢字の教え方はとても参考になりました。
○12いろいろ工夫があって解りやすかった。
○13非漢字圏からの学習者には、日常生活に密着した場面(シーン)での「漢字」を憶えてもらう。具体的な例を示していただき、とても参考になりました。漢字も楽しく学びたいです。
○14なるほどと思えることが多くあった。
○15学習者が漢字を覚えるのを手伝う事ができる。話が面白くて良かった。実行できそうです。
○16時々はこういう勉強も大事と思いました。
○17漢字の指導は場面、場面に出てくる漢字から学習した方がいいと分かった。ありがとうございました。
○18専門「○」――――問「×」、本をつくる方でもうっかりした間違いをする。人におしえることは、難しいとことですね。良い研修でした。
○19学習者の身になった、とてもいい本をご紹介くださってありがとうございました。
○20今すぐにでも1秒でも早く日本語を教えたくなりました。
○21前回の先生はテンポが速かったが、今回の先生はスローペース。聞く人によって合う合わないがあるでしょうが、もう少し早くてもよかったのかなと思う。
○22生活の範囲で画像を撮りため、教材にしていきたいとおもいました。必要かと思える学習者に対して画像はいいと思いました。
○23筆順を教えるのに悩んでいたのですがいいヒントがありました。
○24私たちは確かに小学生から順番で漢字を教えてもらっていたのですが日本に来た外国人の人からすると、生活で使う漢字が一番必要なものになると思いました。教える時は今回のことを参考に写メなど撮ってもらってコミニュケーションを取って漢字や日本のことについて勉強してもらえるようにしていきたいと思います。
○25実践的教えさせられる。役立つ研修でした。ありがとうございました。
○26今までにない視点を学べました。
○27前置きを少し短縮して実際的な漢字の教え方、色々な実践的な(書き順、漢字の覚え方、実際に覚えて役立つ漢字、等々)多数の例を上げて90分フルに伝授してほしかった。この研修を頭に入れて、これからの学習時間が楽しみです。

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生活の漢字  4月1日の学級日誌

P1130320ボランテイア研修会に参加して 4月1日(金)

 今回は、第2回「生活の漢字」の講話で、共感するところが多々あり、とても有益だった。
イ)文字学習について
 学習者の現在のレベルと、到達目標とするレベルによっても、学習法に当然差異が出る。
 外国人学習者(特に非漢字系)には、日本人学習者とは大いに異なった学習法を採用する必要がある。(漢字そのものについての知識のベースが皆無か、それに近いから)
 学習の各段階にふさわしい量を超えた情報は、却って学習者の意欲を殺ぎ、挫折の大きな要因となる。
ロ)教材と学習法について
 街頭で見掛ける看板等には、誤字も間々混在するが、生活に直結したものなので、写真に撮って、教材とするのは、大いに有効なことと思う。
 
以上、講話を聴かせて頂きながら感じたことを綴りました。
                                 
(4班 西 修文さん)

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